【愁子】配信記録vol.2-月が綺麗ですね- 2025.03.10配信より
はじめに(愁子さんとは)
愁子さんは、インターネット上で「配信」を中心に「歌」、「vlog」、「ダンス」等、マルチにエンターテイメントを提供する活動者です。
本記事は、彼女の配信において心に残った発言や出来事、それを受けて感じた事を記録として残しておくものです。
愁子さんをまだご存じない方は、上記Youtubeのリンクから彼女のコンテンツをぜひご覧下さい。
第2回となる今回は、「月が綺麗ですね」についての記録となります。
「月が奇麗ですね」について
あくまで「事実」ではなく「逸話」の話です。
作家、夏目漱石が英語教師をしていた頃、「I love you」を、「我君を愛す」と翻訳した教え子に対し、「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですね、とでも訳しておけば足りる」と言った、という逸話が残っています。
日本人あるいは日本語の奥ゆかしさを象徴するエピソードとして、真偽はともかく広く知られています。
「愛する」という表現は明治時代以前の日本には無かったようです。英語の表現では「愛する」のは「I(わたし)」ですが、日本語(あるいは文化)において「愛」は、そこに湧き上がるようなイメージです。
「私はあなたを愛しています。」では、全てが「足り(過ぎ)て」しまう。それは日本語の表現としてそぐわない。余韻のような物が表現されているべき、という意図で「月が奇麗ですね。」くらいが適切だと言ったとしたら浪漫のある話です。
経緯は不明ながら、2017年頃から急速にネットミームとして広まり、同時期から隆盛を見せるvtuber文化においても、配信者に対して視聴者が婉曲的に愛を囁く定型として認知されています。
トラック配信における「月が奇麗ですね」
愁子さんの真骨頂である「Euro Truck Simulator 2」や「American Truck Simulator」を用いた雑談配信(以下、「トラック配信」)ですが、夜になって月が出る事で視聴者が「月が奇麗ですね」と囁く定型の流れが存在しています。
それに対して愁子さんは、告白の流れになる事を避けようと画角に月を映さないようにわざとプレイしたり、あるいは視聴者へのご褒美としてじっくりと月を見せてくれる事もあります。
「月が奇麗ですね」のミームに則った上でもうひと捻りし、愁子さんは視聴者を弄び、視聴者がそれに振り回される姿がトラック配信の醍醐味の一つとなっています。
ですが、この流れはいつ頃からあったものなのでしょうか。
私が初めて愁子さんのトラック配信を見たのは2025.06.02でした。
この時点では、既に成熟された「月が奇麗ですね」のやり取りを見る事ができます。
一方で、愁子さんのトラック配信の初期のアーカイブでは夜のシーンになっても現在ほど極端に「月」を巡った攻防戦が繰り広げられる場面を見る事ができません。
では、何かきっかけがあったのでしょうか。トラック配信のアーカイブを漁って調べてみたいと思います。
元動画(2025/03/10)
落ち着く車内で一緒にドライブ🚚| Euro Truck Simulator2 #愁子
記録内容 -「月が奇麗ですね」の初出-
現在残っているトラック配信のアーカイブは2025.02.01(所属事務所からの独立後)以降のものだけですが、それ以前にもトラック配信はされていたようです。
ですので、あくまで現在視聴可能なアーカイブの中でのという前提ですが、この2025.03.10の配信アーカイブの 1:45:40 付近で、愁子さんがゲーム内のビューポイントで夜景を眺める場面が入ります。
ここで初めて「月が奇麗ですね」のコメントが視聴者より入り、愁子さんが以下のようなリアクションをされています。
※Youtubeの文字起こし機能を元に読みやすく編集しています。
1:46:23「月が綺麗ですね」? 月、見えたかねぇ?
1:46:29「全然見てなかった」つって知らばっくれる
1:46:36 もう「月が綺麗ですね」も有名になりすぎちゃってさ 言えないよね
1:46:43 普通に綺麗だなって思った時もちょっとうってなっちゃうよね
1:46:48 今日めっちゃ月でけえとかしか言えない
1:46:56 べ、別にそういう意味じゃないんだからねっ!てなっちゃう
1:47:02 言いづらいよね 本当に誤解された時怖いもんね
1:51:33 確かに綺麗だから好きかって言うとね
1:51:42 おいおい面食いかいみたいになっちゃうからね
1:51:49 それってやっぱ中身を見られてないって ことなんじゃないですか1:51:56 私なら絶対そんなことしない
愁子さんの恋愛観も織り交ぜながら、興味深いやり取りが続きます。
上記アーカイブは、この後も愁子さんの恋愛観の話が広がりますので、ぜひ一度再生してみて下さい。
雑感
初出の正確性は何とも言えない部分はありますが、本アーカイブではまだ「月が奇麗ですね」は一般的な漱石ミームとして扱われているものの、この後の時期から徐々に、夜になると月を期待し、月が出たら告白を始めるという定型が見られるようになっていきます。
現在では当たり前のやり取りとなっているものの、初見では視聴者と愁子さんが極端に「月」を気にしている事に疑問を感じていたのを覚えています。
漱石ミームだと分かりはしたものの、それ以上に愁子さんのチャンネル内の独特のミームに昇華されているこの行動。今回、少し興味があって初出を調べてみる事としました。
本記事は、「愁子」さんというインターネットの活動者の歴史の一幕の記録となっています。もし、まだ「愁子」さんをご存じない方が本記事に辿り着かれていたら、まずは上記アーカイブを再生していただき、そこから愁子さんの魅力に触れていただければと思います。
彼女は高頻度で配信を行っておりますので、まずはyoutubeのチャンネル登録をして、ライブ配信を見かけたらぜひ彼女にご挨拶をしてあげて欲しい、という形で今回は締めさせていただきます。
