「“安心”が育てる力 〜遊び・感覚・ことば・心の発達〜」2
「落ち着きがない」「ことばがはっきりしない」「お友達とトラブルが多い」——
保育や子育ての現場で、こんな悩みに向き合うことは少なくありません。
でも私は、保育士として、そして発達に特性のある子どもを育てた母として、伝えたいことがあります。
子どもには、自分で育つ力がある。
それを信じ、安心できる環境と関わりの中で、遊びを通して育っていく姿をたくさん見てきました。
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遊びがことばを育てる
特別な訓練ではなく、遊びが子どもを大きく変える瞬間が何度もありました。
興味を持った遊びに夢中になることで、あいまいだった言葉が明瞭になり、伝えたい気持ちが外へ向かい始めます。
「楽しい」「もっと伝えたい」「関わりたい」——
この気持ちこそが、ことば・感情・関係性の発達の原動力になります。
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感覚を求める=発達のサイン
子どもは発達していく過程で、必ず感覚刺激を求めます。
揺れ・登る・跳ねる・触れる——それはすべて、脳が次のステップに進む準備なのです。
• ブランコやハンモックの揺れ → 前庭感覚
• ボルダリングや高い所に登る → 固有受容感覚
• 泥・水・布などを触る → 触覚
こうした感覚が満たされることで、子どもは落ち着きを得て、心と体が調和し始めます。
制止ではなく、「この子は何を求めているのか」を感じ取る視点が大切です。
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原始反射とことばの発達
言葉の発達を促したい時、子どもはシャボン玉を吹く・ストローを噛むといった行動をすることがあります。
それは、赤ちゃんの頃の原始反射——
• 吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)
• 探索反射
が関係していることがあります。
これらの反射が統合されていくことで、口の動き・呼吸・音のコントロールが整い、言葉が出やすくなるのです。
つまり、「変なことをしてる」ではなく、
**「絶賛発達中!今ここを育てているんだな」**と受け止めることで、親も安心して見守れるようになります。
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一人ひとりの背景を理解することで、関わり方が見えてきます。
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【実例】ハンモックが育てた“こころ”
以前、幼稚園でお友達とのトラブルが多く、他害も見られた男の子がいました。
保護者も先生も悩んでいたその子が、変わり始めたのはヨガハンモックとの出会いからでした。
最初はゆっくり揺られ、だんだんと揺れを自分で強くしていきました。
安心できる揺れが、彼の心と体を整えていったのです。
ある日彼は、「天井に足の親指を500回つけたい」と言い出しました。
数日かけて通算500回を達成したその日、彼はこう言いました。
「ぼくがされていやなことは、お友達もいやなんだね」
それは、感覚が満たされた先に育った、共感の芽生えでした。
その後、彼はお友達と一緒に帰ることができるようになり、自然とハンモックには乗らなくなりました。
それは**「飽きた」のではなく、「卒業」した証**。
気持ちのコントロールを自分でできるようになったのです。
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安心が育てる
必要なのは、安心できる環境と、安心できる大人の存在。
そこでこそ、子どもは自分を表現し、遊びきり、
“生きる力”を自然に発揮していくのです。
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【まとめ】
・遊びは発達のエネルギー
・感覚が満たされると心が育つ
・行動の奥には、必ず「理由」がある
・子どもには、育つ力がある
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