光善寺駅での60分、6年間の記録。街の「バイタル」を確認し、歩く喜びを創る。
2019年5月から続けている光善寺駅周辺でのゴミ拾いは、現在350回を超えました。 週に一度、約60分間。トングを手に、駅周辺から路地裏までを丁寧に歩き、街のコンディションを確認することが私のライフワークになっています。
6年以上この活動を継続する中で見えてきた、街のリアルと「これから」についての考えを整理します。
1. 街の景色は変わるが、人の行動は変わらない
現在、光善寺駅周辺は再開発の真っ只中にあります。古い建物が姿を消し、巨大な高架が立ち上がるなど、街の「ハード」は着実にアップデートされています。
しかし、足元に目を向ければ、5年前と同じ場所に同じようなゴミが落ちています。 街が新しくなっても、人の無意識な行動(ポイ捨てなど)は驚くほど変わりません。これが、350回以上継続して得た私の率直な実感です。人の意識を変えることの難しさを、毎週この60分で突きつけられています。

2. 「挨拶」が街に命を吹き込む
ゴミが減らないという現実に、時折無力感を覚えることもあります。それでも活動を続けられるのは、そこに「対話」があるからです。
「いつもありがとう」
「おはようございます」
続けていくうちに、風景の一部だった私に、声をかけてくださる方が一人また一人増えていくようになりました。 何気ない挨拶のやり取りですが、これこそが街に「命」を吹き込む瞬間だと感じています。無機質なアスファルトの道が、言葉を交わすことで「自分たちの街」という実感を伴った場所に変わっていく。その温もりが、拾い続ける原動力になっています。

3. 通勤・通学を「健康」と「楽しさ」の時間に変える
私がゴミを拾い、道を整える最大の理由は、市民の皆さんの「歩く時間」の質を上げたいからです。
毎日の移動を楽しく: 通勤や通学で通る道が整っていれば、足取りは自然と軽くなります。
歩くことが健康に直結する: ゴミのない、気持ちよく歩ける道は「もっと歩こう」という意欲を引き出します。それが日常的な活動に繋がり、結果として市民の健康を守ることになります。
まちを好きになる: 綺麗に保たれた道を通るたびに、またゴミを拾っている人がいることが、自分の住む街に誇りを持てるようになる。その「まちを好きになる心」が、ポイ捨てを減らす唯一の根本的な解決策だと考えています。

4. 誰かの「一歩」を支えるために
高齢の方やベビーカーを利用する方にとって、道が清潔で安全であることは、外出を後押しする重要なインフラです。
人の行動をすぐに変えることはできなくても、私が拾い続けることで、この街を歩く誰かの背中を少しだけ押すことができるかもしれない。
光善寺駅周辺をはじめ、枚方公園駅、枚方市駅、御殿山駅、牧野駅、樟葉駅、長尾駅……。そしてそれ以外の場所でも、今この瞬間、街のためにゴミを拾ってくださっている方々に、心からの敬意を表します。
「スポーツのまちづくり」で市民を笑顔にしたい。その原点は、この光善寺駅での60分に凝縮されています。
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
これからも淡々と、そして丁寧に。
ひらかたの未来を足元から整える活動を続けていきます。

