【キャリコン試験対策:第3回】親子関係が仕事を決める!?「ローの理論」を徹底解説!
キャリアコンサルタント試験の勉強に励む皆さん、こんにちは!てつです。
パーソナリティー・特性因子論編の第3回!
今回は前回のパーソンズ同様、重要度最高の 星3つ(★★★) である
アン・ロー(Anne Roe) を徹底解説します!
ローの理論の面白さは、「見目麗しい4人娘の継母」でもあった彼女ならではの視点で、「あなたの幼児期の欲求不満度や親の養育態度が、今の職業選択に影響している」という、発達論の真逆をいくアプローチにあります。
新しく入手した最新テキストのデータや手書きメモの超重要ポイントも盛り込み、試験に出る部分だけをギュッとまとめました!
目次
1. ローってどんな人?「麗しい4人娘の継母」
まずはロー先生のプロフィールとキーワードを整理しましょう。
名前: アン・ロー(Anne Roe / 1904-1991)
異名・特徴: プライベートでは「見目麗しい4人娘の継母」でもあった
女性心理学者キーワード: 早期決定論、親の養育態度、マズローの欲求段階説の応用
それまでのキャリア理論(パーソンズなど)は、「あなたの能力はこれだから、この仕事が向いているよ」という“その瞬間のマッチング”が主流でした。 しかしローは、発達論の真逆を追求し、「そもそも、なぜ人は特定の職業に興味を持つのか?」という疑問に、幼児期の家庭環境からアプローチしたのです。
2. 【時代背景】なぜ「幼児期の欲求」に注目したのか?
臨床心理学者だったローは、大成功している科学者たちの生い立ちを調査する中で、彼らの幼少期の家庭環境に大きな特徴があることを見出しました。
そこで彼女が取り入れたのが、心理学者マズローの欲求段階説です。 ローは、「幼児期の欲求不満(満たされなかった欲求)が、のちの進路選択を方向付ける」と考えました。 幼少期に満たされなかった欲求を、大人になってから「仕事(職業)」を通して満たそうとしたり、逆に十分に満たされたことでその領域に興味を持ったりするというわけです。
3. 理論の根幹:早期決定論
ローの理論は「早期決定論」と呼ばれます。
早期決定論とは、「親の養育態度、家庭の雰囲気や親の援助(関わり方)によって子供のパーソナリティ(性格)に差がつき、それが将来の職業選択に影響を与える」というものです。
つまり、幼少期の欲求の満たされ方(または満たされなかったこと)によって、大人になった時に「ヒト志向」か「モノ志向」か、あるいは「職業領域」に対する興味に違いが生じるとされています。
4. 親の養育態度3タイプと職業選択
試験に最もよく出題されるのが、親のタイプと子供の進路選択(職業興味)のパターンです。ここを整理して覚えましょう!

ローは親のタイプを以下の3つ(細分化すると6つ)に分類しました。
それぞれの特徴と、子供がどんな職業を志向しやすいかをセットで覚えるのが得点アップのコツです!
① 情緒型(過保護・過剰要求)
特徴: 親の価値観が子供に直接的に影響するような養育態度です。子供が親の期待通りに成果を発揮することが求められます。
子供の職業興味: 条件がかなえば報酬のよい職業(例:芸術・アーティスト関係など)を志向するようになります。
親に「評価される(認められる)環境」で育つため、自己表現や承認欲求が仕事への動機になりやすいのが特徴です。
② 拒否型(拒絶・無関心)
特徴: 親からの拒絶、あるいは無関心な態度です。家庭の中で子供の存在が受け入れられない冷たい雰囲気です。
子供の職業興味: 人間関係を志向せず、金銭的な満足度を重視して「モノ志向」となりやすいです。
具体的には、科学的、機械的職業を志向する傾向が強くなります。人への期待をあきらめ、モノや法則の世界に安心を求めるイメージです。
③ 受容型(愛情のある受容)
特徴: 親が子供に対する関心があるかないかは別として、子供の行動に対して受け入れる態度を示します。
子供の職業興味: 親にありのままを受け入れられた(受容された)場合、すべての欲求を満たすことができます。
そのため、「ヒト」と「モノ」の両方についてバランスのとれた職業選択を志向するようになります。
5. 現代のキャリアや実務への繋がり
ローの「幼児期の成育環境が仕事の興味を決める」という視点は、
現代のカウンセリングにおいて非常に大きな意味を持っています。
クライエントが「なぜ今の仕事を選んだのか」「なぜこの職場環境でこれほど葛藤を抱えるのか」をひも解くさい、単なる条件のミスマッチだけでなく、「その人の根底にある欲求(承認されたい、安定したい、モノに没頭したいなど)」にアプローチするヒントを、ローのパーソナリティ理論は与えてくれます。
6. 【力試し!】国家試験レベルの過去問・模擬問題
それでは、実際の試験を想定した模擬問題で、アウトプットしてみましょう!
第1問(〇×問題)
問題: ロー(Roe, A.)は、キャリア選択における早期決定論のベースとして、マズロー(Maslow, A. H.)の欲求段階説を取り入れ、幼児期の欲求不満が進路選択を方向付けると説いた。
解説: その通りです。ローは早期決定論のベースにマズローの欲求段階説を取り入れ、「幼児期の欲求不満」が進路選択に影響すると主張しました。
第2問(〇×問題)
問題: ローの理論において、親の養育態度が「拒否型(拒絶・無関心)」であった場合、子供は承認欲求を求めて芸術やアーティストなどの自己表現を行う職業を志向しやすい。
解説: 誤りです。親が「拒否型(拒絶・無関心)」の場合、子供は人間関係を志向しなくなり、金銭的な満足度を重視して
「モノ志向(科学的・機械的職業)」になります。芸術やアーティストなどの職業を志向しやすいのは、親が期待通りの成果を求める「情緒型(過保護・過剰要求)」の環境で育った場合です。
第3問(選択問題)
問題: ローが分類した「親の養育態度」のタイプのうち、子供が「ヒト」と「モノ」の両方についてバランスのとれた職業選択を志向しやすいとされる養育態度の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
1.情緒型(過保護・過剰要求)
2.拒否型(拒絶・無関心)
3.受容型(愛情のある受容)
解説: 親の態度が「受容型(愛情のある受容)」の場合、子供のすべての欲求が満たされるため、偏ることなく「ヒト」と「モノ」のバランスがとれた職業選択を志向します。
7.まとめ
ローの攻略ポイントは、以下の3つです。
1.早期決定論
幼児期の親の養育態度や欲求不満が、将来の性格や職業選択を左右する
2.親の3タイプと職業興味
情緒型 ⇒ 評価・承認を求めて芸術・アーティスト系へ(報酬のよい仕事)
拒否型 ⇒ 人間関係を避け、金銭満足度重視でモノ志向(科学・機械系)へ
受容型 ⇒ 欲求が満たされ、ヒトとモノのバランス型へ
3.欲求段階説:
ベースにあるのはマズローの理論
8.次回の人物は?
第3回もありがとうございました。
「親のタイプ」と「子供が選ぶ職業のイメージ」をストーリーでつなげておけば、本試験でも迷わず加点できます。
まずはこの3つの関係性を頭に入れて、次の一歩を踏み出しましょう!
そして次回は、六角形の図で有名なホランド先生!
毎年出題されるほど超重要な先生です!
一緒に頑張りましょうね!
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