【愁子】カバー曲を聴いてvol.2「ラフ・メイカー - BUMP OF CHICKEN」
本記事執筆中の 2025.07.26 朝活配信において愁子さんは、Youtubeチャンネル登録者数4,000人を達成されました。おめでとうございます!
はじめに(愁子さんとは)
「愁子」さんは、インターネット上で「配信」を中心に「歌」、「vlog」、「ダンス」等、マルチにエンターテイメントを提供される活動者です。
本記事は、そのうちの「歌」、特に愁子さんのカバー曲のMVに触れ、感想と共に愁子さんの魅力を掘り下げて発信するという趣旨となっています。
今回は、「ラフ・メイカー - BUMP OF CHICKEN」を取り上げます。どうか、この先の文章は以下の動画を再生しながら読んで下さい。
愁子さんはYoutube上に多数のカバー曲MVをアップロードされていますが、私はこのMVが一番好きです。
もちろん、それぞれのMVは決して優劣を付けられるものではなく、全てに魅力があります。ただ、私はこれが好き。それは、この曲が愁子さんの魅力の核心の一端に迫れるように思えるからです。
ラフ・メイカーの歌詞の要約
「ラフ・メイカー」の歌詞は以下のようなストーリー性を持っています。
深い悲しみに沈み、涙で溢れる部屋に閉じこもる主人公のもとに、「ラフ・メイカー」と名乗る謎の存在がノックをします。
最初は拒絶する主人公ですが、ラフ・メイカーの純粋で不器用なアプローチに心が揺れ、ドア越しに泣き声を共有する中で絆が生まれます。
一度は消えたラフ・メイカーに裏切られたと感じるも、窓を割って再登場し、鉄パイプを持った泣き顔で笑顔を届けようとします。
最終的に、鏡で自分の泣き顔を見せられ、「笑える」と気付かされた主人公は、悲しみの中から希望を見出します。
これを踏まえて、愁子さんのMVを見てみます。
MV感想
イラストから浮かぶ情景
MVは、OL姿の愁子さんの一枚絵がベースとなっています。
オフィスの照明は落とされていて、自席のモニタの明かりで深夜まで仕事をしています。机には付箋が貼られ書類は雑多に散らかり、多忙な様子が伺えます。
書類は企画書でしょうか。何度書き直しても企画が通らないのかもしれません。水の入ったコップや夜食の乗った紙皿が置かれ、深夜の残業が常態化しているのでしょうか。
手元には紙飛行機があります。
「飛ばせないまま手元に残った。」あるいは、「飛んでいけなかった。」イメージでしょうか。
机の脇には愁子さんのギターがあります。
仕事場にあるのは不自然です。「大切な物」、「捨てられなかった物」のような印象を受けます。でも、それも多忙さの中で置き去りになっています。
そして、口を真一文字に結んでこちらをねめつける愁子さん。
その瞳からは今にも涙が溢れそうです。
MVから受ける印象
歌詞の中では、「涙に濡れた部屋」や「涙でいっぱいになって水圧で開かない扉」が出てきますが、このMVの舞台は隔絶された部屋ではなく、オフィスの自席となっています。
舞台を職場(特に自由業ではなく会社員)として描写し、愁子さんを大人の社会人にする事で、少し上の世代により具体的なイメージを伴って愁子さんの歌を届けようとしたのかなと思います。
真一文字の口と、ねめつける瞳からは「泣いてはいけない」印象を受けます。大人だから泣けないのでしょうか。
「涙の水圧で開かない扉」は愁子さんの心の中にあります。それをこじ開けるためにラフ・メイカーがやってきます。そんな物は頼んでいないと拒絶しているその瞬間がこのMVの一枚絵のように思えます。
ただ、おそらく「ラフ・メイカー」はいないのでしょう。現実には。
オフィスのような現実感を伴う舞台に設定した事で、颯爽と助けてくれる存在などいないのだという諦観や、あるいは自身の心から「ラフ・メイカー」を呼び出さないといけないという覚悟あるいは責任のような物を感じます。
愁子さんの自席のPCモニターには「ラフ・メイカー」の典型的なイメージが映し出されています。心の中で鉄パイプを振って自身を助けようとしている場面なのかもしれません。
愁子さんの女性的な歌声は、本家よりも柔らかい分悲痛さも感じ、突き刺さってくる叫びのように聞こえます。心の中の「ラフ・メイカー」を奮い立たせて泣きたい現実を笑顔に変える愁子さんの姿が見えた気がしました。
BUMP OF CHICKENの名曲を、愁子さんを主役に据えて作った素晴らしいMVです。
ただし、あくまでこれはMVのイメージの話で、ここまでに述べた事は創作物への感想です(繰り返しますが、素晴らしいMVなんですよ?)。
「ラフ・メイカー(laugh maker)」
ここからは、この「ラフ・メイカー」という言葉あるいは概念を受けての話です。というか、愁子さんの話をしたい。
この単語を聞いた時に最初に抱いた印象は、「『ラフ・メイカー』って愁子さんの事じゃない?」でした。
MVの愁子さんは涙の水圧と戦っていましたが、現実の愁子さんは視聴者を(あるいは全ての人を)これでもかと笑顔にしてくる存在です。
愁子さんは人を笑顔にするための手段を選びません。生身の人間のアーティストとして生を受けて歌やvlogで人を楽しませ、いわゆるvtuberスタイルの活動スタイルを通じてゲームや雑談で人を楽しませ、最近はまた生身を活用して躍動感のあるダンス動画で視聴者を楽しませています。
表現形態にこだわらず使えるものを全て使い、畳みかけるように笑わせて、楽しませてくる。どうしたら視聴者を楽しませられるかをずっと考えているのが伝わってくる。だから元気になれる。
それは、いきなり押しかけて来てノックをしてくる「ラフ・メイカー」。拒絶されても諦めない「ラフ・メイカー」。鉄パイプをふるってでも相手の心に押し入って、最後には笑わせてしまう「ラフ・メイカー」。そういう姿に重なります。
「笑わせないと帰れない。」という歌詞の一節は、そのまま愁子さんの事ではないかと、この歌を聞いて思いました。
「ラフ・メイカー」は強くない
本家「ラフ・メイカー」の歌詞の中盤で、「ラフ・メイカー」は主人公から強い拒絶の言葉をかけられて哀しくなって泣いてしまいます。そのまま二人で泣いてしまいます。
「ラフ・メイカー」は強くない。ただ、諦めないだけです。
「今でもしっかり俺を 笑わせるつもりか」と主人公に問われ、「それだけが生き甲斐なんだ」と返します。
では、愁子さんがそういうある種の悲壮さを持って活動しているかというとそうではありません。
彼女は何というか恒星のようなもので、愁子さん自身が楽しんでいるから周囲も楽しくなる。愁子さんの放つ光と熱が伝播してくるような存在です。
でも、強くはない。
他愛の無いエピソードが一つあります。
愁子さんはウォーターサーバを契約しています。決して悪いものでは無いけれど負担になるから解約したい。でも、解約の電話ができない。
電話が苦手という人は多いです。普段から電話の取次ぎをしているわけでもなければ得意という人は少ないでしょう。
でも、こちらは顧客の立場で相手は肉親や友人でもない、今後二度と関わりのない相手です。
ましてや、愁子さんはしゃべりのベテランです。口下手とは程遠い。電話一本かけて終わる話です。
でも、解約の電話を入れられない。相手も営業だからすんなり解約させてもらえるか分からない不安というのは理解できます。営業トークで丸め込まれて契約を継続させられてしまうかもしれないのも分かります。ただ、そうではなく愁子さんは「拒絶」ができないように思えます。
笑わせる事が生き甲斐の「ラフ・メイカー」は相手を傷つける事ができないのかもしれません。
配信を見ている時の愁子さんのコメントの拾い方からそういう側面を感じる事があります。
愁子さんの雑談は、既に全員のコメントを拾い切れる規模ではないと感じています。拾うコメントはもちろん面白いものです。
でも、愁子さんのコメントの拾い方は「平等」です。配信に来ている視聴者のコメントを極力均等に拾おうという姿勢が見えます。
私は配信で面白いコメントなど一つもできませんが、それでも必死に投げたコメントを愁子さんは拾って広げて笑いに変えてくれます。
また、(これは誤解の無いように細心の注意を払って、且つ自戒を込めての記載ですが)視聴者は色んなコメントをします。どうしても配信は画面を隔てているため少しだけ拾いにくそうなコメントが飛ぶ事もあります。
そういう時でも愁子さんは「拒絶」をしません。熟練の技量で(あるいは腹を括って)拾って笑いに変えます。どうしても拾いにくい場合でも、そのコメントをした方を「拒絶」する事は無く、コメントだけをそっとスルーして、同じ方が拾いやすいコメントをした時にそれを拾って笑いに変えているように見えます。
他人どころか、愁子さんを好きで集まっている人たちなのだから、「拒絶」なんて出来ない。「笑わせないと帰れない。」。そういう執念や覚悟のような物を感じる事があります。
強いわけでは無いけれど、笑わせる事が生き甲斐な「ラフ・メイカー」は、やっぱり愁子さんのイメージに通じるものがあります。
冒頭で、「愁子さんの魅力の核心の一端」と評したのはこの部分です。もちろん、愁子さんの事など何もしらない一ファンの独りよがりな目線です。
それでも、私の感じた愁子さんの魅力を多くの人に伝えたい、というのが趣旨ですから、この記事はどうしても書きたかった。
愁子さん自身も励まされた「ラフ・メイカー」
Youtube上の当該MVの動画概要欄には以下のように記されています。
ダイレクトに心に響いてくる。
レコーディング期間は何度もこの曲に励まされました。
いろんな思いを抱えたとき、何度でも聴きにきてください。
ニュアンスが少し不明瞭ですが、「ラフ・メイカー」に限らず歌のレコーディング中にこの歌に励まされたのでしょうか。
また、Youtube上の愁子さんのチャンネルには、「ラフ・メイカー」MVとは別に「ラフ・メイカー」のギター演奏の練習をするvlogが残っています。
ここで愁子さんは技術的なハードルと終始戦っている姿が見られました。ただ面白い事だけをやっているわけではなく、彼女のエンターテイメントの背景には苦労や研鑽がある事が伝わってきます。
※ 彼女の魅力がさらに深まるvlogですのでぜひ視聴していただきたいです。
最後に
本記事で扱ったMVは、愁子さんの歌動画の中でもとりわけ彼女の魅力に肉薄し得るものと考えています。
もし、どこかから本記事にたどり着いた方がいらっしゃたら、ぜひ愁子さんの「ラフ・メイカー」を視聴し、そこから彼女の魅力に触れ、チャンネル登録をして配信で彼女にご挨拶いただければと思います。
愁子さんは私たちの「ラフ・メイカー」ですが、私たちファンもまた彼女の「ラフ・メイカー」足り得たい。そういう思いを持って、本記事を終わらせていただきます。
