万華鏡は探究学習の最高の教材だった
アイキャッチの写真はパーツが同じだけど、パーツの位置が少し変わっている、背景が違うだけでこれだけ見た目が変わることを示しています。
最近、万華鏡関連の投稿が続いています。
万華鏡の写真を撮り始めて気付いたことがあります。
それは、
万華鏡の写真撮影そのものが探究学習になっているということです。
私は動きのあるものから情報を拾うことが苦手なので後から写真を見て気づくことが多いです。
今回も、写真を撮って初めて
「あれ、こんなに歪んでいたんだ」
と気付きました。
もともと万華鏡については、
「鏡が反射して同じ模様が延々と続く世界」
くらいの認識しかありませんでした。
しかし写真を撮ってじっくり観察してみると、気になることがたくさんありました。
万華鏡として覗いているときにはあまり気にならなかった歪みが写真にはくっきり写っているのです。
万華鏡の世界は、鏡張りの三角柱の底面にある三角形が線対称に広がってできています。
では、写真にすると現れる歪みは何なのでしょうか。
考えてみると、
鏡そのものの質
鏡を貼り合わせる精度
鏡のわずかな反り
カメラの位置
など、さまざまな要素が関係していることに気付きます。
さらに、奥行きのある世界を一枚の写真にうつしている以上、完全に歪みをなくすことは難しそうです。
これは地球を平面の世界地図にすると、どうしても歪みが生まれてしまうのと少し似ているのかもしれません。
あとは下の写真で示したようにほぼ正三角形の線対称が広がっていくのですが、万華鏡の三角柱の側辺のところでそのパターンが崩れています。

それを中心に線対称で広がっているのですが、
三角柱の長い辺(側辺、草の生えたような線で表しています)の位置で
パターンが崩れています
実物よりどうしても暗い印象になってしまう
次に気になったのは色でした。
せっかくきれいな万華鏡ができても、写真では実物より暗く見えてしまうのです。
スマートフォン本体が光を遮っている
カメラを接眼部に近づける必要がある
万華鏡の内部そのものが暗い
などの可能性が考えられます。
透明な台の下からライトを当てたり、窓際で撮影したり、時間帯を変えたり。
いろいろ試してみましたが、なかなか納得のいく写真が撮れません。
どんな材料が映えるのだろう?
万華鏡は材料によって印象が大きく変わります。
例えば、
ビーズ
フィルム
透けるタイプのシール
髪ゴム
ストローの輪切り
などです。
フィルムも、どんな形に切るかによって見え方が変わります。
家の中を見回して
「これは万華鏡に使えるかな?」
と考えていると、自然と観察する力が鍛えられているように感じます。
キラキラしているから使えそうと思っても、実は光を通さなかったりします。
包装フィルム一つとっても、
透明なもの
半透明のもの
光を遮るもの
があります。
これまで意識していなかった素材の違いに気付くきっかけになるかもしれません。
また、パーツは多ければ多いほど良いわけでもありません。
詰め込みすぎると動かなくなり、模様の変化が失われてしまいます。
実際に試してみて気づくことがたくさんあります。
予想して、試して、結果を観察する。
まさに探究学習です。
どこで撮るときれいなのだろう?
同じ万華鏡でも、
天気
時間帯
撮影する場所
によって印象が大きく変わります。
同じ作品なのに、光によってまったく別の作品のように見えることもあります。
カメラについても学ぶことになる
写真を撮ろうとすると、
光
レンズ
明るさ
色
構図
についても考えるようになります。光と影、光の反射、天気のことなど、理科に興味を持つきっかけになるかもしれません。
私は子どもの頃、カメラについて学ぶことが将来の仕事につながるとは考えたこともありませんでした。
しかし大人になっていろんな現場を知ると工学、デザイン、広報、営業など、さまざまな仕事で写真や画像の知識は役立つのだろうと感じています。
万華鏡を使った観察ゲーム
家族や友達と遊ぶなら、
「この万華鏡には何が入っているでしょうゲーム」
も面白いかもしれません。
あらかじめ使ったパーツを見せておき、その中から一つ抜きます。
そして万華鏡を見ながら、
「何がなくなったのか」
を当ててもらうのです。
逆にパーツを追加するのも面白そうです。
遊びながら観察力を鍛えることができるかもしれません。
夏休みの自由研究にも
万華鏡づくりは工作としても楽しいのですが、それだけではありません。
材料、光、鏡、写真
調べ始めると次々に疑問が生まれます。
例えば、
なぜ同じ模様が繰り返されるのか
なぜ線対称の模様になるのか
鏡の角度を変えるとどうなるのか
光の当たり方で見え方はなぜ変わるのか
なぜ写真では実物と違って見えるのか
などです。
万華鏡を入り口にすると、
対称性や図形などの数学
光や反射などの理科
写真やデザインなどの美術
包装材やプラスチック素材の違い
リサイクルや資源の活用
といった、さまざまな分野に興味が広がるかもしれません。
私自身、万華鏡を作ったり撮影したりする中で、光や素材について以前より意識するようになりました。
予想を立てて、試して、結果を観察する。
そんな探究のサイクルを自然に体験できるのが万華鏡の魅力です。
夏休みの自由研究のテーマとしても面白いかもしれませんね。
ご都合よろしければ、万華鏡ワークショップに遊びに来てください。
見るだけの方も大歓迎です🌿
