打率3割は称賛、プロジェクト成功率3割は危機感!プロジェクトの現実とは
「プロジェクトの成功率が9割を超える未来」を想像できますか?成功率30%の現状と改善の可能性を探ります!
野球とプロジェクト成功率の共通点?
野球好きでなくても、打率3割のすごさはニュースなどを通じて知っている方が多いのではないでしょうか。例えば、2023年の日本プロ野球シーズンでは、打率3割を達成した打者はわずか5人だったそうです。今年(2024年)、アメリカで史上初の50-50(50本塁打+50盗塁)を達成した大谷翔平選手ですら、打率は3割1分でした。この数字がいかに特別であるか、改めて感じられますね。
では、もしある組織のプロジェクト成功率が3割だと聞いたら、どう思いますか?仮にあなたがその組織の経営者なら、満足できるでしょうか?おそらく、多くの方が「それでは困る」と考えるはずです。
ITプロジェクトを中心に長年調査を行っているStandish Groupの「Chaos Report」のデータによれば、過去25年間、プロジェクトの成功率は平均で約30%だということがわかります。野球と違い、「打率3割のプロジェクト型組織」は決して望ましい状況とは言えないですね。

プロジェクトの「成功」「難あり」「失敗」
Standish Groupでは、プロジェクトの結果を次の3つのカテゴリに分類しています。
成功(Success): 予算内、スケジュール通り、予定された機能をすべて実装してプロジェクトが完了した状態。
難あり(Challenged): 予算超過、遅延、一部機能未完了など、計画通りではなかったが完了した状態。
失敗(Failed): プロジェクトが中止された、または主要目標を達成できなかった状態。
少し興味深い事実として、プロジェクトマネジメントのバイブルともいえるPMBOK Guide(初版は1996年)が登場したタイミングで、プロジェクト成功率は大きく改善しました。しかし、その後の25年間で大きな進展は見られず、依然として約30%の水準にとどまっています。
成功率を劇的に改善するには?
このデータを見ると、プロジェクトの成功がいかに難しいかがわかります。特に複雑なプロジェクトでは、予期せぬ問題が次々と発生し、その管理が非常に困難です。しかし、正しい知識と具体的な対策を講じることで、この状況を改善することが可能です。
実際、私が支援したある開発組織では、プロジェクト成功率がわずか10%でした。当然、組織は赤字。そこで3か月間の集中支援を行った結果、成功率は劇的に向上しました。その後、2年間モニタリングを続けましたが、その2年間、成功率95%以上を維持し、プロジェクトの平均期間は約20%短縮していたのです。結果として組織全体が黒字化しました。関係者全員が真剣に取り組んだ成果ではありますが、このような改善が現実に可能であることをお伝えしたいのです。
今後に向けて
想像してみてください。あなたの組織で9割以上のプロジェクトが「成功」するとしたら、どのようなインパクトがあるでしょうか?赤字のプロジェクトが減り、チームの士気が上がり、クライアントからの信頼も厚くなることでしょう。そんな未来を思い描くと、ちょっとワクワクしませんか?
今後、徐々にノウハウを共有していきますので、ぜひまた遊びに来てください!次回もどうぞお楽しみに!
