見出し画像

【愁子】NEWTOWN18日間を振り返る

はじめに

本noteは、配信者「愁子」さんの活動にまつわる記事を投稿しています。




本記事の主旨-NEWTOWNが終わって-

「NEWTOWN」は、VAULTROOMとCrazy Raccoonが共同主催するGTA5のストリーマーサーバー企画(以下、「スト鯖」)で、2026年2月9日から2月28日まで、サーバ停止日を除いた18日間に渡るイベントでした。

「GTA5」というゲームの世界の街の中に配信者がアバターを作って存在し、一定の役割を持ちつつ、行動やお互いの関係性をエンターテイメントとして視聴者に届けるという企画で、参加者は200名を超え、超有名配信者も多く含む事から配信界隈でも屈指の注目度を誇り、特に、GTA RP初心者の「NEW」をフィーチャーし、前身の「MADTOWN」の経験者を「OLD」と捉えた二者の絡みが特徴です。

この企画に愁子さんも参加されました。本記事は、この「NEWTOWN」に参加された愁子さんの記録と感想となります。



最初に「MADTOWN」の説明を

この「NEWTOWN」という企画ですが、当初から高い注目度を誇っていました。その背景として、同様のコンセプトの「MADTOWN」という企画がこの少し前にあった事は外せない要素となります。

ですので、まずは「MADTOWN」に少しだけ触れさせていただき、その流れで「NEWTOWN」という企画の大きさをイメージしていただければと思います。


「NEWTOWN」の前身「MADTOWN」

「MADTOWN」は「NEWTOWN」同様にGTA5を用いたスト鯖企画で、「MADTOWN GTA (Beta)」が2025年6月1日〜6月29日、「MADTOWN」が2025年10月1日~10月31日に開催されました。

名だたる配信者が名を連ね、界隈での注目度は非常に高かったようです。

私はGTA5のスト鯖企画は愁子さんが2026年1月に参加された「ガチグラ」しか視聴したことがありませんでした。

そんな私ですら「MADTOWN」は、ネット上の掲示板やSNS経由で自然と耳に入って来る程度には知名度があるものでした。


「MADTOWN」でのブレイクの一例

「MADTOWN」の参加者の中にはRiot Musicの無原唱レコード所属のメーメントヴァニタスさんのお名前もありました。

愁子さんとも親交のあるメメ様は当時まだデビュー3か月。新人も新人の状態でした。

メメ様のYouTubeチャンネル登録者数は、「MADTOWN」前(2025年9月)の約14,000人に対して、「MADTOWN」終了直後(2025年11月)は約48,000人と、参加期間中に約35,000人の増加がありました。

その勢いに乗って、現在(2026年3月)では127,000人の登録者を抱えるvtuberとなりました。

もちろん、メメ様の躍進はGTAだけが要因ではありませんが、非常に高い注目度を誇る「MADTOWN」が契機の一つであったとは思います。

メメ様以外にも「MADTOWN」でブレイクした方は多数いました。そういう顕著な事例でなくとも、「MADTOWN」の参加者は一様に知名度を上げて活動者として飛躍した事は間違いないものでした。

その、後継である「NEWTOWN」。活動者の方々は並々ならぬ思いで参加されたのではないかと思います。


愁子さんの参加告知

「NEWTOWN」の開催の告知が公表されたのは、イベント開始のわずか2日前の2026年2月7日の事でした。

公式からは参加者リストの公表はなく、このポストを追うようにあらかじめ内定していた活動者が次々と参加を表明しました。

愁子さんからも以下のポストがされました。

前述の通り、「MADTOWN」の後継企画として打ち出された「NEWTOWN」は、告知の時点で凄まじい注目度を誇っていました。

「NEWTOWN」は招待制。愁子さんがサポートを受ける「RIONECTION」経由で話が来ていたようです。

日付をまたいだ2026年2月8日、Youtubeに配信枠が立ちました。

この配信では、「NEWTOWN」という企画に参加する事、「ガチグラ」というGTA5のスト鯖企画の終了直後で、再度長時間配信になってしまう事等のアナウンスがありました。

「NEWTOWN」そのものに対する意気込みとしては以下のような発言が印象的でした。

本当に夢のようで、すごく大きくて有名なやつですよね。似たような名前の企画(MADTOWN)もありますけど、すごいよね。どうなっちゃうんでしょうかね。本当に緊張してます。

NEW TOWN楽しみやね雑談、ちょっとだけ! #愁子

どうなっちゃうのかご期待ください。「将来思い出すんだよね、これが伝説の始まりだった」って。いや、本当そうなるかどうかは自分の頑張り次第もあるし、運とか巡り合う人とか、本当いろんなことが重なり合ってなるもんやと思いますから、ちょっとね、頑張っていきたい所存でございます。

NEW TOWN楽しみやね雑談、ちょっとだけ! #愁子

思い返すと、やや控えめな印象を受ける参加告知でした。

愁子さんは以前から「大きな目標を掲げる」とか「強い意志を露わにする」事は少ないイメージです。もちろん、自身のコンテンツに対して様々な工夫をしたり、新しい試みをする姿を見ていますので、様々な思いはあるはずです。

「夢」や「伝説」という強い単語を使用していますので、それだけでも懸ける思いは伝わってきます。

ただ、企画を説明するトーンは終始穏やかでした。強い思いは秘めておく。そういう風にも見えました。


「NEWTOWN」に懸ける愁子さんの思い

そこで、愁子さんと同様に「RIONECTION」のメンバーで、「ガチグラ」を経て「NEWTOWN」に参加する2名の活動者の参加告知配信を覗きながら、その思いを想像してみる事とします。


懸ける意気込み①-ペトラナイトメアさんの告知配信-

ペトラナイトメアさんの告知配信は「重大告知」のサムネイルでした。告知内容は大枠で愁子さんと同様で、「ガチグラで12日間、みなさんに長時間配信を観ていただいた直後に申し訳ない気持ちもあった。」とした上で、NEWTOWNへの参加が決まった事をお伝えしていました。

主旨は変わらないものの、気持ちの伝え方は愁子さんよりも率直で、印象的な発言として以下のようなものがありました。

vtuberとして逃せなかった。このチャンスは。

重大告知

vtuberとしての人生が変わるポテンシャルがあるんだよ。

重大告知

ペトラさんはこの強い意気込みの通り、警察組織に所属して八面六臂の活躍を誇りました。


懸ける意気込み②-恋沼ミヤさんの告知配信-

恋沼ミヤさんの告知配信ではタイトルに「大きなお知らせ」と付されていました。

恋沼ミヤさんの配信では、「MADTOWN」を知らないリスナーに向けて「MADTOWN」の凄さをリスナーに説く場面が見られたのが印象的でした。

また、配信のそこかしこで懸ける思いを口にする場面が散見されました。印象的だったセリフを抜粋します。

ここで爪痕を残して誰かの心を掴んだら、今後に続いていくはずだから、ここはミヤの腕の見せ所ですね。

【#雑談】大きなお知らせを聞いてほしいので雑談!!  #vtuber   #恋沼ミヤ #ミヤPLAY

ミヤにとっては転機の話となります。マジで転機よ?いっぱい見つけてもらおうぜ!チャンスだからさ!

