見出し画像

テニス上達メモ561.ノーベル賞・坂口志文先生が認めた「覚え方」──楽しいと人は勝手に天才化する(連載その2)

ノーベル生理学・医学賞受賞・坂口志文先生が語った「漫画化」の効用は、テニスの上達にも直結。人は難しいことでも楽しいと覚えて「しまう」から──これはアニメも科学も、そしてスポーツも同じ。楽しいと脳はいきいきと働き、打ち方やフォームすら勝手に身につく「自然上達」が起こる。


▶覚えられないのは、頭が悪いからじゃない


連載その1では、「嫌い・不得手は諦めて(明らかにして)、好き・得意に資源を集中する」話をしました。

この「好きをとことん突き詰める」という北川進先生による発想は、「覚え方」にも通じます。

そのヒントになるコメントを、もう一人のノーベル賞受賞者・坂口志文先生が語っていました。

▶坂口志文先生「漫画化の効用」──覚え方のコツ


坂口先生は、自身が発見した制御性T細胞がスーツ姿の女性キャラクターとして登場する「漫画化」の有効性について所見を述べました。

科学の入り口として漫画は「ユニークで面白い」と。

子どもたちは「(覚えにくい科学の)記号なども漫画になると、どんな特徴があって、どんな役割をするのかを覚えやすい」と楽しみます。

シリーズの累計発行部数は、すでに1000万部を超えたといいます。

▶楽しいと、人は勝手に「天才化」する


何も人の脳にとって「向かない覚え方」を、わざわざする必要はありません。

そこは、「明らか」にしましょう。

楽しければ、覚えようとしなくても、脳が勝手に覚えてしまうのです。

私も1979年公開『ルパン三世 カリオストロの城』のおかげで、ポンド、ドル、フラン、リーブル、ルピー、ペソ、クラウン、リラ、「ウォンまであるぜ!」と、世界中の通貨の名前を覚えて、しまいました(関連記事「水路で流されそうになるカリオストロのルパン」)。

ちなみに、元日本のトッププレーヤー土居美咲が「波動球を受けてラケットが弾き飛ばされるシーンを再現するという、謎の遊びをやっていました(笑)」というエピソードは内緒です(にっこり)。

そう、テニスにも、「覚え方」があるのです。

▶「また同じこと言われてるよ!」って言われない?


結論を言うと、楽しければ打ち方やフォームなんて、勝手に覚えてしまうのが「自然上達」です。

なのに「これそアカデミック!」とばかりに小難しい「勉強」にするから(いやはや)、フォーム矯正の強制が始まって、楽しくないから覚えない(関連記事「『これぞアカデミック!』に陥らない」)。

そういう人は「また同じこと言われてるよ!」って、何度も何度も注意されるのです。

思い当たるフシはありませんか?

人は強制されると、「ファイト・フライト・フリーズ反応」よろしく、防衛しようとして、今の自分を守ろうとするからむしろ、頑なに変わらない(上達しない)のです。

口では「分かりました」などといって表面的には変わった「フリ」をするけれど、内心はむしろ、一層変わらない信念を無意識的に強めるのです。

▶「べき」にとらわれるから苦しくなる


次回詳しくお伝えしますが、「フォーム矯正の強制」など、本来、人には、まったく向いていません

苦手なはずです。

なのに向いていない・苦手なことも「やるべき」と自他を縛るから、コーチも生徒も苦しくなる

自己肯定感も下がります。

もっと楽に、スムースに「自然上達」する話、連載その3に続きます。


即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero

無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com

テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

いいなと思ったら応援しよう!

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ) スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero