【グローバル志向型編】海外関連活動 完全まとめ(2024〜2026年)“自ら外へ広げる”4グループの戦略と現実
前回の第1弾【STARTO編】では、Snow ManとKing & Princeを軸に
「日本国内で完成させたものが、必然として世界に届いてしまう」
という「溢れ出るグローバル構造」を読み解きました。
今回はその対極に位置するグループを取り上げます。
「最初から海外を視野に入れ、自ら外へ広げにいくグループ」
&TEAM、BE:FIRST、JO1、そしてLDHです。
第1弾【STARTO編】
第2弾【グローバル志向型編】← 今回はこれ
第3弾【総合比較・トリガー解剖編】
数字を追えば追うほど、この4グループの「海外への向き合い方」には大きな違いがあることがわかります。
今回もデータをもとに、その構造を解剖していきます。
「同じ”海外志向”でも、結果は揃わない」
海外フェス出演。
アジア・ワールドツアー。
グローバルアーティストとのコラボ。
大手レーベルとのグローバル契約。
データの上では、今回取り上げるグループ全員が
「海外に積極的に出ているグループ」として並びます。
しかし、数字を丁寧に拾っていくと、
グループごとに明確な「温度差」があることがわかります。
Spotifyの都市分布。
ツアーの会場キャパシティとチケットの消化率。
X・YouTubeの言語レスポンス。
「海外をやっている」と「海外で根付いている」は、
全く別の話です。
では、その差はどこから生まれるのか。
海外は”やれば成功する市場”ではない
まず、この記事全体を貫く結論を先に提示します。
「グローバルは挑戦ではなく”選別”だ。」
その前に、一つの問いを立てたいと思います。
「日本史上最も売れたアルバムを出したアーティストが、
本気で海外に挑んだとしたら——結果はどうなると思いますか?」
答えは、歴史が既に出しています。
宇多田ヒカル。
デビューアルバム「First Love」は累計800万枚超。
日本の音楽史上最高の売上を記録したアーティストです。
彼女は2004年、「Utada」名義で英語アルバム「EXODUS」をリリースし、
ティンバランドなど超一流プロデューサーを迎えた本格的な米国進出を試みました。
2009年の「This Is The One」ではビルボード200で69位を記録し、日本人アーティストとして
23年ぶりのチャートインという話題にはなりました。
しかし——商業的な成功には届かなかった。
才能は本物だった。
楽曲のクオリティも世界水準だった。
英語も流暢だった。
それでも、壁は超えられなかった。
宇多田ヒカルだけではありません。
DREAMS COME TRUEは英語アルバムで米国市場に挑み、矢沢永吉は海外公演を実施したが採算が合わず大赤字となったと語り、
YOSHIKIはマディソン・スクエア・ガーデンに立ちながらも欧米市場への定着には至らなかった。
日本を代表する名だたるアーティストたちが、
本気で、お金をかけて、挑んで——それでも届かなかった市場。
それが、海外です。
「海外は、やれば成功する市場ではない。」
では、宇多田ヒカルをもってしても超えられなかった壁の正体は何か。
あるいは、時代の何が変わったのか。
現代のボイグルが挑むグローバルの条件を、次の章で整理します。
グローバルで結果が出る3条件
データを横断して見えてくる、グローバルで成果を出すための条件は
以下の3つです。
① 数字(再生数・フォロワー・動員)
Spotifyの月間リスナーから見る動き、海外チャート、海外ツアーの動員数——。
「人気がある」という主観ではなく、数字が海外の需要を証明しているかどうか。
② 市場適応(言語・音楽性)
現地の音楽市場が求めるフォーマットに合わせた楽曲や戦略を持っているかどうか。
言語だけでなく、音楽のジャンルやプロモーション手法も含まれます。
③ 接触頻度(露出・共演)
海外のファンやアーティストと、どれだけ継続的に接触できているか。一度の話題で終わるのか、定期的に「見られ続けているか」が全てです。
この3条件を基準軸として、それぞれのケースを読み解いていきます。
【&TEAM】“結果で証明し始めているグローバル”
HYBE傘下のグループという事実から、
「最初からグローバルに設計されたグループ」と見られがちです。
しかし実態は、そう単純ではありません。

&TEAMは日本拠点でデビューし、
日本語楽曲を中心に活動することからスタートしました。
&TEAMの韓国デビューは意外にも最初から約束されていたものではありませんでした。
HYBEという巨大資本があっても、
市場——すなわちファンの支持がなければ、
韓国デビューという扉は開かない。
その扉を開けた鍵は、ファンとともに積み上げた
「ミリオン」という数字。
「Go in Blind(月狼)」ミリオン認定を達成したことは「日本市場で本物の支持を得た」という、
誰にも否定できない証明になりました。
&TEAMはその証明を武器に、
自らの手で韓国デビューという扉をこじ開けた。
「最初からそう設計されていた」のではなく、
「ファンとともに積み上げた数字が、グローバルへの道を切り拓いた」——
その順番が、このグループの本質を語っています。
主要実績 韓国デビュー 音楽チャート3冠
2025年10月28日、韓国デビューアルバム「Back to Life」をリリース。
・発売初日:ハントチャート基準でミリオン達成
・発売1週間:計122万2,022枚(10月発売の韓国語アルバム最多販売)
・日韓それぞれでミリオン達成は日本アーティスト史上初の快挙です。
さらに韓国音楽番組で、デビューから1週間以内に3冠を達成。
SBS M「THE SHOW」→ MBC M「SHOW CHAMPION」→ KBS 2TV「MUSIC BANK」
これは「日本から来た」という文脈を一切抜きにしても、K-POP市場の数字として十分に評価される結果です。

さらに韓国デビュー後、ストリーミングサービスにおける全世界リスナー数が倍増。米国ではSpotifyで約2.4倍、Apple Musicで約3.8倍の最大リスナー数を記録しました。
そして、米・経済メディアForbesが「今最も注目を集めるグループの一つ」と報じています。
Billboard「Emerging Artists」で1位を獲得。
これは韓国デビューがアジア圏だけでなく、欧米の音楽市場にも確かに届いた証拠です。
海外フェス・海外受賞・アジアツアー
・Golden Wave in Taiwan(2024年4月)
・Weverse Con Festival 2024(2024年6月)
・Weverse Con Festival 2025(2025年5〜6月)
・AAA 2024:アイコン賞受賞
・TMA 2024:Global Generation賞受賞
・アジアツアー「AWAKEN THE BLOODLINE」10都市17公演・約16万人動員

グローバルフェスへの連続出演と海外授賞式での受賞が意味するのは、
K-POPの主戦場に「他のグローバルアーティストと同列」として並んだという事実です。
受賞は「第三者が見ても実力がある」という証明であり、初見の海外ファンへの「信頼の入口」として機能します。
その他の数字と実績
● EJの韓国音楽番組MC就任(2025年10月19日〜)
&TEAMが韓国エンタメの「外側の客」ではなく
「内側のプレイヤー」になりつつあることを示しています。
● 「2026超級巨星紅白藝能大賞」初出演で大トリ
NHK紅白と台湾版紅白への同年出演は日本アーティスト史上最速。
台湾出身メンバー・ニコラスが現地の人気ロックバンド831とサプライズコラボを披露したことも、
現地との「血の通った接続」として機能しています。
● ソウルのポップアップ(2025年10月)
8日間で1日平均1,000人以上が来場。
ストリーミングやSNSの数字とは異なる
「現地に物理的なファンダムが存在する」という証拠です。
● SANTOS BRAVOS × &TEAM「KAWASAKI (&TEAM Remix)」(2026年2月)
フィリピン系多国籍グループSANTOS BRAVOSとのコラボ。
Spotifyのバイラルチャートでフィリピン等の
東南アジア圏にランクイン。
数字が海外の需要を可視化しているという点で、
グローバル3条件の「①数字」を最も明確に満たしているグループです。
■ &TEAMの現在地◾️
ここまでの実績は本物です。しかし課題も直視する必要があります。
活動のほぼ全てがアジア圏(韓国・台湾・東南アジア)に集中しており、
欧米市場へのリーチは現時点で限定的です。
X・YouTubeの言語レスポンスを見ると、欧米圏にもある程度のファンが根付いていることが確認できますが 欧米での継続露出(ワールドツアーやアメリカ、ヨーロッパ等のフェスの参加)がなく欧米市場に常駐するほどの露出頻度にはまだ届いていません。
またSpotifyの月間リスナー数はグローバルトップ層のアーティストと比較すると、まだ大きな差があります。
「アジアで強い」と「世界で強い」は別の話です。
ですが&TEAMはアジア市場での成功を突破口に、世界基準へ移行中のグループとも言えます。
「日本で勝つ→韓国で勝つ→アジアで勝つ」という順番で着実にステップを踏んでいる。
その次が欧米かどうかは、
これからの数字が答えを出します。
【BE:FIRST】“グローバルの壁に挑み続ける”
&TEAMが「積み上げた数字」で扉を開けたとすれば、BE:FIRSTが選んだのは別の方法でした。
「Who is BE:FIRST?」
これは2025年のワールドツアーのタイトルです。

