テニス上達メモ184.逆転は、いつも1ポイントから
今、ビハインドだと感じていても何とかなる。
試合は、まだ続いています。
テニスの1ポイントは、人生の1秒と同じ。
逆転は、起こせます。
▶シナーが上回り、ジョコビッチが勝った理由
テニスは、「1ポイントは1ポイント」のはずなのに、それぞれのポイントが、等価ではないように見えることがあります。
流れのなかで相対的にその価値が、変化しているように感じられます。
ですから「このポイントはデカい」などと言ったりしますね。
獲得した合計ポイントは152対140。
ヤニック・シナーのほうが多いのに、少ないノバク・ジョコビッチのほうが勝ったりもします。
ドジャースとブルージェイズのワールドシリーズについて、ブルージェイズ・アナリストの加藤豪将さんは、「データとしては勝ってもおかしくない試合もあったけど、勝負を分けたのはデータに出てこない経験値」と言いました。
データでは、シナーが上回った。
しかし経験値で、ジョコビッチがさらに上回った。
▶リードされても、「負け」ているわけではない
矛盾するようですが、テニスは1ポイント1ポイントの積み重ねです。
その本質は「等価」なはずです。
確かにゲームの中で、大事なポイントはあるけれど、それも前のポイントから引き継がれてデカいと意味付けされたものだとしたら、その前のポイントも、そのまた前のポイントも、やっぱり「等価」ではないでしょうか。
相手に大量リードを許しても、それはまだ「負け」ではありません。
あくまでも、途中経過として暫定的に積み上げている山の高さの差です。
▶積み重ねは、あとから山に見える
塵も積もれば山となる。
こういうところも人生と似ていて、私がテニスの好きなところ。
人生といっても結局、1日1日の積み重ね。
細分化すれば 1分1秒の積み重ね。
その「チリのような1秒」が人生という名の「山」となる(関連記事「『一つ一つ』で遠く高く──ノーベル賞・坂口志文先生のやり方 」)。
▶肯定的見通しが人を支える
起こることはすべて必然。
その受け取り方は、人それぞれです。
出来事そのものに、幸か不幸かが備わっているわけではありません。
解釈しだい(関連記事「『人間万事塞翁が馬』を忘れない」)。
「現在がどれほど耐えがたいかは、現在の困難だけによって決まるのではなく、その人がもっている将来の見通しの性質によって決まる」――加藤諦三
▶形勢を変えるのは、いつも1ポイント
1ポイントも、1球1球の積み重ねです。
相手から、ゲームカウント0-5の、ポイントが0-40だとします。
こんな1ポイント、「もうどうしようもない」と、思うでしょうか。
しかし、思い出す。
1ポイントは1ポイント。
これをもぎ取るから、形勢逆転の「大きなポイント」だったなと、あとになって振り返るのです(関連記事「錦織圭の言葉から考える、クロスショットの正体 」)。
今の人生がビハインドだと感じられたとしても、1ポイント1ポイントの積み重ねです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero