質問174:コースの打ち分けは? 浅いボールへの対応は?
打つコースを決められた練習だと上手くいくのですが、自分でコースを決めてやる場合、全くうまくいきません。
また、相手のスライスショットと浅い球や低い球にうまく対応できません。
どうしたらいいですか?
回答
▶コースを狙う「技術」はある
仰せのとおり打つコースをあらかじめ決められた練習だと、上手くいきます。
ですからコースを狙う「技術」は、すでにあるのです。
たとえば2人対1人で打ち合うストローク練習の1人側に入った場合、相手の2人へ交互に打ち分けるコース変更は、比較的容易だと思います。
これは言ってみれば、ご自身が(右利きの場合)コートの左側にポジショニングしてフォアで返球するとしたら、ストレートと逆クロスを交互に打ち分けていることになりますよね。
ところが仰せのとおり、自分でコースを決めてやる場合には、コースを狙う技術はあるのに、上手くいかないのです(関連記事「コースを打ち分ける『技術自体は簡単』」)。
ゆえにテニス上達は、一般的に思われているような「技術」が最優先というわけではなさそうです(関連記事「心技体の割合がおもしろい」)。
ちなみに生涯現役の秘訣を、イチローはこう語ったそうです。
▶キーワードは「習うより慣れろ」
コースの打ち分けに関しては、下記記事をご参照ください。
https://note.com/tenniszero/n/n5fcf4063aa19
記事にも書いていますとおり、すぐに上手くできるわけではありません。
だけど慣れると、こうなります。
先日は質問の回答もありがとうございました
今日は練習日でしたので吉田先生の回答のアドバイスを参考にさせていただきました
今日は上級者の球をただラケットにあてるだけでなく、打つ前に「コースを決めて」、
打つ時は何も考えずに打ったら自分の思ったコースにボールがいきました
同じようにしたら何度もコースどうりにいったので自分でも不思議でした
私はいつもオーバーミスが多いのですが「打つ前にコースを決めて」何も考えず打ったらオーバーミスもしなかったので自分でも驚きました
上級者の所へ練習に通って、今年で5年目ですが、今日は初めて練習が楽しいと思いました
吉田先生のアドバイスどおりに上級者に気兼ねや遠慮の気持ちもなくしてみました
ただただ「テニスゼロ」でボール動きに夢中になって練習しました
するとBクラスとの練習試合も楽しくできて、おまけに勝つこともできました
本当にすばらしいアドバイスをありがとうございました
練習がうまくいったので、うれしくて吉田先生にお礼が言いたくてメールをさせていただきました
どうしてできるようになるのか、理論・理屈ではなさそうです。
キーワードは「習うより慣れろ」。
▶「コースの狙い方」など、ない
「コースの狙い方」など、ありません。
ただ慣れていただければOK。
だけど、狙うにあたってフォームや打ち方などを考えながらプレーしていると、せっかく体が感覚的に慣れようとしてくれそうなのに、頭による思考が横槍を入れるから、上手くいかなくなります。
よく言われます。
「狙う方向に踏み込め!」
「ラケット面を押し出せ!」
「逆クロスは体を開け!」
だけど飛んでくるボールは毎回違うから、当てはめられません(関連記事「『たまに無二の一球』ではなくて!?」)。
毎回違った打ち方を強いられるから、慣れないのです。
▶体で覚えよう!
早く・速く慣れる人は、体で覚えるように仕向けるのが上手いのです。
頭で分かるのではなく、体で覚えてしまう(慣れてしまう)ことが上達の早道であり、また上達の伸びしろをアップするポイントです(関連記事「上達は、速さと高さの『掛け算』」)。
▶「ヤバイ!」と思うとやばくなる
浅いボールや低いボールに関しては、「動かされると、ボールへの集中が逸れやすい」という性癖(性質の偏り)が関わっています。
どういうことかというと、その場で動かなくても打てる球出しのような場合は、ボールに集中する作業だけに労力を割り当てられるから、「基本的には」簡単。
だけど浅いボールや低いボールへの対応となると、前へダッシュしながらの返球になりますので、集中がブレがち。
簡略的に言えば、目線がブレ、ボールの回転や毛羽を物理的に視認しにくくなるのです(関連質問「バウンドヒットは心のなかで言った方がよい?」)。
さらに精神的にも「ヤバイ!」「厳しい!」という思いが介入すると、余計に集中しにくくなりがちです(※「基本的には」と断り書きするのは、走らされて危機一髪になると考える余地(セルフトーク)がなくなる無我夢中で上手くいくことも、よくあるためです!)。
▶「本質情報」以外は排除
スライス系の対応に苦慮するのも、多分にそのせいです。
ましてや「低く滑ってくるボールに対しては、ヒザを曲げて、腰を落として、フェイスを開いて、持ち上げるように……」などとフォームを意識すると、返球を完了するにあたっての注意する工数がどんどん増えるから、ボールへの注意は逸れがちです。
携帯電話で話しながら自動車を運転すると警察に捕まりますが、あれはなぜかというと、注意が逸れて危険だからですよね。
テニスも同じとご了解ください。
本質への集中に横槍を入れる情報は、排除したほうが事故を防げます。
▶ピンチはチャンスに変換できる!
大事なのは、どんなに走らされても視線と平常心を保って維持するブレのない集中力(視線の上下動を抑えるフォームなどを意識するのではなくて、ボールから視線を逸らさない見方)。
こういう厳しいピンチこそ、チャンスであり、集中力を高める負荷がググッとかかっているとご了解ください(関連記事「『人間万事塞翁が馬』を忘れない」)。
ここで集中力を切らさずにいられるようになると、能力は高まります。
走らずにその場で打てるボールなど、へっちゃら。
厳しい状況は「大きな学び」につながっていると、ピンチをチャンスへ変換してしまうのです(関連記事「チャンスはピンチの顔をしてやって来る」)。
▶起死回生の「勝利」「上達」「大逆転」は、こうして起こる!
不調のときやリードされたときにも、ブレることのない集中力を保てると、伸びるし、鍛えてほしいのは、ここです。
3セットマッチの試合で、第1セット1-6、第2セット1-5となったら、もうゲームを捨ててしまいかねません。
そういう時こそスコアに意識をブラさず、ボールにだけ集中するのです(関連記事「腕立て伏せが『10回』できなくても」)。
起死回生の「勝利」「上達」「大逆転」は、いつもいつからでも、起こせるのです!
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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