サロン楽屋話008.集中力の「再エネ」を使って成功を「当たり前化」する技術
▶「グランドスラムを獲りさえすれば幸せ」なの!?
前回の「サロン楽屋話」でお伝えした、優勝しても「所詮そんなもんッ」というにべもない態度というのは、裏を返して言えば、「優勝しさえすれば幸せ!」とのめり込む「さえ思考」に、抗う生き方と言えます。
「※※さえ叶えば一生ハッピー」かというと、世の中はそれほど単純ではないから苦しみがぶり返す。
ウインブルドンを獲っても、「幸せな気持ちは長くは続かない」と言って苦しみの本質「壊苦(えく)」をいみじくも言い表したのは、テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシなのでした(関連記事「『祭りのあと』が苦しみの本質(再考)」)。
「結婚しさえすれば、幸せ」
「痩せさえすれば、幸せ」
「金持ちになりさえすれば、幸せ」
「グランドスラムを獲りさえすれば、幸せ」
そして悲しいかな、「痩せさえすれば」という憧れが強ければ強いほど、食べ物について意識する強度が強くなるから余計に食べすぎて、「さえ思考は叶わない」という皮肉でしたね(関連記事「『食べてはだめ』と思うと、食べたくなる」)。
「グランドスラムを獲りさえすれば」と未来に期待するほど、「今・ここ・この瞬間」のボールの回転や毛羽は、さっぱり見えないのです(残念 !)。
▶「つねに平常心」で、上手くいく
「所詮そんなもんッ」と前向きに幻滅しておけば、目標は叶っても、確かにさほど嬉しくはありません。
ですから喜びも半減なのだけれど、だからこそ、舞い上がってしまう浮かれもない。
あたかも「東大に合格するのは当たり前」といった塩梅の、涼やかな風情です。
ですからこちらで述べた「感情の振幅」が少なくて落ち込みもしないから、「つねに平常心」でいられる。
あら不思議、衝動的に喜びたくなる欲に自制を働かせてみると、発散してしまわないぶん、内的な「気分・機嫌・気持ち」は、かえって上がるのです。
すると、上手くいく。
試合のときだけ平常心を心がけるのは、平常心ではありませんよね(笑)。
ホントの平常心とは、「つねに平常心」です。
▶集中力の「再エネ」で、どんどん優秀になる!
「結婚したい」
「痩せたい」
「東大に入りたい」
「勝ちたい」
欲すれば欲するほど「足りてない」思いが募るから、世間一般的な「求めるほど満ち足りる」認識とは真逆で、「欲望と不満足は共犯関係」です。
求めずにいると、嬉しさ・喜びは確かに半減ではあるけれど、とはいえ痩せたい人が痩せないよりは、痩せたほうが(本人にとって健康的な体重・体格に落ち着くほうが)、望ましいでしょう。
合格しないよりはしたほうが良いのは、一応言うまでもありません。
テニスが上手く・強くなっても「所詮そんなもんッ」ではあるけれど、下手クソの弱いままでいるよりは、上手く強くなったほうがいいのです。
目標を叶えても舞い上がったり落ち込んだりしないから、エネルギー保存則により「余裕・余白・余地・余力」が残るぶん、さらなる集中力の再エネに役立てられるというわけです。
もうカロリーについて気にする必要がない受験生だから、試験勉強にも高い集中度で打ち込めるようなもの。
合格しても浮かれないから、「入学がゴール」ではなく、大学では一層勉学に打ち込めて、どんどん優秀になっていくのです。
▶スタートダッシュが全然違う
入学が「ゴール」と入学が「スタート」では、走り出すスタートダッシュの勢い(エネルギー)が全然違います。
その差は開くばかりなり……。
ですから「所詮そんなもんッ」でいれば、ますます上手くいく「好循環」です。
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
