走り終えた翌日のホノルルが、いちばん自由だった。ハパルア完走後に見えた絶景、美食、そして帰国までの余韻【ハワイ旅レポ2026最終回】
おはようございます。
天豆(てんまめ)です。
ハワイ旅レポ第3回、いよいよ最終回です。
前回、人生最長7キロだった私が、ハパルア・ハーフマラソン21.0975キロを完走しました。
ゴールした瞬間の多幸感。
芝生に寝転んで見上げたホノルルの空。
完走メダルを手にしたときの、あの静かな誇らしさ。
あの一日だけでも、もう十分すぎるほど今回の旅は特別でした。
でも、今振り返ると、この旅が本当に忘れられないものになったのは、その翌日からだった気もしています。
走り終えた翌朝、まだ少し痛みの残る脚で眺めたワイキキの海。
ロイヤル・ハワイアンのピンクのパンケーキ。
トロリーでめぐった東オアフの絶景。
最後の朝に歩いたカピオラニ公園。
そして日本に帰って、妻にお土産を渡しながら、ようやく旅全体が自分の中に着地していく時間。
走る前とは少し違う心で見るホノルルは、同じ景色なのに、どこかもっと自由でした。
第1回では、土砂降りの到着から始まった8年ぶりのホノルルと、前日までの旅の流れを。
第2回では、最長7キロの私がハパルア・ハーフマラソン21.0975キロを走り切るまでを書きました。
未読の方は、ぜひ第1回、第2回から読んでいただけるとうれしいです。
この最終回は、その続きを受け取るように読んでいただけると、より深く味わっていただけると思います。
第1回はこちら
第2回はこちら
では、ハパルア完走の翌日から、帰国まで。
今回の旅の最後の時間を、ゆっくり振り返っていきます。
ハパルアを走り終えたその日は、もちろん達成感でいっぱいでしたが、身体にはしっかり疲労が残っていました。
いちばん強かったのは、太ももの痛みです。
特に膝の少し上あたりの太もも、しかも左のほうが強くて、曲げると痛みがある感じでした。右も同じように張っていましたし、ふくらはぎにも疲れが残っていました。
なので、ホテルでシャワーを浴びたあと、左もも、右もも、左右のふくらはぎの4カ所に湿布を貼って休みました。
あれだけの距離を走った翌日なんだから当然なのですが、身体の重さと、でも心の軽さが同時にある、あの感じはやっぱり独特でしたね。
翌朝は、朝4時ごろに目が覚めました。
この日は丸一日観光できる最後の一日だったのですが、私が最初にやったことは観光ではありませんでした。
前日に走り切ったハパルア・ハーフマラソン当日のレポを、朝一番でnoteに書き上げることです。
シャワーを浴びて、まだ外も完全には明るくならないうちから、私はスマホで書き始めました。
せっかくのハワイの朝なのに、まずnoteを書く。
でも私にとっては、それも旅の大事な一部なんですよね。
ただ体験するだけじゃなく、その熱があるうちに言葉にして残したい。
この旅はまさにそういう旅でした。
6時過ぎまで集中して書いて、そこでいったん一区切りつけました。
A QUIET MORNING SEA 曇り空の朝、ビーチを見に行くだけで心がほどけた
少し区切りがついたところで、また朝のワイキキビーチへ向かいました。
この日も空は快晴というわけではなく、どちらかというと曇り気味。
でも、雲のあいだから少しだけ太陽の光が差し込んでいて、その朝の海がとてもきれいでした。
ハパルアを走り切った翌日に眺めるビーチは、また少し違って見えました。
ただのリゾートの海というより、前日に人生最長を更新した自分を静かに迎えてくれているような海。
そんなふうに感じたんです。

走り終えた翌朝のワイキキビーチ。静かな曇り空の下で見る海は、前日までより少しだけ深く、自分の中に入ってきた。
ダイヤモンドヘッドを見ながら、「ああ、昨日ここまで走ったんだ」と、静かに実感が戻ってきた。
海を眺めながら少しリラックスして、朝食をどこで食べようか考えました。
PINK PANCAKES AT SURF LANAI ロイヤル・ハワイアンの“ピンクのパンケーキ”は、大人の男が食べても最高だった
この日の朝食は少し迷ったのですが、せっかくなら一度は行っておきたかった場所へ向かいました。
ロイヤル・ハワイアン・ホテルの「サーフ ラナイ」です。
ワイキキビーチが目の前に広がる、抜群のロケーション。
そしてロイヤル・ハワイアンらしいピンクの世界観が印象的なレストランです。

ロイヤル・ハワイアン・ホテルは、やっぱり何度見ても特別です。このピンク色は可憐なのに甘すぎず、ワイキキの中でもひときわ記憶に残る存在感がありました。





サーフ ラナイの店内は、外の華やかさとはまた違う、上品でやわらかな空気。白いカーテン越しに入る光まで、どこか優雅でした。
ここで食べたのが、この店のシグネチャーでもある「ピンク・パレス・パンケーキ」。
名前からしてすでに可愛らしいですし、実際に出てきた見た目もかなり華やかで、正直、大の大人の男性が頼むと少し乙女っぽい感じもあります。
でも、これが本当においしかったんです。

ミックスベリーの華やかさ。
ふわっとしつつ、しっかり厚みのある生地。
甘いだけではなく、ベリーの酸味がきいていて、味わいにちゃんと奥行きがある。
見た目のかわいさだけじゃなく、きちんと「おいしいパンケーキ」でした。
私はそこにベーコンもつけたのですが、このカリカリのベーコンもまたよかったですね。
甘いパンケーキと塩気のあるベーコンの組み合わせって、やっぱり強いです。
朝のワイキキビーチを眺めながら、ピンク色のパンケーキを食べる。
それだけ聞くと、ちょっと夢みたいな朝食ですよね。
ここはカップルが多い印象ではありますが、欧米からの旅行者の方など、老若男女さまざまな方がいますし、男性ひとりでも全然問題ありません。
「ちょっと一人で入りにくいかな」と思う方がいたら、心配せずにぜひ行ってほしいです。
本当に、おすすめです。
THE MORNING I TURNED MEMORY INTO WORDS 午前中の2時間で、ハパルア完走レポを一気に書き上げた
朝食を終えていったん部屋に戻ると、私はまたnoteに向かいました。
この日のうちに、前日のハパルア完走レポを仕上げて投稿したかったんです。
そこから約2時間ちょっと、かなり集中しました。
結果として11,000字を超える、なかなかの長文になりましたが、一気に書き上げて投稿まで完了。
ハワイに来て、ハーフマラソンを完走して、その翌朝にはもうその体験を言葉にして出している。
我ながら、かなり濃い旅だなと思います。
でも、あの熱を持ったまま書けたのは本当によかったです。
記憶って、少し時間が経つだけで輪郭が変わっていきますからね。
だからこそ、あの朝に書いたことにも意味があったと思っています。
STEAK AFTER A HALF MARATHON アラモアナで食べたステーキが、想像以上にうまかった
noteを無事に投稿し終えたあと、私は前日にHISさんで買っていたレアレアトロリーの1日乗り放題券を使って、アラモアナセンターへ向かいました。
この日、アラモアナでどうしても食べたかったお店があったんです。
それが「ステーキ&フィッシュ・カンパニー」。
バナナマンの設楽さんがハワイに来るたびに食べるお店だと聞いて、すごく気になっていたんですよね。

アラモアナセンターのフードコートにあるステーキ&フィッシュ・カンパニー。旅先でこういう“間違いなさそうな店構え”を見ると、それだけで期待が上がります。
私が頼んだのは、ニューヨークステーキ。
リブアイもあったのですが、脂が少し多そうだったので、私はニューヨークステーキにしました。
これが、めちゃくちゃおいしかったです。
ランチプレート的なスタイルで出てくるのですが、お肉が柔らかくて、しっかり旨みがある。
ソースも、デミグラスっぽいコクがありつつ、どこか少し醤油っぽいニュアンスもあって、日本人にもすごくなじみやすい味でした。
ハワイって、ハンバーガーもポケももちろんおいしいですが、こういうステーキプレートの満足感もやっぱり強いですね。
しかも比較的リーズナブルに食べられるのもありがたい。

このステーキ&フィッシュ・カンパニーのニューヨークステーキ、かなりおすすめです。
食後、アラモアナセンターをぐるりと見て回りました。
そのあと、喉が渇いて飲み物を買ったのが「ハッピーレモン」。
そこで、ウォーターメロンが入ったレモンティー系のドリンクを飲んだんです。
最初は、「レモンティーにスイカってどんな味なんだろう」と思いました。
でも実際に飲んでみると、酸味がやや強めで、かなり爽やか。
意外性はあるのに、ちゃんとおいしかったです。

ハッピーレモンの店舗は、黄色が効いていてポップでかわいい。アラモアナの中を歩いて少し疲れたあと、ここに寄りたくなる気持ちがよくわかりました。

見た目はかなり不思議なのに、飲むとちゃんと爽やか。レモンの酸味とスイカのニュアンスが、旅先らしい軽やかな驚きをくれました。
こういう「ちょっと冒険してみたら当たりだった」みたいな小さな発見も、旅の楽しさですよね。
THE SCENIC TROLLEY I CHOSE 東オアフ絶景ラインを選んで正解だった
この日の午後、本当はハレイワ方面に行くことも少し考えていました。
マツモトシェイブアイスを食べたり、ビーチ沿いを歩いたり。
ただ、前日にハパルアを完走したばかりでもありますし、あまり脚を酷使したくない気持ちもありました。
しかも天気予報を見ると、午前中は少し小雨が残りそうで、午後から晴れ間が広がる流れ。
それなら、午後は思い切って景色を楽しむ日にしようと思ったんです。
そこで選んだのが、レアレアトロリーの「東オアフ絶景ライン」でした。

これが本当によかった。
ワイキキ中心部から、カピオラニ公園、ダイヤモンドヘッド方面を抜け、カハラ、ハナウマ湾、ハロナ潮吹き岩、シーライフパーク方面まで、東オアフの海辺をぐるりとめぐるラインです。
しかもトロリーは吹き抜けなので、風を感じながら景色を見られる。
前日に走ったばかりの自分にとって、「楽に、でもしっかり絶景を味わえる」という意味でも、かなりちょうどよかったんですよね。
Uberであちこち移動するより、料金的にもこの日はトロリーのほうが合っていましたし、何より「ただ乗っているだけで気持ちいい」というのが大きかったです。
この東オアフ絶景ラインに乗るなら、ひとつおすすめがあります。
ロイヤル・ハワイアン・センターから出発する場合、右側の席に座るのがおすすめです。
なぜかというと、ワイキキビーチや海側の景色が右手によく見えるからです。
カラカウア通りを抜け、デューク像のあたりを通り、ワイキキビーチの横を走っていく。
その最初の流れだけでも気持ちが上がるのですが、右側に座っていると、その景色をしっかり受け取れます。
そのままカピオラニ公園、ホノルル動物園、ワイキキ水族館の近くを通って、ダイヤモンドヘッド通りへ。
ここがまた不思議な時間でした。
前日に自分が実際に走ったハパルアのコースを、翌日はトロリーで気持ちよくたどっていくんです。
「ああ、この坂を昨日は走って上ったんだ」
「あそこ、きつかったな」
「トロリーで見ると、また景色が違うな」
そんなふうに、ハーフマラソンの記憶をゆっくり復習するような時間にもなっていました。


