知多半島/一人旅の記録/常滑半田
知多半島への旅は、常滑から始まった。
最初の目的は観光ではなく、盆栽用の鉢探し。焼き物の町を歩きながら、お気に入りの一鉢と出会えた。旅先で手に入れた道具には、その土地の空気まで持ち帰れるような気がする。

午後は半田運河へ。蔵や古い町並みを歩いていると、この町が醸造の文化とともに歩んできた歴史が静かに伝わってくる。夕暮れには運河の水面がやわらかく光を映し、一日の終わりを穏やかに彩ってくれた。その夜は半田に泊まり、町の静けさをゆっくり味わった。
翌朝は、名鉄の終点・河和駅へ向かう。
知多半島らしいのどかな風景、海の気配を感じる穏やかな空気が迎えてくれた。



旅には、名所を巡る楽しさがある。一方で、焼き物を選ぶ時間、歴史ある町を歩く時間、終着駅を巡る時間──そんな何気ない積み重ねが、旅をより深いものにしてくれる。
