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悩んだ分だけ、優しくなれた気がする

ふとしたとき、過去の自分を思い出すことがある。

あの頃の僕は、何かにつけて自信が持てなかった。
人の顔色を気にして、自分の言いたいことを飲み込んでばかりいた。
何か一歩を踏み出そうとしても、「失敗したらどうしよう」「また笑われるかもしれない」――そんな思いが先に立って、動けなかった。

ただ、それでも悩みながら毎日を過ごしていた。

悩むことが弱さだと思っていた。
だけど、今になってわかったんだ。
悩み抜いた時間こそが、自分を成長させてくれていたということに。

あの苦しかった時期があったからこそ、今は他人の小さな変化に気づける。
「無理して笑ってるな」とか、「本当は誰かに頼りたいんだろうな」とか。
人の心の揺れを感じ取れるようになったのは、自分自身が同じように苦しんできたからだった。

人の痛みを、自分ごとのように感じられるようになったのは、
あのときの自分がずっともがいていた証だ。

気づかないうちに、僕は成長していた。
あんなに「変われない」と思っていたのに、
実はその悩みの中で、人としての“深み”が少しずつ育っていた。

そして今、ようやく思える。
悩んだ自分にも、ありがとうって言ってあげたい。

あの頃の自分がいたから、
今、誰かに優しくできる僕がいる。

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