大きな木々の広がりまで美しくて、「ただ移動しているだけ」の時間がちゃんと旅になっていました。




この東オアフ絶景ラインで、ひとつ面白かったのが、運転手の方です。
見た感じは日本人ではなく、現地の方なのですが、日本語がものすごく上手で、しかも2時間半近く、ほとんどノンストップでしゃべり続けていたんです。
地域の小ネタ、歴史、地名、自分なりのこだわりや豆知識まで、もうずっとDJのようにしゃべっている。
サービス精神もすごいし、たぶんご本人にとっても、それが完全に生きがいなんだろうなと感じるくらいでした。
私はトロリーの前寄りから真ん中あたりに座っていたのですが、風の音や走行音もあって、正直、全部は聞き取れませんでした。
たぶん前列の数人くらいしか細かくは聞こえていなかったと思うんですけど、それでもずっとしゃべり続けている。
あまりにしゃべり続けているので、途中で少し静かな時間があってもよかったかなと思うくらいでしたが、でもあれもひとつの味ですよね。
気になる方は、ぜひ実際に乗ってみてください。
もうひとつ、ちょっと印象に残ったことがあります。
途中、たしかカハラモール前あたりだったと思うのですが、女性3人組がすごく楽しそうに乗ってきたんです。
たぶん還暦前後くらいでしょうか。ものすごくノリがよくて、最初は歌まで歌っていて、いかにもハワイ旅行を楽しんでいる感じでした。
ただ、しばらくして様子が変わりました。
「あれ、ここどこ?」
「私たち、どこまで行くの?」
みたいな空気になってきたんです。
どうやらその3人は、ただワイキキ中心部、ロイヤル・ハワイアン・センターのほうへ20分くらいで戻るつもりで、たまたま来たトロリーに乗ったらしかったんですね。
ところが実際に乗っていたのは、東オアフを2時間半以上かけてぐるっと回る絶景ライン。
つまり、すぐ戻るつもりが、気づいたら大きく東オアフを周遊するコースに乗ってしまっていたわけです。
さっきまで歌っていたのに、一気に静かになる3人。
その落差がなんとも印象的でした。
途中で少しお話したのですが、「5時にレストランを予約してるの」とおっしゃっていて、これは大変だなと。
「もし急ぐなら、途中で降りてUberのほうが早いかもしれませんよ」とお伝えしたのですが、結局そのままぐるりと回っていかれたようでした。
笑ってはいけないんですけど、旅先ってこういうことありますよね。
なので、このラインに乗る方は、「どこ行きのトロリーなのか」はちゃんと確認したほうがいいです。
EAST OAHU WAS ANOTHER HAWAII ココヘッド、ハナウマ湾、ハロナ潮吹き岩。ワイキキとはまるで違う海があった
カハラモールを過ぎると、景色がまた変わっていきます。
ココヘッドのあたりもきれいでしたし、午後のラインではハナウマ湾の展望台には立ち寄らなかったものの、上からハナウマ湾の美しい入り江をずっと眺めながら走っていくことができました。
あれは本当に素晴らしかったですね。

ワイキキの賑わいから少し離れただけで、こんなにも呼吸の深い景色が待っているんだと、車窓から何度も見入ってしまいました。






ワイキキの海ももちろん美しい。
でも東オアフの海は、また別の表情を持っています。
人が少し減って、もっと野性的で、もっと広がりがあって、海そのものの力を感じるんです。
その先のハロナ潮吹き岩のあたりもとてもきれいでした。
潮だまりのようなところが見えて、波の白さと岩の黒さのコントラストも印象的でしたし、映画やPVに出てきそうな、少し囲まれたようなビーチも見えました。
実際、泳いでいる人もいて、「ああ、こういう場所でゆったり過ごすのもいいな」と思いました。

