《文房具》仕事と海外と、ボールペンが教えてくれたこと
看護師の新人だった頃、私の職場はまだ紙カルテだった。
ボールペンは“命を守る文字”を書く道具で、毎日すり減るほど使っていた。
ナースステーションのどこかに置き忘れたり、
貸したまま戻ってこなかったり。
いざ書こうとした瞬間、手元になくて焦る日も多かった。
当時は、ご当地キティちゃんのペンや、ディズニーのボールペンが流行っていた。
「これは絶対なくせない!」と胸ポケットに差し、
カルテに走り書きしながら、必死で動き回っていた。
でも、あの頃の私はまだ知らなかった。
“書き心地”が仕事のスピードも質も変えることを。
いま、私の相棒は名前入りジェットストリーム。
書き心地がよくて、軽くて、疲れない。
集中力が途切れず、ミスも減らしてくれる。
いまは軸をずっと同じものを使い、
中のインクだけを交換しながら 約10年 使い続けている。
使い捨てじゃない。
大切にしたくなるから、長く一緒にいられる。
文房具って、きっとそういう存在だ。
ちなみに、ジェットストリームは 日本発祥/三菱鉛筆(uni)。
日本人の“こだわり”が、ペンにも宿っている。
その「こだわり」に気づいたのは、海外に行ってからだった。
夫の仕事で、家族でアメリカへ渡ったとき。
スーパーで売られているボールペンは、すぐインクが途切れたり、
ノートは薄くて破れやすく、付箋はすぐ落ちた。
“書ければいい”という道具。
それが、多くの人にとっての文房具だった。
一方で、日本には 書く人を想像して作られた文房具 があった。
子どもが使う鉛筆にも、文化が宿っていた
日本では HB、B、2B… という濃さや硬さを細かく選べる。
小学校に入ると「1年生は2Bが書きやすいよ」なんて指導もある。
手の力が弱い子どもが書きやすいように。
一方アメリカでは、鉛筆といえば No.2(HBに近い硬さ) ほぼ一択。
テストも宿題も、マークシートも全部 No.2でOK。
• 誰が使うか
• どんな場面か
• どう書くか
それを想像し、細かく作り込む文化は、
日本らしい“思いやりの発想”だった。
細かいことは面倒くさい
でも日本では、
細かいことは、誰かのための工夫になる。
それが、文房具に表れていた。
今日も胸ポケットには、
名前がかすれた一本のペンがいる。
何度も芯を替えてきたその重みは、
仕事の時間と一緒に積み重なってきた記録だ。
ただの道具じゃない。
仕事や学び、人生を支える“相棒”だ。
小さな文房具に、誇りを持とう
道具にこだわることは、
自分の時間や仕事を大切にすること。
書きやすいペンを選ぶのも、
学びやすい鉛筆を選ぶのも、
未来の自分や子どもを大切にする選択だと思う。
小さな文房具が、
今日も、私たちの毎日を支えてくれている。
静かに寄り添いながら、手を動かす私たちを応援している。
#これ考えた人天才の
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#教育子育て部
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