【人生の栞 】身振り手振りとパッション。言葉の壁を越えた「ベンナム」の教え。
こんにちは、てるてるです。
わが家には、ミニゴジラ(小3)と、よちゴジラ(2歳)の6歳差の姉妹がいます。
今回も、わが家の旅の思い出を、そっと小さな物語にして届けます。
ご近所に住むベトナム人の男の子を、娘の提案で登校班へ誘うことにしました。
でも、待っていたのは共通言語のない世界。
スマホの翻訳も使えない。
そんな中で頼りになったのは、最新のテクノロジーではなく、全身全霊の「パッション」でした。
春の朝に起きた、小さな国際交流の記録です。
娘の気づきと、大人の出番
「あの男の子も、登校班に入れようよ。日本語が分からないみたいだよ」
帰宅するなり娘が言ったその一言が、すべての始まりでした。
ご近所に住むベトナム人ファミリー。
この春から小学生になった息子くんは、入学後はお母さんと二人で登校していました。
娘は登校班の道すがら、ずっとその姿を気にかけていたようです。
そうとなれば、大人の出番。
その日のうちに、ベトナム人のお母さんのもとを訪ねました。
翻訳ツールなし、共通言語なし
予想通り、日本語は通じません。
英語でのコミュニケーションも難しい。
それなら翻訳ツールを……と思ったのですが、お母さんはスマートフォンを持っておらず、私もたまたまスマホを家に置いてきていました。
文明の利器が何もない。
あるのは、身振り手振りとパッションだけ。
私はベトナム人のお母さんと息子くんに向かって、全力で「登校班」の仕組みを説明し始めました。
「トゥギャザー オッケー?」
「トゥモロー モーニング セブン」
「ゴー トゥー スクール ウィズ アス、オッケー?」
頭の中では、どこかの海外ロケ番組の映像が流れていました。
「マイ E.T ~ 」
「ベトナム」ではなく「ベンナム」
ふと思い立って、出身を確認してみようと、
「アー ユー フローム ベトナム?」と、聞いてみました。
するとお母さんは、何を言っているか分からないというような顔をしています。
どうやら、私の発音が、ひどかったようです。
そこでお母さんから、優しいレクチャーを受けました。
「ノー、ベトナムね。“ベンナム” ね」
その瞬間、言葉は通じなくても、心の距離がぐっと縮まったのを感じました。
毎朝、一緒に歩く景色
それからというもの、ベトナム人の息子くんも登校班に加わって、毎朝、娘たちと一緒に学校へ歩いています。
言語の壁は、パッションと「歩み寄りたい」という気持ちがあれば、案外なんとかなるのかもしれません。
「ベンナム」という正しい響きを教わった、清々しい春の日の記憶です。
#人生の栞 #子どもに教えられたこと #新生活をたのしく
#育児エッセイ
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最後まで読んで頂きありがとうございます💐頂いたチップは、祖母へのお花のプレゼントに変えて、そっと想いを届けたいと思います🌼温かなお気持ち、本当にありがとうございます。