タッチの解剖学 ―― 対衝撃性とコントロールの閾値
突然ですが、あなたは人間が持つ「五感」の真の役割を意識したことがあるでしょうか。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚。
テニスという極限のゲームにおいて、私たちが頼るべき重要なセンサーは「視覚」「聴覚」そして皮膚が司る「触覚」の三つに絞られます。今回は、その中でも最も神秘的でありながら、上達の絶対的な鍵を握る「触覚」、すなわち手元の感覚について深く掘り下げていきましょう。
あなたは、世界のトップで戦うプロテニスプレーヤーが、手袋(グローブ)を着用してコートに立っている姿を見たことがあるでしょうか。おそらく、一度もないはずです。
なぜなら、彼らにとって「ラケットを介してボールを捕らえた瞬間の皮膚感覚」は何物にも代えがたい絶対的な情報であり、テニス界においてそれは「タッチ」という言葉で崇められているからです。
「あの選手はタッチが良い」「彼はタッチの天才だ」
テニスにおける才能の代名詞として、これほど大袈裟に表現される「タッチ」とは、一体どのような能力を指すのでしょうか。私は指導者として、一つの明確な解答をここに提示します。
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