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方位別終日日射量とは?建築環境の頻出テーマを完全理解!

はじめに:終日日射量とは

「終日日射量」とは、ある面が1日に受ける太陽の直達日射エネルギーの合計を指します。
つまり、太陽が昇ってから沈むまでに、どれだけ日射を受けたかを表す指標です。

建築環境工学では、「どの季節に・どの方位の面が・どのくらい日射を受けるか」を理解することが、
日射遮蔽・採光・断熱計画などの基礎になります。
そのため、一級建築士試験でも頻繁に出題される重要項目です。


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季節と方位による日射量の違い

特に重要なのは、夏至と冬至では太陽の高さが大きく変わる(46.8度)ため、どの方位の面が一番多く日射を受けるかが入れ替わるという点です。


  • ☀️ 夏至(6月21日頃):太陽が高く、日中の太陽高度が最大。
     → 水平面が最も多く日射を受けます。
     次に東西面、南面、最後に北面(わずかに日射あり)の順になります。

  • ❄️ 冬至(12月21日頃):太陽が低く、南中高度が最小。
     → 南向き鉛直面が最も多く日射を受けます。
     次に水平面、東西面となり、北面には直射日射が当たりません

  • 🌸🍂 春分・秋分:太陽が真東から昇り、真西に沈みます。
     → 水平面 > 南面 > 東西面 の順で日射を受けますが、
     北面には直射日射は当たりません(太陽は南の空を通過するため)。

参考に夏至における建物各面の直達日射量の図も貼っておきます。

ということで、

「夏は水平面が最も多く日射を受け、冬は南面が最も多く日射を受ける」
というように、季節によって日射を多く受ける方向が入れ替わるのが最大の特徴です。
また、北面は冬至・春分・秋分では終日日射がないことを覚えておきましょう。


太陽高度と入射角の関係

ここで重要になるのが、太陽高度入射角の関係です。


  • 太陽高度(solar altitude)とは、「太陽が地平線からどのくらいの角度の高さにあるか」を示します。
     太陽が高く昇るほど太陽高度が大きくなります(真上で90°)。

  • 入射角(angle of incidence)とは、太陽光が建物の面(屋根や壁など)に当たるとき、
     「
    その面の垂線(直角方向)と太陽光線との間にできる角度」のことです。
     つまり、入射角が小さいほど
    「直角に近い角度で光が当たる」=日射量が多くなる
    関係があります。

まとめると

「入射角が小さいほど光がまっすぐ当たり、日射を多く受ける」
「入射角が大きいほど光が斜めに当たり、日射を受けにくい」


入射角で見る季節ごとの違い

  • 夏至:太陽高度が高く、太陽はほぼ真上を通過。
     → 水平面に対して入射角が小さい(直角に近い)ため、日射を多く受ける。
     → 一方で南向き鉛直面には上方から光が当たるため、入射角が大きく日射量は減少。
     → 北面にも朝夕の短時間のみ日射が当たる。

  • 冬至:太陽高度が低く、南の空を低く移動。
     → 南面に対して入射角が小さいため、直角に近く光が当たり日射を多く受ける。
     → 水平面は太陽が斜めに当たるため日射量が減少。
     → 北面は一日中日が当たらず、直射日射はゼロ。

  • 春分・秋分:太陽高度は中間で、南寄りの空を通る。
     → 水平面と南面の両方がバランスよく日射を受ける。
     → 東西面は朝夕に日射を受けるが、南面ほどではない。
     → 北面はこの時期も直射日射が当たらない。


過去10年の出題傾向

過去の一級建築士試験では、このテーマが毎年のように出題されています。
特に次のような出題形式が多く見られます。

  • 正誤問題タイプ:「冬至の南面は夏至の西面より日射量が少ない」など。
     → 正解は×(実際は冬至の南面の方が多く日射を受ける)

  • 並べ替え問題タイプ:「夏至の南面・西面・冬至の南面・水平面を日射量の多い順に並べよ」など。
     → 正解例:「冬至南面 > 夏至西面 > 冬至水平面 > 夏至南面」

このように、季節と方位の組合せを比較する問題が頻出です。


覚え方と攻略ポイント

図を描けるようにする方法

どの時期のどの面かいちいち覚えるよりも、図が描ければ最も応用が効く方法です。夏至を中心に左右対称なので片側が描ければOK。

暗記する方法

  • 夏至:水平 > 東西 > 南 > 北(北はわずかに日射あり)

  • 冬至:南 > 水平 > 東西(北は日射なし)

  • 春秋分:水平 > 南 > 東西(北は日射なし)

北面は冬至・春分・秋分では直射日射ゼロである点を必ず押さえておきましょう。


理屈で考える方法

太陽高度が高いときは水平面への入射角が小さいので日射が強く、
太陽高度が低いときは南面への入射角が小さいので日射が強くなります。
どの面に光が直角に近く当たるかを考えると、日射量の大小が理解できます。


ゴロ合わせの例:「すなとすなとき」

「夏至:水平(す)>冬至:南(な)>夏至:東西(と)>冬至:水平(す)>夏至:南(な)>冬至:東西(と)>夏至:北(き)」
という順序をまとめた覚え方で、よく知られている語呂合わせです。
リズムで覚えると、出題形式が変わっても順序を思い出しやすくなります。


まとめ

  • 終日日射量=1日の直達日射エネルギーの合計

  • 入射角が小さい方向ほど日射を多く受ける

  • 夏は水平面が最も多く日射を受け、冬は南面が最も多く日射を受ける

  • 北面は冬至・春分・秋分では直射日射が当たらない

  • 試験では「季節 × 方位 (× 面の傾斜)」を問う設問が頻出

  • 理屈+暗記の両立で確実に得点!

参考書籍の紹介


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