TikTokフォロワー数で見るボイグルの新地図 ―ダントツの2強と、普段見えない強者たち
ボイグルのランキングと言えば、CDセールスや音楽配信の数字が中心です。でもTikTokフォロワー数という別の指標で見ると、全く違う景色が広がっています。SNSという窓から覗いてみると、誰がどこに立っているのか。今回はTikTokフォロワー数というたった一つの指標から、ボイグル35組の中に広がっている景色を読み解いてみたいと思います。
私が今回特に注目したいのは、ダントツの2強と、SNSというフィールドで確かな存在感を持っているグループたちのお話です。
TikTokフォロワー数 TOP10
まずは2026年5月のTikTokフォロワー数 TOP10を見ていきます。

並べてみるだけで、もう色々なことが見えてきますね。ここから一つずつ、丁寧に読み解いていきたいと思います。
ダントツの2強 ―ONE N' ONLYと&TEAMが見せる別次元の数字
このランキングで一番目を引くのは、上位2組の数字の大きさです。
1位ONE N' ONLY 560.3万、2位&TEAM 460.7万。3位のSnow Man 185.0万と比べると、実に約3倍の規模感。1位と2位のあいだですら100万人近い差があります。
ONE N' ONLYの560.3万という数字は、日本人男性音楽アーティストとして見てもトップクラスの規模です。

彼らがここまで来た背景には、興味深い経緯があります。2020年11月、ブラジルの楽曲を踊った動画を投稿したことがきっかけで、TikTokのアルゴリズムに乗ってブラジルのユーザーに大量配信され、ポルトガル語のコメントが殺到しました。半年でフォロワーが250万人増えたと言われています。このバズをきっかけに、その後は各国のヒット曲を踊って投稿するなど、海外ファンに向けた発信を強化していきました。
南米を中心とした海外ファン層が、彼らの560万という数字を支えているのが読み取れます。
&TEAMの460.7万もランキング全体で見ると規格外です。

こちらはHYBE系列のYX LABELSに所属するグループです。デビュー前から世界配信を前提に楽曲とMVが制作されており、HYBEの世界的な戦略が土台にあります。多国籍構成も、海外ファンが入り込みやすい設計になっています。
ONE N' ONLYは「ブラジル発のバズをきっかけに、海外展開へと活動の幅を広げていったグループ」、&TEAMは「最初からグローバル設計された楽曲」という設計。出発点はそれぞれ違いますが、結果的にどちらも世界規模のファンベースを築いている2組です。
TikTokだからこそ見える、確かな実力者たち
主流の音楽ランキングとは別に、TikTokというフィールドで確かな存在感を放っているグループたちがいます。海外でのファンベースの強さや、パフォーマンス力など、別の軸で測るとはっきりと現れる実力を持つ3組を紹介したいと思います。
▼ ONE N' ONLY(1位 560.3万)
スターダスト・EBiDAN出身の5人組。日本の地上波の音楽番組より先に、ブラジルやメキシコ、フィリピンのファンが彼らを見つけていた、という独特の経歴を持っています。

「JK-POP」(J-POPでもK-POPでもない音楽)を自称し、2023年以降は「JK-POP」を進化させた「Jatin Pop(ジャティンポップ)」(ラテン要素を融合)も打ち出している。このような独自路線も、海外ファンの心を掴んだ一因かもしれません。日本国内での認知より先に世界で愛されたグループ、という稀有な存在です。
▼ PSYCHIC FEVER(4位 170.3万)
LDH運営のダンススクール『EXPG STUDIO』から集まった全国の精鋭7人で結成された実力派グループ。2022年8月〜2023年1月、タイ拠点武者修行を行い、タイを中心としたアジア展開で爆発的にフォロワーを伸ばしてきました。

EXILE TRIBEの中でも特にアジア各国でのファンベースが強く、現地でのライブ・タイアップ・コラボなど、海外活動からの評価が際立つグループです。LDHのパフォーマンスの強さと、アジア各国に届く楽曲の良さが両立しているのを感じます。
▼ BALLISTIK BOYZ(8位 122.2万)
LDHのボーカルオーディションのファイナリストと、米国ニューヨーク留学プログラム出身者の合計7人で結成された本格派グループ。PSYCHIC FEVERと同じくタイへ武者修行を行っています。

TikTokのフォロワー122.2万という数字は、彼らに固有のファンが確かにいる証拠です。パフォーマンスの強さに惹かれた人たちが、SNSで彼らを追い続けているのだと思います。
この3組(ONE N' ONLY、PSYCHIC FEVER、BALLISTIK BOYZ)に共通するのは、海外もしくはパフォーマンスという軸でファンを掴んでいることです。それぞれが独自のフィールドで確かなファンベースを築いていて、TikTokというグローバルな指標で見ると、その実力がはっきりと数字として現れているのが印象的です。
国内SNSエンタメ型 ―なにわ男子の独自ポジション
6位なにわ男子135.8万も、ぜひ触れておきたいグループです。

なにわ男子はテレビで見る彼らの面白さや人柄が、そのままSNSでの話題性につながっているのが特徴的です。配信展開が限定的なSTARTO系の中で、ここまでのTikTokフォロワーを獲得しているのは、彼らがSNSとテレビ文化の重なる位置にいる独特の存在だからかもしれません。
ちなみに、STARTO系全体としては他の事務所と比べるとTikTokにそこまで本格的な力を入れている印象はありません。それでもSnow Man 185万、King & Prince 155.6万、なにわ男子 135.8万、SixTONES 100.5万と、4組がTOP10に入っているのは普通にすごいことです。今後STARTO系がTikTok戦略に本格的に舵を切ったとき、この数字がどこまで伸びるのか、想像するとワクワクします。
SNS発信型と楽曲型の両立
3位Snow Man 185.0万、5位King & Prince 155.6万、10位SixTONES 100.5万。STARTO系の3組はそれぞれ、ライブパフォーマンス・楽曲・メンバーの個性で確かなファンを掴んでいるグループです
7位M!LK 130.3万と9位BE:FIRST 118.6万も興味深い位置にいます。TikTokフォロワーでもしっかりTOP10に入っているのは、楽曲の良さがSNSでの存在感にもつながっている証拠かもしれません。
このグループはSpotify月間リスナー数でも非常に高い位置にいるグループです。
tiktok、Spotifyと両方ランクインしているこのグループは、次回さらに深堀りしていきたいと思います。
まとめ ―TikTokから見える、ボイグル35組の本当の多様性
TikTokフォロワー数というたった一つの指標を取り出しただけでも、ボイグル35組の中にはこんなに多様な強みが共存していることが見えてきました。
ダントツの2強(ONE N' ONLY、&TEAM)、アジアと南米から評価される海外型(PSYCHIC FEVER)、パフォーマンスでファンを掴む系(BALLISTIK BOYZ)、国内SNS強者(なにわ男子)、楽曲先行ながらSNSでも強い両刀型(M!LK、BE:FIRST)、そして地道にファンベースを築いてきたSTARTO系(Snow Man、King & Prince、SixTONES)。
普段の音楽番組や配信ランキングでは見えにくいグループも、TikTokという別の窓から見ると、確かにそこに存在しています。今回の記事を読んで、自分の推しの強みを別の角度から見つけられた方がいたら嬉しいです。
次回は、今回のTikTokランキングと、Spotify月間リスナー数のランキングを比較してみます。
同じ35組を別の指標で見ると、もっと違う景色が広がるはずです。
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