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rich_poppy335
【詩】いのちの瀬戸際
いのちの瀬戸際でしか
発せないことばがある
いのちの瀬戸際でしか
渡せない想いがある
だれもが簡単に踏み外してしまう細道で
いのちの重みをかけた歩行は続けられる
その中途で
ひとは走馬灯を見るという
なつかしい場面や
いとおしいあのひと
すべては既に喪われたもの
すべてはかつて自分の一部だったもの
だれもが簡単に踏み外してしまう細道で
わたしはあなたは
かつて踏み外してしまったもの同士だ
いのちの瀬戸際で
発したことばは
いのちの瀬戸際で
渡した想いは
夏の闇に舞う わたしのあなたの
輪廻できなかった 彷徨う魂だ