黒い岩肌と白く砕ける波、その向こうに広がる濃い青。東オアフの海は、ワイキキとはまったく違う“野生の美しさ”を見せてくれました。




そこに、まるで映画のワンシーンのような入り江。囲まれた地形の中に、この色の水があるだけで、景色が一気に非日常になります。

ワイキキ中心部から車で40〜50分も走ると、同じオアフ島でもこんなに景色が変わるんですね。
しかもそのころにはサーファーも増えていて、「ああ、このあたりはまた別の海の文化があるんだな」と感じました。
ハワイの海って、ただきれいというだけじゃなく、場所ごとに空気が違う。
その違いを身体で感じられたのが、とてもよかったです。
この東オアフ絶景ライン、景色は本当に最高でした。
でも正直に言うと、2時間半ずっと吹き抜けのトロリーで風に当たり続けるのは、思った以上に体力を使います。
もちろん気持ちいいんです。
風も心地いいし、海と山に囲まれながら進んでいく感覚は贅沢です。
でも、後半になると少しずつ疲れてきます。
実際、帰りのほうでは、ご年配の方がうとうとしている場面も見かけました。
それでも私にとっては、前日にハパルアを走った脚を無理させず、でもしっかり景色を楽しめる、とてもいい選択でした。
もし今度、妻と来られたら、レンタカーを借りて、このあたりを自分たちのペースで回るのもすごくいいだろうなと思います。
ハナウマ湾や東オアフの海辺で、ゆっくり車を停めながら回る。
それもきっと最高でしょうね。
でも、一人旅で、なおかつレース翌日に無理なく絶景を楽しみたいなら、この東オアフ絶景ラインはかなりおすすめです。
ロイヤル・ハワイアン・センターに戻ってきたのは夕方6時半前くらいでした。
そこからまたワイキキビーチ沿いを少し歩きました。
やっぱり最後の夜ですからね。
何度見ても、何度歩いても、ワイキキの海岸沿いは気持ちがいいです。
少し甘いものが欲しくなって、アイランド・ヴィンテージ・コーヒーで「チョコラバフローズン」を買って飲みながら、海を眺めました。
こういう、特別なことをしているわけじゃない時間が、実はすごく旅っぽかったりしますよね。
海を見て、少し甘いものを飲んで、「ああ、もう最後の夜なんだな」と思う。
あの時間も、すごくよかったです。
BURGERS FOR THE LAST NIGHT 最後の夜は、荷造りとチェックインと、ハンバーガーで締めた
ホテルに戻ると、もう翌日は帰国です。
スーツケースの整理、リュックの仕分け、細かな片付けをしていきました。
帰りもANAだったので、オンラインチェックインも済ませました。
翌日のホノルル発は12時40分。
少し余裕を持って動こうと思い、ホテルのベルボーイにお願いして、タクシーを9時半に予約しました。
夜8時ごろになると、朝はパンケーキ、昼はステーキと、かなりしっかり食べていたのですが、せっかくだから最後にハンバーガーも食べておこうと思いました。
向かったのは、インターナショナル・マーケットプレイスの中にある「バンザイバーガー」。

バンザイバーガーのネオンは、最後の夜にぴったりの高揚感がありました。「よし、ハワイの締めはこれだ」と思わせてくれる店構えです。

ここで食べたワイメアバーガーも、めちゃくちゃおいしかったです。
ハワイらしいボリューム感もあって、しっかり満腹になりました。
最後の夜のハンバーガーとポテト、そして赤いジャリートス。少しジャンクで、でも妙に幸福で、「旅の終盤ってこういう感じだよな」と思える一皿でした。
思えば、完走の翌日は、朝パンケーキ、昼ステーキ、夜ハンバーガー。
かなりわかりやすく「ハワイらしいもの」を食べ尽くしていた気がします。
でもそれでよかったんですよね。
走り切ったあとの身体と心が、「今日はそういう日でいい」と言っていた感じがしました。
その夜は、ハワイ最後の夜でもありました。
日本とは大きな時差がありますから、ハワイ時間で夜9時に寝てしまうと、日本時間ではまだ午後4時くらい。
帰国後の時差も考えて、なるべく11時ごろまでは起きていようと思っていました。
なので、ホテルの部屋でゆっくりしながら、少し長めに起きていました。
私にしては、かなり遅めです。
旅先の最後の夜って、不思議ですよね。
「明日帰るんだ」と思うと少し寂しい。
でも、ちゃんと満ちてもいる。
あの夜もそんな感じでした。
THE LAST MORNING HAD TO BE KAPIOLANI 最後の朝も、やっぱりカピオラニ公園に行きたかった
帰国当日の朝は、6時過ぎに起きました。
シャワーを浴びて、前日にスーパーで買っておいたバナナを食べました。
そしてやっぱり最後の朝も、ワイキキビーチを見たいなと思ったんです。




