「僕、やめてないから!」
「僕、保育園やめてないから!」
彼はハッキリと私たちにそう伝えました。

私たち夫婦は時々、息子たちがリビングでゲームやテレビに夢中になっている時を見計らい、寝室でミーティングをしています。
8月末のある日。ママから
「K(次男)が保育園に行かなくなってもうすぐ5ヶ月になるじゃない?小学校には行きたいみたいなんだけど、保育園にはもう行かないんじゃないかと感じてるの。行かないのに籍を残し続けるのも園に迷惑なのかなと思って、やめた方がいいんじゃないかと考えているところなんだけど、パパはどう思う?」
と、提案されました。
私は「やめる」のひと言に少しだけぎくりとしながらも、ママの気持ちを想像しました。
私より圧倒的に多くの時間を次男と過ごし、積極的に保育園とのやり取りもしてくれた彼女。
つぶさに見る息子の様子や、周りからの意見なども参考に、たくさんたくさん悩み、考えた末での提案なのだろう。
そんな風に思い、彼女に多くのストレスを与えてしまったことを反省し、私は襟をただしながらこう答えました。
「もちろんそれも選択肢の一つだよね。まあ、『保育園に迷惑』ってとこは考えなくていいんじゃないかな?いい保育園だから、先生たちも実際そうは思ってないだろうし。あと、この前なんとなくだけどKは『僕、保育園やめてないから』みたいなことをモゴモゴと言ってた気がするから、まず本人に聞いてみようか?」
「うんうん。そうだね」
と笑顔で答えてくれたママと共に、私は息子たちのいるリビングへと向かいました。
「Kちゃん。もう保育園には行かない?」
「ん~ん~。僕、保育園やめてないから!」
ほんの少し前まではしゃべらなかったり、口ごもったり、自分の意志表示をほとんどすることのなかった次男。
しかし、今回のはっきりとした彼の返答には強い意志を感じました。
私たち夫婦は、お互いに笑顔でアイコンタクトをして寝室へと戻りました。
私「保育園はやめずに、籍だけは残しておいてあげようね」
ママ「うん、そうだね。Kが自分の気持ちをしっかり私たちに伝えてくれたのは実は初めてじゃないかな?嬉しいねえ」
私「ねえ」
その後ママが保育園に連絡を取った際に、この日の次男とのやり取りを園に伝えたところ、
「やめる必要なんてまったくありませんよ。Kちゃんの気持ちを尊重しながら、焦らず、いつでも帰ってきてくださいね」
と、温かいお言葉をいただくことも出来ました。
ここ1ヶ月。
考えてみたら、次男は出来ることがたくさん増えていたのでした。
今まで一切やらなかったお片付け・ゴミ捨て・食事の準備をするようになり、晩ごはんの際の「手を合わせてください。いただきます」の係もお兄ちゃんから引き継ぎ、しっかりとこなしています。
つい先日も、自らすすんでひらがなとカタカナの勉強(うんこドリル)をやり始めたので、
「なに~、K。この頃いろいろ出来るようになってスゴいじゃーん」
と褒めたところ、嬉しそうに向こうから私の唇に「チュー💕」をしてくれました。
彼が生まれて初めてママではなくパパにしてくれたご褒美に、私は狂喜乱舞しました。
彼も自分の成長が嬉しいのだと思います。

もう「次男が保育園に行けないこと」自体に、私たち家族のフォーカスが当たってはいません。
彼が「やめてない」と言っているのですから、気持ちが整えば保育園に行くのだろうし、そうならなければその時で、家族でよかれな選択肢を探していければと。
KがKとして息がしやすい環境を最大限整えることが、私たち夫婦の役割と考えています。
次男は今、キラキラ楽しそうに日々暮らしています。
それが1番で、答えです。
「きっと大丈夫!」
私たちは、そう確信しています😊
