上水道徹底解説!地下の水道管の秘密に迫る
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今回は、私たちの生活に欠かせない水、特に「上水道」に注目します。毎日当たり前のように使っている水道水ですが、その「水」が通ってくる水道管について考えたことはありますか?本記事では、地下に広がる上水道の水道管の特徴から水道管マップまで、詳しく解説していきます。
1. 上水道の基本を徹底解説!
上水道の種類と役割

上水道には「配水管」と「給水管」があり、それぞれ異なる役割を担っています。
配水管は、浄水場で処理された水を広範囲に供給するための水道管で、主に自治体が管理しています。道路の地下に埋設されており、都市や地域全体へ安定した水を届けるための基盤となっています。これらの配水管は、地震や老朽化による破損のリスクがあるため、自治体によって定期的な点検や更新が行われています。特に古い水道管では、材質によっては耐久性が低くなり、水漏れや水質悪化の原因となるため、新しい材質の管への交換が進められています。
一方、給水管は配水管から分岐し、各家庭や建物に水を届けるための管です。給水管は、道路に埋設されている部分と、建物の敷地内に引き込まれた部分で管理主体が異なります。一般的に、道路部分は自治体が所有・管理し、敷地内の部分は建物の所有者(個人・企業・団体など)が管理します。そのため、メンテナンスや修理の責任範囲も異なります。例えば敷地内の給水管が破損して漏水が発生した場合、その修理費用は所有者が負担することになります。
このように、配水管は広域的な水の供給を担い、自治体が管理するのに対し、給水管は各家庭への水の引き込みを担い、一部が個人管理となる点が大きな違いです。
加えて配水管と給水管は、それぞれ異なる技術的要件が求められます。
例えば、給水管は各家庭の水圧を一定に保つための工夫が必要ですが、配水管では地域全体の需要に応じた流量調整が重要になります。また、配水管の設計では地域の人口や水需要の増減を考慮し、適切な水圧や流量を確保するよう計画されます。これに対し、給水管は各建物への適切な接続が求められ、漏水や水圧不足が起きないように設計されます。
上水道管の材質の違い
水道管には多くの種類があり、用途や設置環境に応じて異なる材質が使用されています。主に鉄管、鉛管、樹脂管、塩化ビニル管(塩ビ管)などがあり、それぞれ特徴や利点・欠点が異なります。近年では耐久性や施工性、衛生面の向上を目的として、新たな材質の導入も進んでいます。ここでは、代表的な水道管の材質とその特徴について詳しく解説します。

① 鉄管(鋳鉄管・ダクタイル鋳鉄管・鋼管)
鉄管は古くから水道管として使用されており、主に配水管や幹線管路として利用されます。代表的なものとして、鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管(DIP)、鋼管などがあります。しかし、錆びやすいことや加工が大変であるといったデメリットから現在は姿を消しつつあります。
・鋳鉄管(FC):耐久性は高いものの、脆くて地震の影響を受けやすい。
・ダクタイル鋳鉄管(DIP):鋳鉄管に比べて耐震性が高く、現在の主流。特に長期間の使用が可能であり、50年以上の耐用年数が期待できる。
・鋼管(SGP・STPGなど):強度が高く高圧にも耐えられるが、錆びやすいため防食処理が必要。
② 鉛管
鉛管は過去に広く使用されていましたが、鉛が水に溶け出すことによる健康リスク(鉛中毒など)が指摘され、現在では新設での使用は禁止されています。古い建物ではまだ残っている場合があり、更新が進められています。
③ 樹脂管(ポリエチレン管・ポリブテン管)
樹脂管は軽量で柔軟性があり、新築やリフォームで使われる給水管として人気があります。代表的なものにポリエチレン管(PE管)、ポリブテン管(PB管)があります。
④ 塩化ビニル管(塩ビ管:VU管・VP管・HIVP管)
塩ビ管は水道管だけでなく、下水道や工業用途にも広く使用されています。種類によって特性が異なります。
・VU管(薄肉塩ビ管):排水や通気管として使用されるが、水道管には向かない。
・VP管(耐圧塩ビ管):給水管として使用される。耐圧性があり、一般住宅でも使われる。
・HIVP管(耐衝撃塩ビ管):耐衝撃性を向上させたVP管で、寒冷地などで使用される。
近年では、耐久性・耐震性・施工性・衛生面を重視した材質が選ばれるようになっています。特にポリエチレン管(PE管)、HIVP管が主流の水道管として使用されています。
上水道管の太さとは?
