【自家採種】そら豆は交雑するの?マメ科の種採りをしっかり学ぶ【自然栽培】
こんにちは、自然栽培を実践しているてっちゃんです。
自然栽培で一番大事なことって何かというと、僕は「種採り(自家採種)」だと思っています。
なぜなら、自然栽培は肥料や農薬に頼らない分、自家採種を繰り返して、その土地の環境に適応させることが、すべてのベースになると思うからです。
■ この記事のきっかけ:そら豆が交雑した?
そら豆の収穫時期が近づいてきたので、自家採種のやり方について調べていたところ、
「そら豆が交雑したかも」
という記事を見かけました。
実は、僕の認識では、
👉 マメ科=ほぼ自家受粉=交雑しない
と思っていたので、かなり意外でした。
なので今回は他のマメ科植物も含めて、改めてがっつり調べて整理してみました!
■ 結論:そら豆は交雑する。そしてマメ科でも種によって全然違う。
まず、忙しい方向けに結論から👇️
・大豆、枝豆 → ほぼ交雑しない
・エンドウ → ほぼゼロ
・そら豆 → 交雑することがある(むしろ注意)
交雑する確率は、同じマメ科でもじつは品種によって全然違いました。
■ ① 大豆・枝豆 → ほとんど交雑しない
まず、大豆です。
大豆は、花びらで雌しべ・雄しべが守られいて、開花前後に自分の花粉で受粉(いわゆる、自家受粉)する植物。
そのため、
・交雑率 → 1%程度
とかなり低いと言われています。つまり、
👉 自家採種はとても簡単
ただし、ミツバチなどの花粉媒介昆虫の多い環境下では2.5%程度の事例も確認されており、環境によって確率がやや上がるようです。
これでもほぼ心配なさそうな確率ではありますが、
・明らかに形が違う
・色がおかしい
など、違和感のある個体はしっかり除く必要があります。
■ ② エンドウ → ほぼ完全に交雑しない
エンドウはさらにすごくて、雌しべ・雄しべが花びらでしっかり覆われているため、他の花粉が入りようがない構造になっているのです。つまり、
👉 構造的に虫が入り込めない
これは、メンデルという学者が実験にエンドウを使った理由でもあるとか。
他の花粉の影響を受けない。つまり、
👉 最も簡単で、交雑の心配なく自家採種できる作物の一つ
■ ③ そら豆 → 普通に交雑することがある
さて、今回のメインです。
そら豆は、自家受粉もできるけど、他の品種の花粉でも受粉(いわゆる、他家受粉)も起こる植物。
つまり、自家受粉で交雑しないこともあるけど、花粉を運ぶ虫が生息する環境下では交雑することもある、ということです
実際、条件によっては
👉 数%〜約80%
という研究データがあり、交雑率は栽培環境の影響をかなり受けるようです。
■ 比較まとめ
・大豆・枝豆 → ほぼ交雑しない(安心)
・エンドウ → ほぼゼロ(最強)
・そら豆 → 普通に交雑する(要注意)
👉 同じマメ科でも全然違う
■ じゃあ、交雑への対策は?
種採りの実践方法としては以下のとおりです。
● 大豆・枝豆
→ 基本そのまま種採りOK
→ ただし異常個体は除去
● エンドウ
→ 交雑はほぼ何も気にしなくてOK
● そら豆
→ 1品種だけ育てる。他の品種を植えない
→ 他の品種を植える場合は距離を離す
→ 交雑する品種と開花期をずらして育てる
👉 そら豆は、品種を守るなら対策が必須!
■ ちなみに「違うマメ同士」の交雑はどうなの?
『じゃあ「そら豆 × 大豆」 みたいな“種類が違う交雑”はどうなの?』ってところも気になりますよね。
これは長くなるので、また別の記事で詳しくまとめようと思ってます。まとめました。
👉️ 後日掲載予定コチラです。
■ 自家採種向きのそら豆の品種
そら豆の種は結構値段が高いですよね。
種採りをすることでコスト削減にもなるし、そら豆の自家採種はそんなに難しくないのでとてもおすすめ。
自家採種するなら「固定種」や「在来種」の種を選ぶことが基本です。
参考までに、そら豆の品種をいくつかご紹介します。
〇 一寸そら豆
一粒の長さが一寸(約3cm)にもなる大粒なのが特徴。甘みとホクホクした食感のある、そら豆のなかでも定番の品種です。
〇 サヌキ長さやそら豆
一さやに5〜6粒実る長さやのそら豆です。家庭菜園でも育てやすい品種です。
〇 お多福そら豆
こちらの品種も、味が良く育てやすく、家庭菜園におすすめの品種です。
品種選びは迷うことが多いですが、そら豆で迷ったら場合、まずは定番の「一寸そら豆」がおすすめです。
■ まとめ
マメ科は交雑しにくいと思われがちですが、
👉 そら豆は例外(交雑することがある)
ここはちゃんと理解しておかないと、場合によっては知らないうちに種が変わってしまいます。
自然栽培の成功のカギは「自家採種」。
その自家採種によって、しっかりと種を繋いでいきましょう。
では、またね!
