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テニス上達メモ183.テニスが上手い人は、道を知っている

テニスが上手い人は、フォームを知っている人ではありません。
ボールの「通り道」を、たくさん正確に知っている人です。
上達の近道は、打ち方より地図。


▶上達とは、道を知ること


初めての街で、地図もなく歩いたら、だれでも迷います。

逆に、何度も歩いた道なら、考えなくても自然に目的地へ着きます。

テニスの上手さとは、まさにこの「道」を知っているかどうかの差です。

行く先々の道について、よく知っていたら、迷いません。

そのよく知っている道の数や種類が多いほど、行ける先の選択肢も増えます。

テニスの上手い人というのは、すなわち記憶している道についての情報量が多く、質が高い人のことを言います。

狙えるコースが増えて、正確性も高まります。

▶コントロールとは、記憶された道の量と質


この道というのが、言い換えるとボールコントロール。

つまり、ボールがどこへ、どんなふうに飛んで行ったかの情報を、より多く、より正確に記憶している人ほど、「テニスが上手い人」 ということになります※。

どこへは、コースや高さや深さ、どんなふうには、球威や球種や球速。

それらについての情報の量が多く、質が高ければ、迷いません。

「旅慣れている」のです。

▶迷う理由は、知らないから


言い換えれば、それらについての情報の量が少なく、質が低いと、迷います。

旅先で、この道はどんな道で、どこへ続いているのかが分からないと、目的地へたどり着きようがない(自分でコントロールできない)のと同じです。

テニスの道(コントロール)について、「そんなの知ってる!」「見れば分かる!」と思い込んでいる人も少なくないですが、案外私たちは「知らない」のです。

知っていれば、ボールが彷徨うはずがありません(いやはや)。

▶飛んで「行く」ボールも、よく見る


ボールがどこへ飛んでいったかの情報量を、効率よく、たくさんインプットするには、どうすればいいでしょうか?

それは、当たり前ですが、飛んで行くボールをよく見ることです※。

これが、集中。

飛んで行くボールをよく見る集中により、コントロールについての情報量が蓄えられ、その精度も上がり、迷いなく、ボールをコントロールすることができるようになってきます。

つまり、上手く当てるために飛んで来るボールをよく見るのみならず、上手くコントロールできるようになるために、飛んで行くボール(の回転や毛羽)もよく見るのです。

※ボールが飛んで「来る」、飛んで「行く」という表現を、意図的に漢字で書き分けています。一般に、飛んで「来る」ボールには集中しやすく、飛んで「行く」ボールには集中しにくい傾向があるため、その違いを明確にする狙いがあります。

▶フォームは地図にならない


ボールの通り道を覚える。

この時、道を進むためのフォームを、覚える必要はありません。

歩き方に気を取られると、読図に失敗します。

そういったことが意識できないくらい、飛んで行ったボールを見続ける集中により、ボールコントロールについて、精度の高い情報が、大量に脳へ蓄積されていきます

▶行き止まりを知れば、回避できる


ふさがっている道(ネット)や、その先がない道(バックアウト)も知っておけば、回避できます。

ですからナイスショットと同様に、ネットミスしたり、バックアウトしたりしたボールも、よく見続けて、最後まで集中する

すると、ミスしない(回避できる)というわけですね。

これが、「あみだくじ理論」

行き止まりや崖っぷちをよく知らないから、そっちへ突き進んでしまうのです。

▶旅慣れたプレーヤーになろう


情報がないプレーヤーは、手探りで彷徨うようなもの。

情報があるプレーヤーは、たとえばショートクロスには、どんな強さや回転や角度でボールを送り込めばいいのか、分かっているのです。

ストレートには、どんな速さや球威や深さでボールを送り出せばいいのか、分かっているのです。

ムーンボールは、どんな高さや球種や深さでボールを送り入れればいいのか、分かっているのです。

実に、旅慣れているのです。

▶歩き方より、地図を持つ


テニスについての必要な情報というと、一般にフォームや打ち方を記憶することと思っている人が少なくないですけれども、それは見当違い。

目的地へ行く歩き方は、道の状況によって自然と現れます。

坂道ならかがむ。

凸凹ならゆっくり。

ぬかるみなら飛び越えるかもしれませんね。

それはテニスの場合、その時々で構いません

それ以上に、フォームや打ち方にこだわると、コントロール情報の記憶がおろそかになり、そのせいで、ボールを狙ったところになかなか打てるようにはなりません。

道を知らないのだから、当然です。

▶道を覚えれば、道は極まる


フォームや打ち方にとらわれずに、ボールの道(コントロール情報)を記憶する。

精度の高い情報を効率良く大量に記憶する集中こそ、テニスが効率的に最速で上達するポイントです。

コートの地図を、頭の中に備えましょう。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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