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音楽家の拒絶は終点ではなく方向転換

EJAE

「Rejection is redirection(拒絶は方向転換だ)」とゴールデン・グルーブ受賞式で語ったEJAEという人がいます。10代でアイドルを目指し、厳しい練習の中で「歌が下手だ」と言われて不合格。そこで終わらず、作る側へ回り、回り道の末に自分の声で歌い、34歳で受賞しました。

受賞式は毎年観ない

私は毎年ゴールデン・グルーブ、グラミーなどの受賞式は観ません。これは私の偏った考え方です。音楽家が賞にフォーカスすると、いつの間にか他人の評価軸で生きてしまう。そう思って、距離を取ってきました。正しいかは分かりません。今日はその私が「なぜ観たのか」を書きます。

感動したのは

感動したのは、受賞のニュースでも、シンデレラ・ストーリーでもありません。お稽古ごとの後片付けをしていた時のことです。稽古場には私と先生だけです。先生が、

「ねえ、Goldenってすごいわね!」

目が子どもみたいに光っていました。上記のストーリーを語ってくださり、そしてスマホを取り出して、YouTubeを開いて、《Golden》を流して、歌い始めました。

私は、そこに感動しました。

つまり

EJAEの34年が、地球の反対側にいる一人の女性の背中を、今日も押している。しかも特別な舞台の上じゃなくて、民家での片付けの時間に起きているのです。

人生が変わるのは「大きな出来事」だと思いがちですが、実際にはこういう「日常の小さな光」の「集合体」なのかもしれません。あの目の輝きを見て、私は寿命が少し延びた気がしました。

A5

高音のA5が見せ場なのは言うまでもありません。凄い歌手は世の中にいくらでもいます。上手い、正確、音程が良い・・・そういう次元の凄さは、私も散々見てきました。

しかし、EJAEのA5は異なります。専門的な話は避けますが、分かりやすく言えば、細い針が分厚い布を一瞬で貫く感じです。

あなたも

拒絶された経験がある人へ。その時点で諦めるのは、早いです。拒絶は終点ではなく、方向を変える合図・・・この言葉だけでもどうか・・・。回り道の末に、あなたが誰かの目を光らせる側に回るのかもしれません。

今日はそれを見ました。
ちょっとした記録として残します。

ちなみに

「あなたNetflix観られるの? アニメ映画の主題歌だから観て感想教えて!」と言われたので、これから観ます。

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津本幸司

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