質問176:どうすれば面が安定し、タイミング良く打てる?
スプリットステップについてなんですが、イマイチタイミングがあってなくなってるような気がし始めました。
打たれてからか打つ瞬間にやるのかどっちかわからず、打つと同時に着地するっていう感覚が未だにつかめないんです。
その上最近では面が安定してなくって、足も全然動いてないらしいんです。
どうすれば面が安定してなおかつタイミングを合わせることが出来るのでしょうか
回答
▶相手が打った瞬間に着地
スプリットステップは、私は相手が打った瞬間に着地しています。
とはいえ「シンクロ打法」よろしく、タイミングの取り方は人それぞれかもしれません(関連記事「イチローの『振り子』、古田の『FUJIYAMA』」)。
ご自身にとってしっくりくるタイミングがつかめないようであれば、ボールを打ちながらではなく、ボールを打たずに、サーバーやプレーヤーの打つボールをよく見て、スプリットステップの練習だけをするイメージトレーニングをおすすめします。
ステップせずとも、タイミングをつかむ練習ですから、手拍子を打つだけなどでも構いません。
これは、スプリットステップに限った話ではありません。
イメージ作りの練習はボールを打たずに行い、ボールを打つ時にはボールに集中します。
▶ステップを「合わせたがる」体になる
ところがイメージのない人は、「ボールを打つ時にスプリットステップを意識しないとできない」と考えます。
ここが、常識とは違うところです。
イメージに従い体は、意識しなくても動くのです。
ですから実際にプレーするときには、やはり「無心」なのですね(関連記事「表現の違いはあれど『要は集中』」)。
イメージができたら、体はステップを「合わせたがる」。
この条件反射を脳にネットワークさせることが学習(練習)です(関連条件「あなたのテニスは『思考能力』or『条件反射』?」)。
▶面は安定しなくていい
それからこれも誤解が多いところなのでご注意いただきたいのですが、面は安定しません。
テニスのスイング中においては、ストロークであれ、サーブであれ、ボレーであれ、ワンスイング中にラケット面の向きは刻々と変わる諸行無常が現実です。
なのに、「面を安定させる」という甘美な言葉(!?)に惑わされると、インパクトで面を意図的に作ろうとしたり、面の向きを変えずにまっすぐ引いてまっすぐ押し出すスイングをしてみたり、フォロースルーで面を残したり、という操作をやらかしたりしがち(関連記事「『押す』『運ぶ』の意図的な操作がブレーキに!」)。
だけどこれらは、すべて上手くいきません。
なぜなら、「スイング中にラケット面の向きは刻々と変わる」という現実から、逸脱してしまっているからです。
現実と戦っても、絶対に勝ち目はないのです(関連記事「『ボール集中だけで上級者になるのは何人』につきまして」)。
▶テニスはタイミングが命
ですから、タイミングこそ命なのです、テニスは。
刻々と変わる面の向きが、ストロークなら基本的に地面と垂直になる瞬間のタイミングでインパクトするというのが、成功するショットの秘訣。
※とはいえ「基本的に」と断り書きするのは、必ずしもいつも垂直ではなく、状況(打点の高さや打とうとする球種など)によって、上向き、下向きなど、微妙に変わるからです。
これは体による自動操縦に任せてください。
▶ラケット面は「触覚」に委ねて
また練習でも、インパクトの形を目(視覚)で見てラケット面の向きを確認したりせず、感覚(触覚)に委ねてください(関連記事「すごい触覚」)。
なぜなら自分目線と打点目線は、違うからです。
目で確認してしまうと、「現実に対するイメージのズレ」ができてしまいます。
▶だからタイミングが合わなかった
そして、どうすればタイミングが合うかというと、「インパクトで面を作ろう」「まっすぐ押し出そう」「フォロースルーで面を残そう」などと、しようとしないこと。
そのような意図的な操作こそ、滑らかなスイングを妨げ、ジャストタイミングを喪失する(面が合わなくなる)よくある原因になっているからです。
インパクトで面を合わせようとすると、ややもするとスイングが、慎重になったりするかもしれません。
そのためらいが、1000分の4秒と言われる刹那のインパクトタイムを狂わせます(関連記事「インパクトで面の向きを意識しても……」)。
▶ピタッと打点に入れる!
フットワークにつきまして。
足は、ボールに集中すると勝手に動きます。
浅いボールが来たら前へ、深いボールが来たら後ろへと、動きたがるのがフットワークです。
仮に動きたがらないようであれば、ボールを打たずに下記の「見送る練習」で、イメージ作りに取り組んでみてください。
球出しをしてもらって、深さの異なるボールをランダムに送ってもらいます。
そのボールに対して、自分の打ちやすい打点へ入りたがるのがフットワーク。
深さとは別に、球出しは遠近への揺さぶりもかけてもらうと縦横無尽になります。
ピタッと自分の打ちやすい打点に入れる感覚がつかめてきます。
▶見送る練習は「一石三鳥」!
この時、ボールを打ち返そうとすると「動きたがる感覚」が出にくくなる場合があります。
なので動きたがるフットワークを練習する時も、ボールを打たずに行うのがおすすめ。
「ボールを打たない練習なんて、練習にならない!」などと、侮ることなかれ(関連記事「ボールを『打たない』練習」)。
打たずに見送ると打つときに比べて、1.ボールの回転が見えるし、2.距離感もつかみやすいし、3.ボールがゆっくりに感じられるしで、少なくとも一石三鳥です!
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