てのひらに宿ったユマニチュード
小4男子が学校の授業で、「ユマニチュード」を学んできた。

【ユマニチュードとは?】
ユマニチュードとは、フランス語の造語で「人間らしさを取り戻す」という意味を持ち、知覚・聴覚・触覚などを用いたコミュニケーションに基づく、認知症の方へのケア技法のことを指します。
ユマニチュードは、1979年に当時フランスの体育学教師であったイヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって生み出されました。また、日本で普及し始めたのは2014年頃からです。現在では介護や看護の現場に限らず、自宅での介護においても広く用いられるケア技法として知られています。
実は私も、ユマニチュードの実践を職場で求められている。今の仕事に就くまでは、ユマニチュードという言葉すら知らなかったので、小学生が授業で教わるなんて正直ビックリだった。
ユマニチュードではケアを行う心構えとして、「見る・話す・触れる・立つ」という4つの柱がある。

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この中で私が関係しているのは、「見る」「話す」「触れる」の3つ。
「見る」「話す」に関しては、だいぶできるようになってきたと思うのだけど、「触れる」がいつまでたっても苦手。
そもそもが他人のからだに気安く触れることのできないタイプなのに、コロナでそれがさらに強くなってしまった気がする。「私なんぞが触れちゃって、気を悪くされないだろうか?」って思っちゃうのだ。
そんなある日。
足元がおぼつかない高齢の女性がいらっしゃった。認知症ではないけれど、会話もたどたどしい。
用事が終わって、次回の約束をして。いつもはそれで終わりなんだけど、その方が帰ろうと立ち上がったとき、思わずてのひらで背中に触れてしまった。
考えるより先に手が動いていて、私自身がビックリしちゃった。
そしてもっとビックリしたのは、女性の背中の温かさ。じんわりとぬくもりが伝わってきて、そこには確かに“人”がいた。
正直、仕事の一つとしてユマニチュードを捉えたときには、なんだか小難しくて、うまくできる気がしない。
うちの小4男子も授業で学習したとはいえ、ユマニチュードがなんなのか、いまいちピンときていないみたい。
だけど、「おじいちゃんおばあちゃんとしゃべるときは、目を見ながらゆっくり話すんだって」
と、教えてくれた息子の表情にはちゃんと“やさしさ”が宿っていた。
ユマニチュードは何も特別な技術がいるわけじゃない。「人としての心」、それがなにより大切なんだ。
「触れる」ことが苦手な私でも、こうして見方を変えればできるかもしれない。
そんなことを思った1日でした。
#noteDeNoel便り
▼喜木凛さんのnote de Noël(ノート・ド・ノエル)に参加しています。Day11テーマ:てのひら
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