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テニス上達メモ521.NHK『偉人の年収』川上哲治(前編)ボールが止まって見えたのは「打ちにいかない」からだった


▶NHK『偉人の年収』で語られた「なぜ、ボールが止まって見えた」のか?


昨夜のNHK総合『偉人の年収 How much?』ご覧になったでしょうか。

打撃の神様・川上哲治さんについての前編で、私も知らなかったエピソードがてんこ盛り。

あの「ボールが止まって見えた」逸話についてまで、詳しく紹介されていました。

▶「スイング改造」に走った川上哲治──打撃の神様にテニスゼロが論破される日


時は戦後。

赤バットの川上哲治 と、青バットの大下弘のホームラン争いに、日本中が熱くなりました。

大下のホームランは、敗戦に打ちひしがれた国民を狂喜させたといいます。

それに比して、成績が振るわない川上。

いよいよ川上は、飛距離を伸ばすための「スイング改造」に、着手したというのです。

この話を聴いて私は、正直がっかりしました。

「スイング改造」を否定しているテニスゼロ理論が、のちに「打撃の神様」と称される川上に、覆されるのですから。

はぁー。

▶「テキサスの哲」とからかわれた屈辱の理由


ところが、です!

下から上へ振り上げる「アッパースイング」に改造した川上。

その打球は何と、内野と外野の間くらいまでしか飛ばない「テキサスヒット(ポテンヒット)」になるのが関の山

「テキサスの哲」と呼ばれ、からかわれたというのです(ただしネットでは、そう呼ばれたのは晩年の頃とする諸説があるそう)。

NHKによると、「ホームラン狙いがバッティングを狂わせた」とのこと。

それはそうです。

スイングを意識すると、ボールが見えなくなりますからね。

それと同時に、動作もギクシャクしますからね(関連記事「フォーム指導で下手になる2重の意味」)。

そこで「スイング改造」によりスランプに陥った川上は、大リーガーであるジョー・ディマジオの本から学び、「ボールを完璧に芯で捉えることだけに集中した」そうです。

▶「打ちにいかない」ことでボールは止まって見える


スイングはレベルスイングに、「変えた」というよりも「変わった」(関連記事「『言っておきたいのは変えたのではなく、変わった』byイチロー」)。

そして「ボールが止まって見えた」のです。

炎天下の練習を一心不乱に取り組んで悟ったという川上。

「ボールを打ちにいくのではなく、来るまで待つ」というのは、テニスゼロで言う「受け身の真価」の話とピッタリ符合(関連記事「ボールを打たない『すごい練習』」)。

『ベースメソッド』の実践者であれば、ウンウンと、うなずきが止まらないのではないでしょうか!

▶今度はあなたが「テニスの神様」になる番


その後川上は、1950年にシーズン2度の1試合3本塁打を記録。

1951年には打率.377。

1956年、日本プロ野球史上初の2000安打を達成しました。

さてこの『テニス上達メモ』で何を伝えたかったかというと、のちに「打撃の神様」と呼ばれる逸材であっても、「スイング改造」に着手すると、からかわれるレベルにまで成り下がる

所詮「そんなもん」です、原理原則は。

裏を返して言えば、もしこの記事を読んでいるあなたが、たとえ今は周囲に「からかわれるレベル」だとしても、「テニスの神様」になり得る逸材であるという可能性

スイング改造で苦しんでいるのであれば、なおさらです。

テニスも、「ボールを打ちにいくのではなく、来るまで待つ」ことができれば、大袈裟ではなくボールは止まって見えます。

ただし「現実に対するイメージのズレ」があると、頭では分かっていても、どうしても待てないのです。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ) スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero