画家の人生は絵画をますます魅力的に彩る。と思った話
美術館に行くことは好きだけれども、アートへの造詣は特に深くない。
先日、ゴッホ展を見に行ってきた。
せっかくなので、行く前にコテンラジオさんのゴッホ回を聴いたら、めちゃよかった。
決して華々しい成功とか賞賛はなく、ひたすらもがき続けるゴッホの悲哀に満ちた人生。弟テオとの兄弟愛では足りない、複雑な感情の結びつきも切ない。
特に、ゴッホが亡くなってからの展開に思わず泣いてしまった。135年前、当時ほとんど売れなかった画家の絵が、なぜいまこれだけ評価されたのか。複雑な感情になるけど、聴けてよかった。
後世で有名になってよかったね、とは、簡単に言えない。生きているうちに報われてほしかった。
とはいえ、作品を残してくれてありがとう。
ゴッホの絵を、目の前で観れることに改めて感激する。
美術館では、やっぱり展示の目玉である『夜のカフェテラス』がよかった。色彩があった方が見どころを感じる、そんな私は凡人。絵画の合間にゴッホがテオに宛てて書いた手紙の展示もあって、よき。
最近は写真撮影OKな絵画がふえた。
写真なんかじゃなくて、本物の絵画は目に焼き付けておくべき。と、思ったけど、撮影の誘惑には抗えずパシャり。
ところで、美術館で絵画を間近でヂッと見つめる人いるけど、何を見ているんだろう。絵の具の厚みとか?
それくらい絵画を味わえる人間になりたい。とか考えていたら、一緒に行った母(絵は素人)が割とじっくり見るタイプで笑った。
アートと言えば、原田マハさん。
美術館に行った日の夜、ゴッホとテオを題材に書かれた小説を読了。
「たゆたえども沈まず」って、正にゴッホにぴったりの表現!素敵!
表紙の『星月夜』は、MoMAに所蔵されているらしく、死ぬまでに1度ニューヨークに行って見てみたい。
それまでには、もうちょっとアートへの造詣を深めておこうと思う。
アートついでに、最近読んだ篠田節子さんのアートミステリー小説もよかった。
篠田さんが書く小説の、海外を舞台にした神聖で不気味な雰囲気がすき。主人公のお姉様は大体肝が座ってて、しごできで、次々と怪しい世界の闇を暴いてくれるところもすき。
アートの価値って何なのか、読んだ後は色々考えてしまう。私なんて有名だから絵を観に行くひとりに過ぎない。名画は買おうと思えばとんでもない価格になる。価格がピンキリのアートだからこそ、その値付けの裏に渦巻く、陰謀や人間の業みたいなものを知ることができる。久々に寝る間も惜しんで読書。