【#雑談】大きなお知らせを聞いてほしいので雑談!!  #vtuber   #恋沼ミヤ #ミヤPLAY

「爪痕」、「転機」といった、ペトラさん同様に配信者人生を懸けるような大きな出来事と捉えている事が伝わってきます。

ミヤさんもまた、NEWTOWNの中で半グレとして様々な見せ場を作って楽しませてくれました。


翻って愁子さんの告知配信の言葉を追う

前述の通り、愁子さんは決して強い口調ではありませんでしたが、ペトラさん、ミヤさんが発した言葉と同じような思いをきっと胸に秘めていたのではないのでしょうか。

それを踏まえると、愁子さんの告知配信から意気込みを一番感じたのは以下のセリフでした。

何はともあれ、一番はやっぱ楽しむことだと思うからね。楽しむという気持ちを忘れずにやっていきたいなと思っています。

NEW TOWN楽しみやね雑談、ちょっとだけ! #愁子

このセリフからは、「楽しむ」気持ちとは別に、力の入った気持ちもあるという事が伝わってきます。

配信者人生を左右するような意気込みは愁子さんにもきっとあって、強い思いをこの企画に込めていたのでしょう。

実際、従前から予定が決まっていた配信を除けば、愁子さんは睡眠や労働と折り合いをつけながら期間中全日程について可能な限りインし、街での姿を届けてくれました。

「楽しすぎて1秒でも長く街にいたい!」というニュアンスの発言は愁子さんから再三ありましたが、その楽しい気持ちと同じくらい、配信者としてNEWTOWNに懸ける強い思いを抱えていたのだと思います。



「NEWTOWN」での愁子さんのプレイング

ここまでは、前提として「NEWTOWN」という企画の大きさと懸ける意気込みについて触れてきました。

以降は、「NEWTOWN」における愁子さんについて感じた事を書き連ねようと思いますが、街での「出来事」はwikiの個人ページにも記載があります。

https://w.atwiki.jp/newtowngta/?cmd=word&word=%E6%84%81%E5%AD%90&pageid=26

ですので、「出来事」を受けて私自身が視聴者目線で感じた事を主に記載する事とします。


最初の「誠実」、最後の「正直」

愁子さんがこの「NEWTOWN」の直前に参加していた別のGTA5のスト鯖企画「ガチグラ」では、愁子さんはメカニックとして徹底した白市民プレイを一貫し、そこで様々な見せ場を届けてくれました。

「ガチグラ」では、ゲームの中でも悪いことはしたくないという姿勢も見せていた愁子さんでしたが、「NEWTOWN」にあたっては、「悪いこと」にも挑戦してみたい、そのために兼業が可能な「スーパー店員」を選択したとの話がありました。

ただ、結果として「悪いこと」にまつわるプレイングは、序盤に「花」を採取して「薬」のクラフトに協力した事、終盤に思い出作りとして「傭兵」になって大型犯罪に参加した事にとどまり、「NEWTOWN」においても「スーパーマーケット店員」をまっとうする形となりました。

「悪いこと」に興味を示しつつも白市民をまっとうしたのは、一つにはきっかけというかそういう巡り合わせが無かった事もあるかもしれませんが、やはり愁子さん自身のプレイスタイルが強く出た結果だと思っています。

それを象徴するXのポストが以下です。

「NEWTOWN」初日の枠立ての告知ですが、その中で「ひたすら誠実に、でもとことん楽しさを」を言っています。

これは、「GTA スト鯖」とか「ゲーム配信」以前に、愁子さんのコンテンツから感じる要素、魅力の根っこの部分だと思います。

楽しさを視聴者にお届けしたいという強い姿勢、根っこの誠実さからにじみ出る魅力。結果的にスーパー店員のRPをまっとうしたのは、愁子さんの生き方の結果としてそうなったのだろうかと、終わってからこのポストを見返して思いました。

このポストは愁子さんらしさ、愁子さんの「NEWTOWN」での暮らしを象徴するものでした。


また、最終日の配信枠の告知ポストからも感じるものがありました。

最後の配信枠のタイトルに「正直でいたい」と付しています。

(だいぶ邪推しますが、)見せ場・配信映えを重視した半グレとしてのプレイングではなく、スーパー店員として最後まで白市民プレイに徹したい気持ちの方が「正直」だったのでしょうか。

最初に「誠実」を、最後に「正直」を持ってきた事は、とても愁子さんらしさを感じさせるもので、愁子さんの「NEWTOWN」配信での象徴的な一場面でした。


「連れ出して」からの変化

ガチグラでは、平穏なメカニックの生き方を選びつつも、日常から連れ出してくれる人を待っている姿勢が印象的だったのに対して「NEWTOWN」では自分がイベントに飛び込んでいく姿勢が強く見られたように感じました。

序盤から中盤までは特に、スーパー店員として街に物資を届けるための「ファーム」が時間的なウェイトを占めていました。

しかし、競輪コンテンツの一部「レースクイーン」の募集にすぐに応じてみたり、スーパー内でも来店客との交流を積極的に図ったり、自身・他者を問わずボイスを通してコミュニケーションを取る等、シーンを自分で作るという強い姿勢が随所に見られました。

ガチグラの初日、多数の配信者に怯えていた姿からは想像もつかない程の変化でした。

また、GTA5に限った話ではなく、愁子さんは普段から「誘われ待ち」になってしまう事を度々口にしています。

根っこが「誘われ待ち」である事を考えると、やはり「NEWTOWN」には相当に気持ちを前にして臨んでいたのだと思います。

そういう姿勢の変化というか、気持ちがこもったプレイングというのは観ていて目が離せなくなる要因でした。

基本「チル」と呼ばれる時間が多かったものの、そういう「連れ出して」からの変化がそうさせたのか、一見まったりとした空気の中に「良い意味での緊張感」や「目の離せなさ」を生んでいたように思えました。


「ヤニカスメロお姉さん」の確立

「NEWTOWN」では、ガチグラで獲得した愁子さんのパブリックイメージをさらに発展させて「ヤニカス」、「メロお姉さん」のキャラクターを作り上げました。

愁子さんはv界隈、配信者界隈では、まだまだ知られていない側の存在です。様々な他の配信者の枠に映った際に、どれだけ新たな視聴者に印象を残せるかは考えていた事だと思います。

ガチグラでは煙草を吸うエモートに対して良いリアクションをもらえる事が多く、この路線は一定程度意図されていたのではないでしょうか。

ただ、思っていた以上に受けが良かったとも思え、反応の良さに驚きを隠せない場面も多々ありました。

「ヤニカス」のイメージは煙草を吸うエモートのモーションの良さが要因ですが、愁子さん自身は喫煙者ではなく、喫煙経験も非常に少ないという裏要素もありつつ、同スーパー店員の聖ルナティアさんが本物のヘビースモーカーという要素も相まって終始面白い要素でした。

「メロお姉さん」のイメージは、上記の喫煙エモートの仕草、キャラクターデザインの大人っぽさがベースにあると考えています。

アバターの容姿や仕草に引っ張られて、元々持っていた愁子さんの「お姉さん」キャラクターが強く表層に出てきたのをきっかけに、キャラクターとして確立させたのかな?と思いました。

このキャラクターは印象に残りやすかったのか、多くの他枠の視聴者がX上で反応を示し、ファンアートも多数描かれる程でした。


スーパーマーケットへの勧誘

ガチグラでは、アルタイル・ステリアさんが「愁子さんのおかげで(メカニックに)女性が来やすかった。」と評する場面がありました。

「NEWTOWN」では、より顕著にそのようなシーンがありました。

スーパーマーケットは当初退職者が続出し、ギャングの抗争後に期待されていた転職者が全く来ないという事態もあり、メンバーが少ない状態が続きました。

そこで、愁子さんは様々な方に声掛けをしてスーパー店員への勧誘を行いました。

桟橋の釣り場、スーパー店内、レースクイーン従事中、等々場所を問わずに声掛けを重ね、もちろん愁子さんだけの功績ではありませんが、多くの方がスーパーに入店してくれ、また、その勧誘の中でも多くのドラマを産む結果にもなりました。

ガチグラでは、「自分は主人公って感じじゃないから」といった主旨の発言もありましたが、それを感じさせないくらい主体的に人の心を動かしていく様子が見られました。

これは序盤の見どころの一つであったと思います。


浜のミームに

スーパー店員が物資を調達する「ファーム」には、「農場(野菜、牛乳)」、「ぷ○ぷ○(果物)」、「ハンティング(肉)」、「炭鉱(金鉱石)」、「ダウジング(金属等)」があります。

