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イップス克服に向けて060:「頑張っているのに苦しい」正体

自己肯定感は、他者から評価されることで高まるもの――本当にそうでしょうか。ハーバード・ビジネス・スクールの論考では、幸福論の文脈で「自己の小ささ」に触れられています。それはいい。だがその前提には、見過ごせない誤解があります。評価を求めるほど、肯定感は不安定になる。イップスとも深く関係する「自己肯定感の勘違い」を整理します。


▶自己肯定感は「評価」では育たない

人は自分を大きく見せたがる。そうして他者からの評価を得て、自己肯定感を高めたいと考える。しかし、ハーバード・ビジネス・スクール教授で幸福について教えているアーサー・C・ブルックスは、むしろ「自分がいかに取るに足らない存在であるか」を理解することが真の幸福につながるとして、それを実現する3つの方法を伝えている。

https://courrier.jp/news/archives/426320/

読み進めると「有料記事」になるため、会員ではないため詳細までは分かりかねますけれども、少なくとも上記の前提には、自己肯定感の本質に関わる根本的な誤解が含まれているように思われます。

該当箇所は、「他者からの評価を得て、自己肯定感を高めたいと考える」のくだり。

▶評価依存は、自己肯定感の低さのサイン


なぜここが、根本的な誤解なのか?

自己肯定感とは、他者からの評価とは関係なしに、自分を肯定できる感覚だからです。

なのに、これでは、まったくの逆になるのです。

むしろ他者からの評価を得ようとする特徴にこそ、自己肯定感の低さが表れていると言えるのですから。

▶なぜ人は「数」に縛られるのか


なぜ、他者からの評価を得ようと必死になるのか?

それは、自分で自分を肯定できないから。

現実世界では「友だち」、ネット空間では「フォロワー」や「スキ」の数などにこだわるのは、まさに他者からの評価を、自分が立つ拠り所としている証左にほかなりません。

だけどそうすると、自分に対する評価が他者への依存になるから、その肯定感はとても不安定。

他者の、その日の気分や振る舞いなどによって、自分が揺らいでしまいます。

他人からの評価によって高まるのは、自己肯定感ではなく、承認欲求のほうなのです。

▶自己肯定感は「できた結果」ではない


こちらでも述べましたが、自己肯定感とは、実に誤解されやすい感覚です。

記事にある、他者から評価されて高まるものではないし、ポジティブ思考でもないし、テニスが上手くなればアップするなどという性質のものでもありません。

むしろそれらを追求して自己肯定感を高めようとすると、かえって「低くなる」のです。

▶イップスも「今は仕方がない」と言えたなら


ありのままの自分を「今は仕方がない」と、丸ごと受け入れて許容できる感覚が、自己肯定感です(関連記事「死に際の『一言』は決めている」)。

モヤモヤしている自分はダメなんじゃなくて、こういう傷を負ったのだから「今は仕方がない」といたわってあげるのです。

他者に評価されなくても、ポジティブになれなくても、テニスが下手でも、意地悪な気持ちになってしまっても、「今は仕方がない」「だってこういう傷を負ったのだから」と受け入れられるようになると、自己肯定感は急激に高まり始める

すると、結果的に他者から評価されるし、ごく自然にポジティブになれるし、テニスも上達するし、「人」に優しくなれるのです。

「人」というのは、自分も含みます。

イップスになる人は、自分に厳しすぎるのです。

イップスも「今は仕方がない」と言えたなら……。

だってそうなる傷を、いっぱい受けてきたんですからね。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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