でも、それだけではありませんでした。
私にとって、カピオラニ公園は特別な場所なんです。
8年前、10年前、ハワイによく来ていたころ、私は日本で習っているヨガの先生のお師匠さんがハワイ在住だったこともあって、カピオラニ公園で朝ヨガに参加したことがありました。
だからカピオラニ公園は、今回ハパルアのゴール地点だっただけではなく、もっと前から、私にとって心の聖地のような場所でもあったんです。
最後の朝にそこを歩かずに帰るのは、なんだか違う気がしました。
なので、カラカウア通りからゆっくり歩いて、カピオラニ公園へ向かいました。





そして、カピオラニ公園には、海を眺めながら過ごせる「ベアフット・ビーチ・カフェ」があります。
ここで最後の朝食をとることにしました。


ベアフット・ビーチ・カフェは、最後の朝にぴったりの場所でした。気取らないのに景色はちゃんと特別で、「ハワイを味わう」という言葉が自然に似合います。


食べたのはホットドッグ。
そして飲んだのは、ラバフローです。
私はお酒が飲めないのですが、ハワイに来るとピニャコラーダ系の雰囲気はすごく好きなんですよね。
今回はアルコールなしのラバフローで、ピニャコラーダのような南国感に、ストロベリーなどフルーツの味わいが重なったフローズンドリンクを楽しみました。
これが、最後の朝にぴったりでした。
ホットドッグとピンクのラバフロー。味だけじゃなく、見た目まで“ハワイの最後の朝”にふさわしいかわいさと開放感がありました。
海を見ながら、カピオラニ公園の空気に包まれて、ノンアルコールのラバフローを飲む。
「ああ、ハワイだなあ」としみじみ感じるには、十分すぎる時間でした。
最後に、カピオラニ公園の海側には、細長く海へ突き出た堤防のような道があります。
あそこを歩いてみたんです。




人とすれ違うと少し怖いくらいの細さで、結構ドキドキしました。
でも、その先端まで行くと、180度ぐるりと海が見渡せるんですよね。
あの景色もよかったです。
完璧に整った安心だけじゃなくて、少しだけ怖い場所にも行ってみる。
でも、その先にちゃんと景色がある。
この旅全体が、どこかそういう感じでした。
BACK TO THE AIRPORT ホテルをチェックアウトして、ホノルル空港へ向かった
ホテルに戻ると、最後にスーツケースの中身を確認して、部屋を整えて、チェックアウトしました。



そして、予約していた9時半のタクシーでホノルル空港へ。
今回は行きも帰りもANAでしたが、ウミガメが描かれた大きな機体。

窓の向こうに見えた、ウミガメの描かれたANA機。搭乗前のこの一枚に、「いよいよ帰るんだな」という気持ちが全部詰まっていました。
空港ではすでにオンラインチェックインを済ませていたので、荷物を預けるのもスムーズでしたし、出国審査も問題なく進みました。
ただ、搭乗ゲートがかなり端のほうで、そこまで結構歩きました。
ハワイの空港って、行きも帰りもわりと歩く印象があります。
搭乗ゲートへ向かう途中、C7ゲートの近くで「15分5ドル」のマッサージを見つけました。
帰りのフライトは8時間。
その前に少し身体をほぐしておきたいなと思って受けたのですが、これがかなり気持ちよかったです。
旅行の最後って、楽しかったぶん、身体にも疲れがたまっています。
そこに短時間でもマッサージが入ると、ずいぶん違うんですよね。
そのあとスターバックスでアイスモカを買って、搭乗時間までゆっくり過ごしました。
かなり余裕を持って空港に着いていたので、気持ちにもゆとりがありました。
MOVIES IN THE SKY 帰りの機内では、映画も旅の一部だった
12時40分、ホノルルを出発。
行きの便では比較的よく眠れたのですが、帰りは日本時間で朝から昼、夕方に向かっていくような感覚の8時間です。
なので、帰りは映画をいろいろ観ようと思っていました。
最初に軽めのコメディっぽい作品を2本ほど流し見したのですが、これはそこまで深くハマる感じではありませんでした。
そのあとで観たのが、コリン・ファレル主演の『ビューティフル・ジャーニー』。
これが面白かったです。

旅の感覚を呼び覚ますような作品で、あるレンタカーに乗ることをきっかけに、過去の記憶や傷に向き合うような、不思議なロードムービーでした。
場所ごとに扉のようなものが現れ、それを開くことで、過去の自分の記憶の場面へ入っていく。
青春の痛みや、自分の中のトラウマのようなものと折り合いをつけていくような話で、テーマとしても私の好きなタイプでした。
「もう少しオチに深みがあってもよかったかな」とは思いましたが、ロードムービー的な楽しさもありましたし、スピリチュアルな感触もあって、なかなかよかったです。
そして、それ以上によかったのが、イーサン・ホーク主演の『ブルームーン』でした。

監督はリチャード・リンクレイター。
『ビフォア』シリーズや『6才のボクが、大人になるまで。』で知られる、私の大好きな監督です。
『ブルームーン』は、かつて時代を作った作詞家が、栄光の影りを感じながら、周囲の成功や時代の移り変わりを横目で見つつ、自分の過去やプライド、恋心や孤独と向き合っていく、一晩の物語でした。
これがもう、すごく味わい深かったんです。
華やかさだけではない。
ユーモアもアイロニーもあって、でも哀しみもにじんでいて。
そういう“大人の余韻”が詰まった映画で、かなりよかったですね。
映画って、旅の機内で観ると、地上で観るときと少し違う入り方をすることがありますよね。
どこにも行けない密室の中で、でも自分は国境を越えて移動している。
そういう状態だからこそ、作品が少し深く入ってくることがある。
今回の帰りの機内映画も、私にとっては旅の一部でした。
しかも帰りの便もありがたかったです。
行きと同様に、3席並びのうち、私の隣の2席が空いていたんです。
私がぼやぼやしているうちに、妻がさっと早めに座席を押さえてくれたのが良かったのかも。感謝です。
これが本当に大きかったですね。
8時間のフライトで、隣が空いているかどうかは快適さが全然違います。
気持ちにも余裕ができますし、少し身体をずらすだけでも楽になります。
行きも帰りも比較的ラクに飛べたのは、今回かなりラッキーだったと思います。
BACK IN JAPAN, BACK TO LIFE 成田に着いて、ようやく“旅が終わった”と身体が理解した
日本時間の夕方4時半ごろ、成田に到着しました。
ただ、そこから荷物の受け取りに少し時間がかかりました。
空港を出て、家に着いたのは6時50分ごろだったと思います。
家に帰ると、久しぶりに妻と会って、旅の話をしながら、お土産を渡しました。
ハーフマラソンを完走したこと、ハワイで感じたこと、いろいろ話しました。
そのあと、スーツケースの中身を一気に整理して、洗濯して、お風呂に入って、早めに眠りました。
旅から帰ってきて、荷物をほどいて、洗濯を回して、お風呂に入る。
その流れって、一気に現実に戻る感じもありますよね。
でも今回は、その現実への戻り方もどこか心地よかったんです。
無事に帰ってこられた。
ちゃんとやり切って帰ってこられた。
そういう実感がありました。
I DIDN’T JUST SEE HAWAII, I FELT IT IN MY BODY 今回のハワイ旅は、観光以上に“体でハワイを感じた旅”だった
今回の4泊6日のハワイ旅。
その中心にあったのは、やっぱりハパルア・ハーフマラソンでした。
人生最長7キロの私が、その3倍以上ある21.0975キロに挑戦する。
しかも2週間前にはインフルエンザにもなっていて、練習も万全ではなかった。
身体への不安もありました。
それでも、実際に走ってみたら、想像以上に気持ちよく、そして想像以上にいいタイムで走り切ることができた。
もちろん、結果だけがすべてではありません。
でも今回、私が一番強く感じたのは、「体でハワイを感じた」ということでした。
夜明け前の熱気に包まれたスタート地点。
ランナーたちに囲まれて立ったあの時間。
辛い坂道を登る瞬間。
ゴールした瞬間の解放感。
芝生に大の字になって空を見上げた時間。
周りの人たちとの交流。
ただ観光するだけでは味わえない、もっと深い場所でハワイを感じたんです。
私は、走ることそのものが昔から好きだったわけではありません。
でも、あの場の熱量、あの空気、あの生きている感じ。
それを全身で浴びたいという気持ちは、確かにありました。
そして実際に行ってみたら、その期待をはるかに超えていました。
「ああ、生きているな」
そう思える瞬間が、今回の旅にはたくさんありました。
だから、もう素直に思っています。
これは、また行きたい。
できれば毎年でも行きたい。
そして、来年はぜひ妻と一緒に来たいなとも思っています。
今回、私は一人でこの旅に来ました。
一人だからこそ受け取れたものもたくさんあったし、それはそれで本当によかった。
でもこの景色、この空気、この充足感は、やっぱり大切な人と一緒に味わえたら最高だろうなとも思うんです。
ハワイをただ眺めるだけじゃなく、ハワイの中で体を動かして、汗をかいて、生きている実感を丸ごと受け取る。
そういう旅は、ちょっとやめられないですね。
THIS TRIP BECAME A SYMBOL IN MY HEART この旅は、私にとって“心のシンボル”のような出来事になった
今回の旅を振り返っていて、あらためて思うことがあります。
私はこれまで、ADHDやHSPの気質もありながら、会社員として生きることにずっとしんどさを感じてきました。
誰かの目を気にして、
失敗したらどうしようと怯えて、
ミスをしたらどうしようと緊張して、
心のどこかでずっと解放されきれない感覚があったんです。
でも今は、noteを起点に言葉の仕事をしていて、時間や場所に縛られすぎず、自分らしい生き方を少しずつ形にできるようになってきました。
そして今回、ホノルルでハーフマラソンを完走して、最後はこうして観光を楽しみながら帰ってきた。
その一連の流れすべてが、私にとっては、ただの旅行ではありませんでした。
これは、
自分自身が「いまここに生きている」という感覚を取り戻す旅だった。
そう思います。
心の奥にたまっていたものが、スカーッと抜けていくような感覚。
自分の人生を、自分の足で進めているという感覚。
その象徴のような出来事になった気がしています。
YOU CAN UPDATE YOUR LONGEST DISTANCE AT ANY AGE 何歳からでも、人生最長は更新できる
第2回でも書きましたが、前日の朝ランやハパルア本番では、70代の方も元気に走っていました。
それを見て、本当に思ったんです。
どこから始めても遅くない。
何歳からでも、人生最長は更新できる。
それは走る距離の話だけではないと思います。
ずっと書けなかった文章を書くことかもしれない。
行けなかった場所へ行くことかもしれない。
止まっていた人生を、もう一度動かすことかもしれない。
今回のこのハワイ旅レポが、どなたかにとって、何かを少し動かすきっかけになったらうれしいです。
挑戦って、派手なものでなくてもいい。
でも、自分の中で何かひとつ、昨日までの輪郭を超えていくことには、確かに意味がある。
私は今回、それをホノルルで、身体ごと感じました。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
第1回はこちら
第2回はこちら
天豆(てんまめ)
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