感覚を遮断する

1954年、アメリカ国立精神衛生研究所のジョン・C・リリー博士が感覚遮断の研究のためにアイソレーションタンクを考案した。
日焼けマシンのような形で高濃度のエプソムソルトの塩水に浮かぶことで、皮膚感覚や重力の感覚を大きく制限できる。リリー博士はLSDを自身に投与しながらタンクに入って宇宙のガイドと呼ばれる存在と交信していたらしい。

リリー博士によると、タンクに入ると人間の神経活動の90%を占めている重力計算から解放されるので今まで分散されてきた意識が解放されそれらすべてが一つのことに向かい集中することに気づくはず、とのこと。

※リリー博士をモデルにした映画

何かの本でこのタンクを知った私はぜひ入りたいなと思って場所も調べて予約までしたんだけど、デリケートな機械らしく故障して利用が中止になった。
その後コロナ禍になってしまったので今になってもまだ利用できていない。

分散されていた意識が解放される(重力の心配をしなくて良くなる)ということは、簡単に深い瞑想状態になれるのでは?と思っているのだが、タンクを利用した後の効果としては米軍も体力のリカバリー等に使用していて、ストレスの軽減や一部の不安障害の被験者は寛解至ったケースもあるという。

SFドラマのフリンジでこのタンクに入って別世界との交信の実験していた。フリンジの出てくるビショップ博士のモデルもリリー博士なのかな。


感覚を遮断することで不安障害が寛解したりストレスが回復しその後も持続したりするなら、「病は気から」というのも本当なのだろう。
実際ネガティブに凝り固まった自分の思考と24時間一緒にいると治るものも治らないどころか悪化してしまう。自分の中に自分のアンチがいるのと一緒だからだ。考え方のクセに気付いて自分のアンチを自分の中から追い出すのにタンクは最適な気がする。

深い瞑想体験といえばグラン・ブルーのモデルになったジャック・マイヨールも興味深い事を言っていた。

フリーダイビングで深く潜っている時は瞑想状態に近くて、一瞬でも恐怖を感じるとダメらしい。陸上で普通に呼吸しながら瞑想に挑戦し失敗しても別に死なないけど、海の中でそれをやると死ぬのかと思った。海水に深く潜るとタンクの中にいる時のようにいくらかの神経感覚は遮断されるのかな。(アイソレーションタンクの高純度のエプソムソルトは死海よりも濃度が高いらしい)。でも素潜りだし潜るスピード間違えたら気圧でやられそうだし、とても精神的な成熟度を試されるスポーツだと思う。つまり潜る前から精神安定していないと無理そう。

最近はスピリチュアルもブームだし、瞑想もブームになってそのついでにアイソレーションタンクブームとか来て全国にもっと普及しないかなぁって期待しているけど、マシンもかなり高額らしいし修理も大変と聞いたので、やっぱり私がタンクのある場所に行かないといけないかなと思っている。それともフリーダイビングか?とりあえず深呼吸しよう。

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