その中の「ダウジング」は、海辺の砂浜で金属探知機を持って素材を探すというもので、希少な物資が採取でき、且つ複数人が同時に従事でき、特段の邪魔する要素が無いため店員同士の雑談が活発になるという特徴がありました。

愁子さんは前述のとおり「NEWTOWN」で「ヤニカスメロお姉さん」のキャラクターを確立しました。

その愁子さんは、ダウジングの舞台となる砂浜(浜)で、希少金属を掘り当てた際に大人のお姉さんを意識した声を上げていたのですが、それが他のスーパー店員やダウジング従事者から良い反応をもらえ、次第にミーム化していきました。

もちろん、「浜」を楽しい雑談の場に変えたのは他のスーパー店員も同様です。ですが、愁子さんがいればそこは愁子さんらしい空間に変わる。場の雰囲気を変えてゆける強さも見せてくれました。



交流が印象に残った他の配信者

「NEWTOWN」において愁子さんは様々なvtuber・ストリーマーの方々と交流を重ねました。

SHAKAさん、ファン太さん、ズズさんなどは短いながらも強烈なインパクトを残していただけ、shorts動画にもなって多くの人の目に留まりました。

ですが、ここでは多くの時間を過ごした方について触れていきたいと思います。


コンプサウルスさん、聖ルナティアさん、七乃羽すずさん

スーパーの店員の中でも特に仲の良さを見せて視聴者を楽しませてくれた三人です。

浜で雑談しながらのダウジングは、一見すると風景が変わらない配信向きではない時間と思われる事もありますが、安心感と楽しさの同居したあまりに心地よい時間でした。

もちろん、派手なイベントや目まぐるしい映像の変化があった方が盛り上がりはあります。

でも、ひたすら金属探知機を手に浜を走り回りながら交わす雑談こそが「NEWTOWN」を象徴する時間と捉える事もできるかもしれません。

水平線に夕陽が沈んで、また陽が昇る。そういう光景を何度みたかわかりません。その時間を最も多く過ごしたのがこの三人です。


やわらかい声質ながら、無限におしゃべりの止まらないコンプサウルスさん。

「姉さん!」と愁子さんを慕ってくれて、歌がうますぎる聖ルナティアさん。

愁子さんに「妹みたい」と評され、明るく熱っぽい話し方が魅力の七乃羽すずさん。


この三人とは、特別に大きなイベントは起きていないのです(ボイスのやり取り等はありました。)。

日常の中にいる。浜に行けばいる。

スーパーとしては「同僚」。配信者としては「同業者」。でも、視聴者が感じていたのは「家族」あるいは「姉妹」ではなかったでしょうか。

他愛ない話ばかりする相手。一番素敵な間柄。

そんな夢を見せてくれた方々でした。


なお、この三名とは、NEWTOWN後にコラボ配信が行われました。

このコラボは愁子さんからの声掛けでした。「誘われ待ち」の愁子さんが企画し、人を集めて実現したものです。

「NEWTOWN」が終わっても、愁子さんは一歩踏み出したのです。

楽しく、素敵なコラボでした。

「NEWTOWN」は愁子さんの転機になった。その具体的な成果の一つ。親のような面をしたいわけではないのですが、このコラボの話が告知された時、本当に嬉しかった事はここに残しておきます。

次に繋がって欲しいと願っています。


トントンさん

スーパーマーケットから序盤に離職者が多数出た事は前述の通りですが、この時に残った唯一のスーパーマーケットの経験者がトントンさんでした。

そのため、店長の役回りが回ってきてしまい、「NEW」だらけのスーパーを背負う事となりました。


元々、実況者集団「○○の主役は我々だ!」のメンバーであったトントンさんを愁子さんはリスナーとして観ていた時期があったそうです。

数奇な運命の巡り会わせで、同じイベントの同じチームでプレイする事になった愁子さん。

一人でスーパーを背負わざるを得ない状況となったトントンさんを助けたいという気持ちを配信上で口にします。

ただファームを頑張るだけでなく、スキルや知識を上げようとしたり、あるいは需要の調査を独自に行うなど、トントンさんの力になろうとする姿は中盤に顕著に見られました。


また、それ以上にトントンさんには積極的に交流を図る様子が見られました。

終盤、愁子さんはトントンさんの本体(キノコ)を自身のドット絵で描きました。それを、壁やトントンさんの車やヘリに貼ってみたりして楽しんでいる様子を見せてくれました。

また、トントンさんと愁子さんは車の交換をしました。

愁子さんが用意した車は、車両ガチャの最高レアリティ。普通に引いても出ないものですが、お金を稼げるスーパー店員のメリットを生かして、天井まで回してガチャ内の車を選択して保有できるチケットを用いて入手したものでした。

特別な車を用意し、カラーリングに苦心し、そこにもトントンさんのステッカーをあしらいました。

トントンさんが愁子さんに用意した車もまた、素敵なカラーリングでした。

愁子さんの「青」を意識しつつ、あえて薄めに外した爽やかな「青」。電気自動車の乗り心地も良く、風のように滑る様子が画面から伝わってきました。

愁子さんは自身のステッカーをボンネットにあしらい、「トントンさんにもらった大事な車」と何度もつぶやき、最後まで大事に乗り続けました。


それは、恋愛RPとも受け取れそうなアタックでした。

でも、個人的には、それは「憧憬」だったのではないかと思います。

「トントンさんは誰とも結婚する気が無さそうなんで。」と、つぶやく場面がありました。

文脈的には他者との結婚RPの話なのですが、自身との結婚RPもきっと頭の片隅にあったかもしれない。そんな風にも思えてしまう発言でした。


だから、トントンさんは愁子さんへ贈る車をあの色に仕上げたのでしょうか。電気自動車の静かな駆動音にも意味を感じてしまいます。

やわらかい風のような愁子さんの思いを汲んだトントンさんからの返事が、静かな風のように走る淡い青の車。

「淡い憧れだよ。」という思いを込めた丁寧な、丁寧すぎるお返事。

もちろん、そんな意味はありません。ただの妄想です。

でも、そう思いたくなる一連のやり取り、視聴者目線ではそっと応援したくなるトントンさんとの交流でした。


鬼ヶ谷テンさん

最初のイメージは、「お金を持っているスーパー店員に金をせびる変な人」でした。

白ギャングのボス、テンさんはまるでその威厳を感じさせない言動から愁子さんとの交流が始まりました。

プライドをかなぐり捨てて、実(お金)を取る人。それはそれでボスの一つの在り方なんだろうなと思わせつつも、あまりに情けない声を出して金をせびる姿に愁子さんは最初はあきれているようにも見えました。

この頃、愁子さんは画面上に「スーパーのメロお姉さん」と表示させていたと記憶しています(うろ覚え)。

それを見て「おねーたん!」と声をかけたため、関係性としては「弟」の位置づけになりました。

愁子さんに1億を差し出されたお礼にテンさんは土下座やお姫様抱っこでお礼の気持ちを表現しました。愁子さんは「ときめかないなぁ」と笑っていました。

でも、徐々にその印象や関係性は変わってゆきます。


味を占めたテンさんは、後日再度愁子さんにお金をせびりに来ます。この時、愁子さんはテンさんにボイスを要求します。

事実上、タダでお金を上げてしまった事に多少の後悔もあったのか、しっかりと対価を求めたのです。

それに応じたテンさんが収録したのがこちらのボイスでした。

shorts動画にもされたこのボイスは、2026年3月20日時点で55万回再生されています。

あまりの出来の良さに感激した愁子さんは、1億の要求に対して2億を払います。そして、噛みしめるように何度も何度も配信中に聴き直す場面が見られました。

お金の力でボイスを録らせるという快楽を楽しんだ愁子さんでしたが、その日の最後にテンさんにささやかな逆襲にあいます。

ギャングが欲する「電子キット」という物資について「愁子さんからしか買わない」と言っていたテンさんだったのですが、その言葉を違えます。

それに対して「あたしからしか買わないって言ったよね!」と詰めたところ、「メンヘラのやきもちやき」と返されてしまったのです。

配信としては見せ場の一つだったのですが、関係性のRPとしても非常に面白く、それまで「弟」という「下」として扱っていたところを刺し返された事で、単純な関係性が崩壊します。


最終日前日、愁子さんはテンさんに感謝の意を伝えるべくボイスを収録してテンさんに渡します。

ですが、「俺にメロついてる!?」とからかわれた愁子さんはテンさんを殴ってしまいます。

ラブコメのような一幕でしたが、この日はすぐに次の展開がありました。

犯罪未経験のスーパー店員も含めて、大型犯罪を体験させてもらえる事になったのです。その仕切りをするギャングのボスがテンさんでした。

さっき殴ったばかりのテンさんの元に赴く事の恥ずかしさもそうですが、ギャングとしてきっちりと組織をまとめている姿を目の当たりにした事で、テンさんの印象は大きく変わったと思われます。

素人を多く含んだ大型犯罪は結局失敗してしまい、そのまま愁子さんは逮捕されて収監されてしまいます。

刑期を終えて出所した愁子さんをテンさんが待っていてくれたのがこの日のハイライトでした。

そして最終日。

愁子さんはサーバ閉鎖前の時間を使ってテンさんと記念写真を撮りにいきました。

この頃はもう単純な「おねーたん」と「弟」という構図ではなくなっていました。

かと言って、恋愛RPという程明確なものでもなく、だからこそ「NEWTOWN」という世界の中で発生した純正の関係性であったと思います。

活動者としての二人は現実に存在していても、この街はもうない。この関係性はここでお終い。

続きが無いからこそ少し甘酸っぱい二人の思い出として視聴者は楽しめたと思えます。

テンさん、愁子さん、数々の名場面をありがとうございました。



総評

以上がプレイング面、交流面から見た愁子さんの「NEWTOWN」で、特に心に残った部分、感じた事でした。

最後に、全体を通して思った事を書き連ねようと思います。


「配信者」から「街の住人」へ

あくまで憶測とした上でですが、本記事の冒頭で述べた通り、愁子さんも他の活動者の例に漏れず、「NEWTOWN」を一つの転機と見据えて臨んだと思われます。

ただ、18日間という長丁場において、それも変わっていったのではないでしょうか。

「意気込み」のようなものは終盤には影を潜め、ただただ街の暮らしを続けたいと望んでいるように見えました。

いや、休みたくない。働かせてください。 今日も本当に。ああ、 本当に。
1秒でも長く街にいたくて。1秒でも長く生活をしたくて。

#NEWTOWN GTA 🚬 2/26 | お金はボイスに溶かせばええんや!(1枠目) #愁子

配信者としての大舞台として「NEWTOWN」を捉えていた(と推測される)頃と比べて、終盤の感情はただただ終わって欲しくないという気持ちに尽きていると感じました。


必然と奇跡

狙って得た流れ、得られなかった展開、転がり込んだシナリオ、それらがないまぜになって愁子さんには様々な物語が生まれました。

最終日の前日、白ギャングの犯罪に混ぜて貰えた流れは、一見すると奇跡のようですが、愁子さんが選んで、飛び込んで、望んで掴んだ結果でした。

最終日、スーパー店員を中心に過ごした時間はこれまでの積み重ねの結果でした。奇跡のような絵面の連続を視聴者に届けた事は愁子さんの配信者としての紛う事なき実力であったと思います。

一方で、トントンさんに贈る車の調整中に鬼ヶ谷テンさんと再会したのは奇跡としか言いようがありませんでした。運にも恵まれたと感じました。

もちろん愁子さんが特別なわけではなく、全ての配信者、全ての枠でそのような事は当たり前に起こったはずです。

それでも、18日間を走り切った愁子さんにはその分の必然と奇跡の結果が舞い降りました。

序盤、中盤、終盤通して見所だらけ。そして、このNEWTOWNに参加したという事実と18日分のアーカイブは愁子さんの多大なる財産であると思います。


チャンネル登録者1万人

「NEWTOWN」中の2026年2月20日に遂に達成したチャンネル登録者数1万人ですが、数字はもちろん愁子さんの自信につながったと感じました。

普段、発言は控えめな愁子さんですが、その愁子さんの口から「配信者に向いている」という自認の発言があった事は驚きでした。

2026年3月20日現在、「NEWTOWN」の勢いに乗って愁子さんのチャンネル登録者数は1.41万人となっています。

長らく目標であったはずの「1万人」を突破し、次のステージ・目標を見据える転機となったのでは無いかと思います。

知られれば魅力は伝わる。

愁子さん自身がはっきりとそれを認識できたという一点に限っても、「NEWTOWN」には大きな意味がありました。


スーパー店員コラボがあった事は前述の通りですが、NEWTOWN終了直後にはRIONECTIONお疲れ様会も配信されました。

マリー・トリコロールさん主催の配信で、RIONECTIONメンバーで特に親交があったメンバーを拠点ごとに選抜しました。愁子さんはスーパーの代表として呼ばれましたが、ここに呼ばれたのも「NEWTOWN」の中で存在感を発揮し続け、RIONECTIONメンバーも含めて多数の方と交流を図って獲得した結果の一つと思います。

配信者同士の縁だけでなく、新たな視聴者も目に見えて増えました。

GTAでなくてもコメントを頻繁にくれる方が増え、NEWTOWNではない通常の愁子さんの配信に対するファンアートも増えました。日々、「shortsから来ました。」という方も見受けられます。

もちろん、まだ実を結んでいない縁もたくさん眠っていると思います。

「NEWTOWN」で増えた視聴者をどれだけ繋ぎとめられるかは、全ての参加者の課題であるはずですが、愁子さんのチャンネルは現状明確に成果が出ていると感じています。

「NEWTOWN」で増えた視聴者の多くは、もしかしたらまだROM勢なのかもしれませんが、そのまま視聴を続けていただいてももちろん良いですし、コメント等をしていただけるようになればなと思います。



最後に

「NEWTOWN」が終わって久々に通常配信を視聴した時、「Youtubeの配信観るのってそういえばこんな感じだった。」と、懐かしい気持ちになりました。

「NEWTOWN」の視点は少し独特だったと思います。

「視聴者」ではなく「神」と「保護者」の間の視点。他人の人生を覗き見る深みにのめり込んで行く不思議な感覚がありました。

愁子さんは元々活動ジャンルが非常に広い方です。「配信」、「歌」、「vlog」、「踊ってみた」、「ポッドキャスト」、「note」。

ですが、そのどこにも属さない不思議な魅力があるのが「NEWTOWN」でした。

もちろん、大別すれば「配信」ではあるのですが、愁子さんの既存のトラック雑談やゲーム配信とはまるで違う別種の魅力でした。

スト鯖企画は、その参加に凄まじいエネルギーが必要ですのでそう簡単にできるものではないですし、声が掛かるかどうかも未知数です。

それでも、次があるなら必ず観たい。

そういう強い魅力を感じるものでした。


ここまで読まれた方がどれだけいるかわかりませんが、この記事は「愁子さん」という配信者が大きな企画に参加したという記録です。

もし、愁子さんをご存じない方が読まれていたとしたら、よろしければ彼女のYoutubeチャンネルを覗いていただけないでしょうか。

ずっと追いかけたくなる魅力のある配信者です。

よろしければ、ぜひ。



追記

NEWTOWNの縁をきっかけとして発生したコラボは2026年3月以降に多々ありましたが、前述のPhasmophobiaコラボに次いで、愁子さんが発起人として企画されたコラボに以下のSpratoon3コラボがありました。

2026年4月24日に配信された本コラボですが、同日の日記でも触れられていました。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集