テニス上達メモ533.「分かってもらえなくていい」──北川進・錦織圭・イチローを結んだ世界を動かす「スルー力」
誰かに否定されたとき、されまくっても、自分を捨てずに続ける人がいる。北川進、錦織圭、イチローー
貫いたのは「自分の感覚」。
分かってもらえなくていい。結果はあとからついてくる。
その「スルー力」が、世界を動かす。
▶「分かってもらえない」から始まる物語
昨日に引き続き、多孔性金属錯体の研究でノーベル化学賞を受賞した、京都大特別教授・北側進先生の経緯について。
その道のりは、決して平坦ではなかった。
遡ること1997年、研究者が集まる会議で「そんなの本当か?」とたたかれて、汗か涙か分からないしずくが、頬をつたったみたいです。
でもそんな疑惑の目を向けられても研究し続けられたのは、まさに「スルー力」の賜物だったのではないでしょうか(関連記事「ノールックに必要な『自己肯定感』by宮本武蔵」)。
自己肯定感がないと、「自分が間違っているのかも……」などと自己否定し、周りの意見に流されてしまいがちです。
▶注意されても、やめなかった
ピョンピョンと飛び跳ねながら打っていたジュニア時代の錦織圭少年は、コーチに注意されてもスルーしてやめなかったのが「エアK」の起源だったのでしたね(関連記事「錦織圭『エアK』の起源はルール違反?」)。
ヒザを曲げない突っ立ったままの棒立ちフォームを注意されても、「気が向いたら」と言ってスルーした伊藤あおい(関連記事「研究されてからが本当の勝負、試金石のとき」)。
「あんなフォームじゃとらへん」とスカウトに酷評されてもなお、投げ方を変えなかった野茂英雄。
独特すぎるフォームを理由にレギュラーを外されても、その打ち方を変えなかった中学時代のイチロー。
彼ら彼女たちの活躍があるのは、「スルー力」の賜物です(関連記事「オンコートでも『誠実な無視=スルー力』を発動すれば、怖いものはなくなる!」)。
▶ノーベル化学賞受賞・北川進先生は、物分かりがよくない?
仮に錦織少年が素直で、大人の言うことをハイハイと聞き入れていたら、「エアK」はなかったに違いありません。
伊藤あおいの「フォアスラ」も、野茂英雄の「トルネード」も、イチローの「振り子」も、なかったに違いありません。
いえこれを読んでいる皆さんだって少年少女時代、もう忘れたかもしれないけれど、大人の言うことを素直に聴き入れてしまっていたせいで、「人との違い」「せっかくの個性」を、失ったのかもしれない。
そんな「潰された才能」は、日本全国津々浦々、どれほどいたことか(関連記事「フォームを意識した時点で、壊滅的に『ダメ』」)。
北川進先生だって世間から「そういうものはできない」と言われ続けたそうですが、それで物分かりよく納得していたら、今回のノーベル化学賞の受賞は、なかったに違いないのです。
▶ノーベル文学賞候補・村上春樹さんが書いたイメージのズレ
現実に対するイメージのズレを書いた村上春樹さん(関連記事「『ボールに集中』してもミスする理由by村上春樹」)。
今回は残念ながら、ノーベル文学賞受賞とはなりませんでした。
イギリスのブックメーカーによると3番手につけていて、前評判は高かったそうです。
現実に対するイメージのズレとは、つまりは村上春樹流に言えばこういうこと。
待ち合わせの時間と場所は合っているのに、日付が違っているよなもの(関連書籍『女のいない男たち』)。
その「思い込み」により、2人は絶対に「会わない」。
テニスもまったく同じで、イメージがズレていたら、どうしたって、どこをどんなに探しても、打球タイミングは「合わない」のです。
それが、テニスでミスする唯一の理由。
それが、テニスのミスが止まらない、たったひとつの原因。
「分かってもらえない」から始まる物語。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com
テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
いいなと思ったら応援しよう!
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero