韓国映画『끝까지 간다(最後まで行く)』を観て呟き
『끝까지 간다』2014年公開
監督・脚本:キム・ソンフン
出演:イ・ソンギュン、チョ・ジヌン 他
2024/12/12(木)視聴
2024/12/12(木)執筆
日本のリメイク版を観てから興味を持ったので視聴。
以下、感想。大体を「日本のリメイク版と比較して~」で語っている。
最初大雨が降ってないから日本版と比べてとても静か。雰囲気が全然違う。
街灯がある道でパトカーが正面から向かってきててあの距離しかなかったらもう見つかってない?
内容以前に韓国の葬式文化が興味深い。中国は泣き女のマナーがあるそうだけど、妹の様子見る限り韓国もあるっぽい。
クンジョルという膝をついて深くお辞儀するのも印象に残った。
顔が見える小窓が付いてない棺も土葬だと普通なのかな。日本では火葬するから小窓ついてるのが一般的で、だからあの足パッカーンが生まれたのだとしたら面白い。
韓国の俳優みんな背高い。
死体引っぱるための兵士のおもちゃはたしかに日本ではあまり売られてないかもしれない。
意識のない成人男性の重さをした物体を下から受け止めるの普通に怖いな。
安置室の従業員や警備員が職務怠慢してたり鍵をカーリングのように滑らせたりするのをナチュラルに入れていて面白い。
なんで十字架を棺に入れるのだろうと思ったが、最近は韓国でも土葬ではなく火葬が普及してきているらしく、土葬でも違和感ないようにキリスト教徒の設定にしたのかな。
孝行息子の皮肉良い。冒頭の電話で妹にも言われてたのも相まって。
韓国は警察手帳じゃないんだ。社員証みたいで無くしやすそう。
アジトに乗り込む時にコ・ゴンスだってまともな手の抜き方してるよ、工藤。
ブレーキ跡を見つけたコの背後からパトカーが来てるのを映すのが、事故をリフレインさせて上手い演出。
占いのところクスッとなる。
カマかけ電話シーン、「씨발(シバル)」「씨발놈아(シバルノマ)」だけ聞き取れた。めっちゃキレてる。いつ相手が殴り込んでくるか心配だったけど流石に来ないか。警察署の駐車場だからね。
と思ったら、署内で思いっきり平手打ちするやん。
パクの戦い方卑怯で草。
コがまあまあ強くて好戦的な主人公タイプなのもあって、パクの悪役感が際立つ。
コンビニでイの仲間見つける時かっこよ。比べて工藤のへっぽこ感なんなんだ。
チャミスルだ!(テンション上昇)本当に韓国映画でよく出てくるんだ。
忘れがちだけど、コ・ゴンス悪徳刑事なんだよな。
交通課への態度やイの仲間への脅し見るになかなかワルだし。
チェ刑事は同僚として賄賂仲間として皮肉を言いながらも、香典渡したり接し方も仲間として認めてるのが感じられて、手錠外してあげて手を貸す展開も自然だった。
監視カメラでブレーキの違和に目をつけたのも、不祥事を凌いだのも踏まえてデキる刑事感あって納得いった。
久我山は最初に交通課からの話を聞いてトランク調べようとしたために立場が完全に工藤寄りではなく見えて、ちょっとブレてしまった気がする。仲間感があまりなかったから手を貸すところで少し違和感があった。なんだかんだ工藤の事気にかけていてもずっと疑っていたように見えてしまった。これは展開の都合と原作に合わせようとした事による齟齬だと思う。
久我山もブレーキのタイミングだけでなく銃創にも気付かせたりして一応有能ではあったか。
車にドラム缶(コンテナ)落とすやつ、本家だと権力あるパクならクレーンの一つや二つ借りてできるよなって感じだけど、矢崎だとちょっと疑問だよなやっぱ。それまで一人で、自分の拳だけで戦ってきてたから、そういうことするタイプに思えない。
コンテナ落ちた後の耳鳴り音が良い。
コがはわわ言わない分唖然とした様子を浮き彫りにしている。
相手の額に銃口突き付けさせられるところ、やっぱり矢崎の目異常だよ。
韓国版はパクがコの行動にわずかに気圧されて感心する様子が丁寧に表現されているけど、日本版は矢崎がビーストモードに入ってる目してて迫力が凄い。
このシーン、前者の「主人公vs悪」と後者の「主人公vsもう一人の主人公格の敵」の構図の違いが結構表れてると思う。
コとパクどっちもスタイル良いしかっこいい。
パク役のチョ・ジヌンさんの顔好きかもしれない。黒ずくめの服装も好き。
視点がものすごく揺れる。比較できるほどこの手の映画を観てないから分からないんだけど、日本の方が酔わない撮り方をしている気がする。
パクだいぶパワー系だな。
矢崎のインファイトでひたすら殴る戦術とかなり違う。
家に襲撃してきてからのパクの演技もなかなか迫力がある。余裕そうに振舞いつつも目が据わってたり、頭打ってから死に物狂いで殺そうとしたり。
必死に腕抜こうとしてた最中、唐突の「空を飛んだのか?」ジワる。
韓国はパクが犯罪してる完全な悪だけど、日本は矢崎サイドも描いて悪にしきらなかったんだな。
W主人公にするにあたってトカゲのテーマを組み込んだの英断過ぎる。
妹夫婦の能天気なほのぼの感シュールで良いね。
個人金庫の大金、コは全部持ち逃げする気がする。工藤との違い。
パクと矢崎を少し比較。
パクの暴力
1回目:舐めた真似されたから、イを持って来させるため(そうしないと自分の麻薬と大金が取り出せなくなりヤクザとの取引がパーになる)
2回目:殺されかけたから
矢崎の暴力
1回目:上司と同じように「馬鹿」と罵られたから、尾田を持って来させるため(そうしないと自分のキャリアが終わる)
2回目:殺されかけたから
パクはまだ自分の利益のためだから正当性があるが、矢崎は本部長殴った時点である意味キャリアは終わっていて、その後はひたすら彼自身の凶暴性の暴走のように感じられるから狂気に思うんだな。
綾野剛見た後だと韓国版は物足りないみたいな意見も分かるんだけど、それはパクに比べて矢崎が相当美味しい設定になっているのもあると思う。勿論、綾野剛の怪演には間違いないが。
総評
面白かった。話がまとまっていて観やすい。主演のイ・ソンギュンが癖のない良い演技をしていた。
日本版は結構原作準拠で、要素をほとんど拾っていると知れた。なのに面白いアレンジも加えていて、脚本が上手。日本版と共通するシーンが来るたび、キタ――(゚∀゚ )――― !!になっていた。
どうしてもリメイクと並べて観てしまうのが少し勿体なくはある。初見だったら結構印象違うだろうな。