上水道の水道管は、その役割に応じて適切な太さ(管径)が選定されます。水道管の太さは「呼び径(内径)」で表され、配水管と給水管では一般的な太さが異なります。以下、それぞれの管の太さについて詳しく解説します。
①給水管
給水管は、配水管から分岐し、各家庭や建物に水を届ける役割を持ちます。一般住宅や施設によって異なる口径が使われており、水量の確保や水圧の安定性を考慮して選定されます。一般家庭向けの給水管(引込管)の口径は、13mm、20mm、25mmの3種類が主流です。
13mm(旧標準)
・過去の住宅で多く採用されたが、現代では水量不足になりやすい
・2か所以上の蛇口を同時使用すると水圧が急激に低下することがある
・施工費用は安いが、現在の生活スタイルには適さないケースが多い
20mm(現在の標準)
・現在の住宅で主流になりつつある口径
・キッチン、トイレ、バスルームなど複数の水回りを同時に使用しても水圧が安定しやすい
・将来的な水回り設備の増設にも対応しやすい
25mm(余裕を持たせた設計)
・大きな住宅や、2世帯住宅、飲食店などの施設で採用される
・給湯設備や庭の散水設備など、多用途に対応できる
・水量に余裕があり、快適な使用環境を確保できる
②配水管
配水管は、給水管よりも太く設計され、広範囲に安定した水を供給する役割を持っています。自治体によって異なりますが、新設される配水管は口径50mm以上であることが多く、住宅地では75mm〜100mm程度、都市部や産業エリアでは150mm以上の配水管が使用されることもあります。給水管が各家庭や施設に水を届けるのに対し、配水管はその基盤となる重要な水道管であり、適切な水圧と供給能力を確保するために、十分な太さが求められるのです。
2. 自分の街の上水道管を覗いてみよう
これまで、給水管と配水管の基本的な役割や材質、太さについて詳しく解説してきました。ここからは、実際に自分の街の上水道管がどのようになっているのかを覗いてみましょう。
自治体によっては、上水道のマップを公開しており、自宅周辺や事業所付近の給水管・配水管の位置や材質、太さなどを知ることができます。しかし、すべての自治体が公開しているわけではないため事前に確認が必要です。また、利用する際には自治体の定める利用規約に従い、適切な範囲で活用しましょう。
例えば、宇都宮市の上下水道マップでは、市内のどこに給水管や配水管が敷設されているのか、さらに、それらの材質や管径を詳しく確認することができます。こうしたマップを活用すれば、将来的な工事計画やリフォーム時の参考にすることも可能です。
宇都宮市の上下水道マップは以下のリンクからご覧ください。
[宇都宮市 上下水道マップ]
https://www.machi-info.jp/machikado/utsunomiya_city5/index.jsp
[宇都宮市 上水道管情報]https://www.machi-info.jp/machikado/utsunomiya_city5/legend/water_supply.html?d=20240726
まとめ
上水道は、私たちの生活に欠かせないインフラであり、地下に広がる見えないネットワークが水の安定供給を支えています。本記事では、給水管と配水管の役割の違いや、水道管の材質・太さの違い、そして実際の水道管を実際の水道管の埋没状況を確認する方法について紹介しました。給水管は各家庭へ水を届ける役割を担い、配水管はより広範囲に水を供給するための基盤として機能します。また、技術の進化により、耐震性や耐久性に優れた新しい材質の導入も進んでいます。 こうした水道管の特徴を知ることで、水の大切さやインフラの重要性を改めて考えるきっかけになれば幸いです。
(記事作成:事業開発インターン 寺田胡桃)
参考文献
https://sekiguchi-law.com/post-2784/
https://www.pluscad.jp/howto/4666/
https://www.pluscad.jp/howto/5905/
https://www.qracian.co.jp/column/exterior/6381/
https://www.shineihome.co.jp/archives/2745
https://www.suidou-aichichubu.or.jp/assets/upload/files/1088/%E7%AC%AC7%E7%AB%A0%E3%80%80%E5%88%86%E5%B2%90%E5%8F%8A%E3%81%B3%E6%92%A4%E5%8E%BB.pdf