しかし同時に、彼らが世界に向けて投げかけた問いでもあります。
前例のない道を、自らのパフォーマンスで切り拓きながらその答えを証明しようとしている——
それがBE:FIRSTの挑戦の形です。
では、その挑戦は数字にどう現れているのか。
主要実績 ワールドツアー
BE:FIRST World Tour 2025
「Who is BE:FIRST?」(2025年4〜7月)
メリカ・ヨーロッパ・アジアを横断する15都市を予定し、ロサンゼルス・サンフランシスコ・ニューヨーク・ホノルルの米国4都市、ロンドン(O2 Forum Kentish Town)・パリ(Le Bataclan)・アムステルダム・フランクフルトのヨーロッパ4都市、台北・バンコク・香港・シンガポールのアジア4都市という、J-POPグループとして異例の規模で実施された。
フィラデルフィア・ワシントンD.C.・シカゴの米国3公演は中止となったものの、12都市を完走。

ヨーロッパの公演会場はいずれもライブハウス規模ではあるが、その分アーティストとオーディエンスの距離は近く、各都市で現地ファンとの濃密な時間が生まれた。
言葉も文化も違う場所で、それでも音楽とパフォーマンスだけで会場を沸かせた12都市。
海外ステージ・海外アーティストとのコラボ
● ATEEZ LAスタジアム公演オープニングアクト
グループ初の海外ステージ。約2万人規模の会場で場数を踏んだことは、数字には出にくいが、パフォーマンスの質と場慣れという意味で重要です。
●Summer Sonic Bangkok 2025
Snow Manと同じフェスの翌日に出演。
国際的なフェスの文脈での露出は、新規層へのリーチとして機能します。
●ATEEZ × BE:FIRST「Hush-Hush」Billboard
ATEEZは欧米でも強い認知を持つK-POPグループ。JAPAN Hot 100で1位
●SB19 × BE:FIRST「Toyfriend」(2026年3月)
フィリピンのP-POPグループSB19との協業。
オリコン週間デジタルシングルランキング上位にランクイン。
BMSGという「見えない資産」
BMSGはハイブやスタート社のような大規模な事務所ではありません。
ではなぜこのようなゼロからスタートした事務所が欧米を含む12都市ツアーを実現できたのか。

