ママがくれる枝がいい!
さあ、お散歩です。
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんは今日もお散歩に出ました。
毎日毎日いいですね。
優しいママがお散歩に連れて行ってくれて。
今日は天気も良さそうですから、この分だと充分に楽しめそうですね。
さあ、一体何をして楽しみましょうか?
「枝を噛み噛みー!」
声を揃えてふたりそう言いました。
いいですね。
落ちた枝をガチガチ噛んだり、
引っ張りっこをしたりするんですね。
もうすぐ、いぬうた公園の広場ですから、
枝はいっぱい落ちていますよ。
きっと選びたい放題ですよ。
さあ、ふたりはどんな枝を選ぶのでしょう。
まず、きゅん君、きゅん君はどんな枝がいいですか?
「僕はそうだなあ。どんな枝がいいかなあ。まあ、実際、現地に行ってから、どんな枝が落ちてるかを見て、その中から選ぶとするよ」
なるほど。それは手堅い考えですね。
ならば、ぐーちゃんはどうです?
ぐーちゃんはどんな枝を選びますか?
「ぐーはねえ。大きいお枝もいいけど、小さいお枝もいいわね。真っ直ぐなお枝もいいし、曲がったお枝もそれはそれでよし」
ぐーちゃん、それって何でもいいってことではないですかね。
そんなこんなで広場に着きましたよ。
ああ、やっぱり枝がいっぱい落ちてますね。
ではどうぞおふたり、お好きな枝を拾って下さいな。
「これだけ落ちてると、こりゃ、迷うな。うーむ、どうしよう?どれがいいかなあ?」
っと、きゅん君が迷っていると、
隣のママがヒョイっと1本の枝を取りました。
その枝に反射的に飛びつく、きゅん君です。
「そう、そう、ママ、その枝だよ。僕、まさしくそんな枝を探していたんだあ」
っと言って、ガジガジ枝を噛み始めました。
するとママはまた別の枝を拾います。
その枝に反応した、ぐーちゃん、
「あっ!ママ!それよ!それ!ぐーが探してたお枝はそれー!それ、ぐーにちょうだいー!」
って言って、ママから枝をもらいました。
その様子を見た、きゅん君、ガジガジを止めて、
ぐーちゃんの噛んでいる枝を奪い行きます。
「こら!ぐー!その枝よこせよ!僕も実はその枝がいいと、さっきから目をつけていたんだ!」
っと、言い放って。
ははあ。分かりました。分かりましたよ。ふたりの好みが。
ふたりの好みの枝はママがくれる枝だったのですね。
