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2026年の中学生向け課題図書、どれを選ぶ?読書感想文が深まりやすい3冊の選び方 リテラ「考える」国語の教室

夏休みが近づくと、読書感想文の本選びに悩むご家庭が増えてきます。

「中学生らしい感想文にするには、どんな本がいいのだろう」
「ただのあらすじではなく、自分の考えまで書けるかな」
「課題図書の中で、自分に合う本はどれだろう」

そんなふうに迷う方も多いのではないでしょうか。

中学生の読書感想文では、本の内容を理解するだけでなく、そこから自分は何を感じ、何を考えたのかを、自分の言葉で表現していくことが大切になります。

家族の中で言えなかった気持ち。
病気や喪失を抱えながら生きること。
小さな砂の中に隠された宇宙の歴史。
失敗を重ねながら、チームで未知に挑むこと。

どれも、すぐに一言で答えが出るテーマではありません。だからこそ、じっくり考え、自分の経験や価値観とつなげることで、深い読書感想文につながっていきます。

今回は、2026年の中学生向け課題図書3冊について、リテラの視点から「どんな人に合うか」「どんな問いで感想文につなげられるか」をご紹介します。

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読書感想文の本選びや書き方に迷われている方へ。
リテラでは、夏休みに読書感想文講座も行っています。
お子さまの感じたことを大切にしながら、自分の言葉で書けるようにサポートします。


『君の火がゆらめいている』落合由佳

~家族の中で声になりにくい気持ちについて考えたい人に~

『君の火がゆらめいている』は、発達障害のある双子の姉・菜々実をもつ葉澄の視点から、家族の中での役割や、声になりにくい気持ちを描いた物語です。

葉澄は、菜々実の通院や学校への送迎を日常的に手伝っています。
姉のことも、家族のことも大切に思っています。

けれどその一方で、友達と遊びたい時間や、お母さんとゆっくり話したい時間、自分のことを考える時間は、少しずつ後回しになっていきます。

家族を大切に思う気持ち。
自分のことも大切にしたい気持ち。
そのどちらも本当なのに、葉澄はなかなか自分の思いを言葉にできません。

この本は、家族の中での役割や、支えることと我慢することの違い、そして自分の未来を自分で考えることについて考えられる一冊です。

読書感想文では、葉澄がどんな場面で自分の気持ちを飲みこんでいたのかに注目すると、内容が深まりやすくなります。

また、葉澄だけでなく、菜々実や母親、友人たちにも、それぞれ外からは見えにくい事情や思いがあることに気づくと、物語をより立体的に読むことができます。

感想文にするなら、

「支えること」と「自分を後回しにすること」は、どこが違うのだろう?

という問いから考えてみるのがおすすめです。

家族との関係について考えたい人、人に言えない気持ちを抱えた経験がある人、誰かを支えることや、自分の気持ちを大切にすることについて書きたい人に向いています。

詳しい読み方や、タイプ別の書き方はこちらで紹介しています。



『チーム・テスならだいじょうぶ』カービー・ラーソン、クイン・ワイアット

~痛みや喪失を抱えながら、自分らしく生きることを考えたい人に~

テスは、中学二年生の女の子です。
転校したばかりの学校で、なかなか新しいクラスになじめずにいます。

友達づくりは得意ではありません。
けれど、テスには大切な「スーパーパワー」があります。

それは、お菓子作りです。

亡くなった父は、お菓子作りの名人でした。テスは、父から受けついだお菓子作りの力を発揮しながら、少しずつ友達とのつながりを築いていきます。そして、焼き菓子づくりの腕を競う大会「ジュニア・ベイクオフ」への出場を目指します。

けれど、テスにはもう一つ、誰にも言いにくい痛みがありました。
ずっと続いていた腹痛が悪化し、やがてクローン病という病気と向き合うことになります。

この本は、病気や喪失を抱えながらも、自分の好きなことを大切にし、自分の人生を自分の言葉で語っていくことを考えられる一冊です。

読書感想文では、テスがお菓子作りを通して、亡くなった父や新しい友人たちとどのようにつながっていったのかに注目すると、内容が深まりやすくなります。

また、決勝で棄権する場面も大切です。最後までやりきれなかったから負けたのではなく、テスは自分の体と心に向き合い、自分の意志で選びました。その選択をどう受け止めるかを考えることで、「成功」や「勝つこと」の意味も変わって見えてきます。

感想文にするなら、

「自分らしく生きるために、何を選び、何を受け入れることが必要なのだろう?」

という問いから考えてみるのがおすすめです。

病気や体の痛みについて考えたい人、大切な人を失うことや、その記憶とどう生きるかについて書きたい人、好きなことや仲間に支えられる経験について考えたい人に向いています。クローン病について調べながら読むと、テスの苦しさや不安をより深く理解することもできます。

詳しい読み方や、タイプ別の書き方はこちらで紹介しています。


『リュウグウの砂に挑む』伊藤元雄

~科学の探究や、チームで挑むことについて考えたい人に~

宇宙探査機「はやぶさ2」は、地球から約3億km離れた小惑星リュウグウへ向かい、地表の砂や石を採取して地球に持ち帰るという、大きな任務を成功させました。

『リュウグウの砂に挑む』は、そのリュウグウの砂を分析した研究者・伊藤元雄さんの挑戦を描いたノンフィクションです。

リュウグウの砂は、ほんの小さな粒です。
けれど、その一粒の中には、太陽系の誕生や生命の起源につながる手がかりが隠されています。

この本のおもしろさは、宇宙や科学の壮大さだけではありません。そこにたどり着くまでの、研究者たちの地道な努力や失敗、そしてチームで協力することの大切さも描かれています。

最先端の科学研究というと、一人の天才が大発見をするように思えるかもしれません。けれど実際には、多くの人が意見を出し合い、失敗を重ね、慎重に分析を進めていきます。異なる立場や考え方を持つ人たちが協力することで、はじめて見えてくる真実があります。

この本は、未知のものに挑むこと、失敗から学ぶこと、そしてチームでひとつの目標に向かうことについて考えられる一冊です。

読書感想文では、リュウグウの砂から何がわかったのかだけでなく、伊藤さんがどんな失敗や苦労を経験し、それをどう乗り越えてきたのかに注目すると、内容が深まりやすくなります。

感想文にするなら、

「失敗を重ねながら挑み続けることには、どんな意味があるのだろう?」

という問いから考えてみるのがおすすめです。

宇宙や科学に興味がある人、研究や探究の過程について考えてみたい人、部活や行事などでチームで何かに取り組んだ経験がある人に向いています。はやぶさ2やリュウグウの研究について調べながら読むと、科学の世界の広がりも感じやすくなります。

詳しい読み方や、タイプ別の書き方はこちらで紹介しています。
【ここに『リュウグウの砂に挑む』WEB記事リンク】


中学生の読書感想文は、「見えにくいもの」を自分の言葉にすることから

中学生の読書感想文では、ただ本の内容を説明するだけでなく、そこから自分が何を考えたのかまで書けると、感想文がぐっと深まります。

大切なのは、まずその人が、

「本当は何を言いたかったのだろう」
「見えている姿だけで、その人を決めつけていないだろうか」
「痛みや喪失を抱えながら生きるとは、どういうことだろう」
「失敗や遠回りには、どんな意味があるのだろう」
「自分なら、どう考えるだろう」

と思える入口を見つけることです。

3冊の課題図書は、それぞれ感想文にしやすい入口が違います。

『君の火がゆらめいている』は、家族の中で声になりにくい気持ちや、支えることについて考えたい人に。
『チーム・テスならだいじょうぶ』は、痛みや喪失を抱えながら、自分らしく生きることについて考えたい人に。
『リュウグウの砂に挑む』は、科学の探究や、チームで未知に挑むことについて考えたい人に。

どの本が一番よいかではなく、その人が何を感じ、何を考え、どんな問いを自分の中に持てそうかを大切にして選んでみてください。

リテラのWEBサイトでは、2026年の課題図書について、1冊ずつ詳しい読み方や感想文の書き方を紹介しています。

課題図書一覧はこちら

た、リテラでは夏休みに、読書感想文を書くための特別講座も行っています。
感じたことや考えたことを大切にしながら、自分の言葉で書けるようにサポートしています。

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