イップス克服に向けて066:体験の言葉は、なぜ響くのか
体験していない人の言葉が悪いわけではありません。
ただ、経験者の経過を知る話のほうが「生の声」として心に響きやすい。
イップスも同じ。
抜けてきた人の話には、理由があります。
▶経験者の話は「生の声」
イップスを克服したいなら、治療の専門家の話を聞くのもいいですが、一方では、 今まさに苦しんでいる人の話を聞くのも、 また参考になります。
たとえば腰痛。
「私は腰痛とは無縁で…」という人の話は、参考になる場合もありますが、自分の状況にはなかなか当てはめにくいこともあります。
むしろ、自分よりも重症の腰痛を長年患っていたけれど「こういう方法で、こんな経過をたどって、このくらいの期間で回復した」という具体的な体験談は、心に響きます。
▶経験のない話は、実感しにくい
イップスも同じです。
イップスで悩んだことがない人の話を聞いて「俺はそんなの無縁だ!」などと言われても、羨ましいだけかもしれない。
ポジティブ全開や幸せオーラは、時にしんどくなります。
むしろ、重度のイップスだったけど「こういう方法で、こういう経過をたどって、これくらいの期間で回復した」という話がほしいのです。
▶一般論と、体験の差
五十肩になった経験のない人がアドバイスしても、どうしても一般論になりがちです。
せいぜい「冷やさないほうがよい」とか、「無理のない範囲でストレッチ」など、どこかで聞いたような話に終始しがちではないでしょうか。
逆に、自身も五十肩を経験した人なら、半年程度で自然と痛みがすっかりなくなったとか、回復期にはスワイショウ( 脱力して腕を振る体操)が可動域を広げたなど、具体的な経過を語れます(関連記事「筋力ではなく慣性で打つ──『腕重』が生むボールパワー」)。
もちろん個人差はあるとはいえ、悩んでいる人は、そういう「生情報」がほしいのです。
メーカーの話ばかりではなく、レビューを参照したいのです。
▶実感は、やった人にしか残らない
腰痛の改善方法や痛みを知らないのと同様、イップスの苦しみや克服法も、経験がない人には分かりません。
石破茂元総理が「総理大臣のしんどさはやった人にしか分からない」と言うのは、そのとおりというか、当たり前です。
想像はできたとしても、実際にやった人にしか、その実情は絶対に分かりません。
喉から手が出るほど聞きたいのは、イップスを克服した人の物語です。
それが赤裸々に語られる「イップス友の会」。
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
