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【読書】『バリ山行(著:松永K三蔵)』〜芥川賞だからって身構えたけど、意外と普通のエンタメ小説

<内容>
正規のルート以外を使って登山をすることをテーマとした芥川賞受賞作。


<感想>
先日、少しお調子者っぽい元気な中年男性の著者が、この本を紹介しているテレビ番組を観て、読んでみようと思いました。
子供の頃は、よく親に連れられて山登りをしましたが、この小説に出てくるようなコースを外れた登山は経験がありません。
生まれつき方向音痴な自分には、とても真似できるものではないな、とも思いました。
大げさに言えば、正規のルートを外れて山に入ることには、富士の樹海のような「一度入ったら戻れない」ような恐怖感がある――そんなふうに、この本を読んでいて感じました。
芥川賞作品ということで、どこかヒリヒリとした緊張感のある内容を想像しながら読み始めたのですが、実際には、山登りをテーマにした短いエンタメ作品といった印象でした。
登山を通して、仕事や人生について描かれており、エンタメとして成立しながらも、思索的な側面もありました。
ただ、「芥川賞」という看板に対して、何かしらの衝撃や深い読後感を構える気持ちで読んでいたためか、やや拍子抜けしたりもしました。

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