その答えは「実は完全なゼロではなかった」という点にあります。
BMSG代表・SKY-HIはAAA時代から音楽業界に深く根ざし、
K-POPグループStray Kidsの3RACHAとのコラボを実現させるなど、個人として国際的な音楽ネットワークを構築してきた人物です。
会社としての海外インフラはなくとも、
CEOが持つ人脈という「見えない資産」が
最初の扉を開け続けてきました。
さらにBMSGは設立当初から、
エイベックス・エンタテインメントと共同レーベル「B-ME」を設立。
アジアを中心とした海外展開に豊富な実績を持つ大手のノウハウと海外パイプラインを、設立初日から活用できる状態にあった。
外から見れば”何もない新興事務所”でも、
内側にはCEOの人脈とエイベックスの回路が
最初から組み込まれていました。
それがBE:FIRSTの「異例」を支えた構造です。
■ BE:FIRSTの現在地◾️
Spotify月間リスナーは238.2万人(2026年3月)と今回の対象グループの中では最大。
しかし都市分布TOP5は国内都市です。
BE:FIRSTの場合、大きな数字の多くは
日本国内のリスナーが支えています。
欧米でのワールドツアーも、会場はライブハウス規模(数千人)。
大衆化にはまだ距離があります。
冒頭で触れた宇多田ヒカルを思い出してほしい。
実力は突破の必要条件ではあっても
十分条件ではない——それが海外市場の現実です。
しかし、まだ世界への挑戦は始まったばかりです。
前例のない道を切り拓きながら、
自分たちの足で世界を攻略している最中なのです。
【JO1】“Live Nationと組んだ、自力欧米開拓型”
JO1は韓国の人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」から生まれた日本のグループです。

K-POP的な制作・プロモーションのノウハウを持つLAPONEエンタテインメントが手掛けており、デビュー当初からグローバルを意識した活動を続けてきました。
しかし今回取り上げるグループの中で、JO1が最も注目に値するのは「K-POPのプラットフォームに乗るだけでなく、自力で欧米市場を開拓した」という点です。
主要実績 グローバルパートナーシップを締結
JO1の2025年ワールドツアーは、グループ初の試みとして「JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 'WHEREVER WE ARE'」のタイトルで開催されました。

台北・バンコク・LA・NY・北京・ソウルの6都市7公演を実施。ワールドツアー全体での動員は25万人に達した。
中でも注目すべきは、北京・ソウル以外の公演でLive Nation Entertainmentと日本人アーティストとして初となる包括的グローバルパートナーシップを締結した点です。
KCONという韓国主導のプラットフォームに乗るだけでなく、世界最大の音楽興行会社と直接組んで欧米市場を攻略した——これはK-POP的な拡散経路とは構造的に異なります。
その他の実績
●KCON JAPAN 2024・KCON LA 2024に出演。Summer Sonic 2024にも参加
2024年11月のライブで、ワールドツアーをサプライズ発表。
● アメリカ地上波テレビ「Good Day New York」出演
「Love Seeker」をパフォーマンス。J-POPグループとしてのアメリカ地上波TVデビューを果たした。
● iHeartRadio Music Awards 2025 レッドカーペット登場
Taylor Swift、Billie Eilish、Sabrina Carpenterらが受賞するアメリカ最大の音楽授賞式のレッドカーペットに日本アーティストとして初めて登場。
● GRAMMYミュージアム「Global Spin Live」出演
グラミー賞の主催団体がグローバルアーティストを紹介する「Global Spin Live」に日本グループとして初めて出演した。
● MLB LAドジャース「Japan Heritage Night」
日本のアイドルグループとして初めてドジャースタジアムでパフォーマンスを披露。
● 「BE CLASSIC」がアメリカラジオチャートに登場
「BE CLASSIC」がMediabase Top 40 Radio Airplay Chartで34位を記録。
日本のアイドル男性グループとして史上最高位のデビューとなった。
●iHeartRadio Jingle Ball Tour出演
iHeartRadioが毎年ホリデーシーズンに開催するアメリカ最大の音楽フェスにJ-POPグループとして初めて出演。
INIとの比較
同じLAPONE系列のグループであるINIと比較すると、海外への届き方の構造的な差が見えます。

INIはKCON・MAMAという韓国主導のプラットフォームを通じて海外に露出してきました。
しかし単独の海外ツアーはまだなく、「自力で海外に客を集める」段階には至っていません。
JO1がLive Nation・iHeartRadio・GRAMMYミュージアム・MLBと次々に欧米の主流エンタメと接続したのに対し、INIはまだK-POPプラットフォーム依存型——
同じ出自のグループでも、海外戦略の積極度によってここまで差が生まれます。
■ JO1の現在地◾️
「J-POPグループとして、自力で欧米の扉をこじ開けた。」
KCONという「借り物の舞台」から、
Live Nation・GRAMMYミュージアム・iHeartRadio・MLBという
「欧米のメインストリームの舞台」へ。
その構造的な転換こそが、JO1の海外展開における最大の進化です。
【PSYCHIC FEVER】“海外比率No.1、Warner契約で欧米へ踏み出す”
PSYCHIC FEVERはEXILEを筆頭に多くのグループを抱えるLDH所属のボイグルです。

LDHの中で最もグローバル戦略が明確で、現在進行形で欧米への本格進出を進めているグループです。
一つの数字を先に提示します。
PSYCHIC FEVERのSpotify月間リスナーは約16.8万人。今回取り上げるグループの中では最小の数字です。
しかし——海外リスナーの「比率」という観点では、この中で最も高い。
少ない母数の中に、海外リスナーが高い割合で含まれている。
Spotify都市TOP5にバンコク・ジャカルタ・シンガポール・クアラルンプールが入るという事実は本物の海外浸透を示しています。
主要実績 グローバル契約
これまでタイでの武者修行を皮切りに、インドネシア・マレーシア・シンガポール・ベトナムと段階的に海外経験を積み上げてきました。
そして2025年・ワーナーミュージック・グループとのグローバル契約
「10K Projects」への移籍発表

日本のボイグルが3大レーベルと本格的なグローバル契約を結んだのは初めての事例。
これはPSYCHIC FEVERの欧米戦略が「話題」ではなく「実際のビジネス」として動いていることを示しています。
その他の実績
・シンガポール「MUSIC MATTERS LIVE」出演
・フランス「Japan Expo Paris 2024」出演
・スペイン・バルセロナ「MANGA BARCELONA」出演
・ベトナム「HOZO MUSIC FESTIVAL」出演
・「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」がTikTokで総再生2.7億回突破
・Spotifyバイラルチャートにてタイ・ベトナム・フィリピン・シンガポール・マレーシア・韓国などアジア9カ国でチャートイン
・アメリカ6都市ツアー「PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025」完走
(ファイナルはLA・Saban Theatre)
THE RAMPAGE・BALLISTIK BOYZとの比較
同じLDH系でも、他の2グループは現在地が異なります。
THE RAMPAGEは台湾を軸にアジア展開を進めているフェーズ。2025年7月に台北でのライブ「PRIMAL SPIDER 〜Borderless Threads〜」を開催。「Borderless Threads(国境を越える糸)」というタイトルにグローバル志向が表れています。
BALLISTIK BOYZは2025年がアジア元年。武道館公演(チケット発売1分でSOLD OUT)で国内基盤を固めてから、満を持して初のアジアツアー「IMPACT 〜ASIA〜」(2025年7〜11月)を始動させました。

LDHは複数グループで段階的に海外を攻略している。その最前線にPSYCHIC FEVERがいます。
■ PSYCHIC FEVERの現在地◾️
「規模は小さくても、海外比率と戦略の明確さは今回取り上げる全グループの中でも際立っている。」
Warnerというグローバルプラットフォームを手に入れた今、次の数字がどう動くかが最大の注目点です。16.8万人という母数が、Warner契約によってどこまで広がるのか——その答えは、これからのデータが出します。
4グループの「根付き度」を並べる
ここまでのデータを整理します。
Spotify月間リスナーの「量」と、実際に海外に「根付いているか」は別の話です。
&TEAM
月間リスナー:185.8万人
根付き度:アジア圏で最も根付いている
・日韓それぞれでミリオン達成
・韓国デビュー後、全世界リスナー倍増
・韓国番組3つのランキングで1位
・アジアツアー16万人動員(日本含む)
JO1
月間リスナー:約48万人
根付き度:東南アジア根付き+欧米で単独公演成立
・Live Nation契約
・海外ツアー25万人動員(日本含む)
PSYCHIC FEVER
月間リスナー:約16.8万人
根付き度:東南アジア根付き+欧米本格進出中
・海外比率は全グループ中最高
・Warner契約・SXSW・米6都市ツアー
・ただし絶対数は最小
BE:FIRST
月間リスナー:238.2万人
根付き度:広いが浅い
・都市分布TOP5は全て国内
・欧米ツアー推定2万人(海外のみ)
「数字が大きい=根付いている」でも
「海外比率が高い=根付いている」でもない。
根付きの指標として最も信頼できるのは
「Spotifyの都市分布」と「実際の動員数」と「現地でのリピート接触」の3つです。
そしてどの指標においても共通して言えることがある。

チケットにお金を払い、海外の会場に足を運んだ人数だけは嘘をつかない。
Spotifyの数字がいくら大きくても、SNSでいくらバズっても、現地に実際に来た観客の数が、需要の本質を示しています。
グローバルは「挑戦する場」ではなく「選別される場」
4グループのデータを見てわかるのは、海外市場が持つ冷酷さです。
K-POPが世界市場を攻略できたのは、楽曲の質だけでなく、デジタル戦略・視覚的コンテンツ・ファンダム形成の仕組みを同時に整えたからです。「音楽が良ければ届く」時代は、とっくに終わっています。
グローバル市場は「挑戦する場」ではなく「選別される場」です。
そこに立つことに意味があるのではなく、そこで「また見たい」と思われることに意味がある。

&TEAMはその「また見たい」を、段階的かつ数字で証明しながら積み上げています。
JO1はLive Nationという世界最大の興行会社に「また見たい」と判断されました。
PSYCHIC FEVERはWarnerに「また届けたい」と判断されました。
BE:FIRSTはその「また見たい」を、今まさに積み上げようとしている過程にいます。
「成功と現実が、同時に存在する」
&TEAM=アジアで結果が出ているグローバル
JO1=欧米で需要を可視化できたグローバル
PSYCHIC FEVER=海外比率で先行する戦略的グローバル
BE:FIRST=最前線で挑戦しているグローバル
この4つは優劣ではありません。どちらも本物の「外へ広げる意志」を持ち、どちらも今この瞬間も動き続けています。
&TEAMは、ファンとともに積み上げた数字を武器に韓国という本場の扉をこじ開けました。
デビュー1週間で3冠。発売初日ミリオン。
それは運ではなく、積み重ねの必然でした。
その事実を、データは静かに証明しています。
JO1は、Live Nationという世界最大の興行会社と組み、25万人を動員した。「J-POPは海外で成立しない」という固定観念を、今なお数字で壊し続けています。
PSYCHIC FEVERは、16.8万人という小さな母数の中に、世界中のリスナーを詰め込んでいる。Warnerという世界規模のプラットフォームを手に入れた今、次の数字がどう動くかが最大の注目点です。
BE:FIRSTは、地図も前例もない場所から「Who is BE:FIRST?」という問いを世界に投げかけました。
完璧な答えはまだ出ていない。
でも、問い続けること自体がこのグループの強さであり、誇るべき姿です。
そして忘れてはならないのは、
前回分析したSTARTO系の2グループが
「溢れ出るグローバル構造」を持っているのに対し、今回分析した4グループは「自ら外へ広げにいく構造」を選んでいるという点です。
どちらの構造が数字に現れるのか。
どちらが「根付く」ファンダムを作れるのか。
「成功と現実が同時に存在する」——
それが今の日本拠点ボーイズグループのグローバル展開のリアルな姿です。
最後まで読んでいただきありがとうございます🍀
次回、第3弾:【総合比較・トリガー解剖編】
Snow Man・King & Prince・&TEAM・BE:FIRST・JO1・PSYCHIC FEVER比較
JO1の月間リスナーが1ヶ月で3倍になった。
Snow Manは半年で3倍になった。
根付いたのは、どちらか。
“届く構造”と”広げる構造”その先にある事を
時系列データで、解剖します。
データが語る最終結論、お楽しみに。
海外関連活動をまとめるきっかけとなった記事↓
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