【レンタル女】香水「蘭奢待」の香りを嗅がされる。めっちゃええ匂いだった。
私はレンタル女という自分を貸し出すサービスをしております。
いや、していました。
最近ほぼ廃業しました。
しかしまだ残依頼が残されていました。
それが今回の「香水の匂いを嗅いでほしい」です。
恐らくこれが最後のレンタルになります。
依頼内容
最初なんのご依頼だ?と思いましたが、依頼者様は香水を自分で作っており、自分の商品の率直なレビューをしてほしいという趣旨の依頼内容でした。
なるほど…。
普段私は一切香水をつけません。
いくら自分が良い香りだと思ってウッキウキでつけていっても、相手にとってはご飯が喉を通らないほどの臭さかもしれないからです。
実際自分でも、店では最高の香りだと思って買って、外出時につけていったらご飯が香水の味に感じて気持ち悪くなったことが何度もあります。
だから私の中では、人や自分に害を及ぼすかもしれないので、かなりリスキーなものという立ち位置の品物です。
しかし本当は心の中では、TWICEみたいに良い香りのする女でいたい…そう思っています。
ご依頼実行日が遅延しまくったわけ
このご依頼、だいぶ初期に頼まれていましたが、その頃はまだ香水は制作途中で現物がありませんでした。
その後、私の元に香水が届いてからは私が海外にノマドをしに行ってしまいます。
一旦帰国したので、また海外ノマドをしに行くから香水も持っていこうと思いました。海外でやろうと思いました。
しかし出発直前に荷造りする私。色んなものを毎回入れ忘れます。
当然、香水もド忘れし出発✈️(大変申し訳ございません)
数ヶ月後帰国。
それから…私の先延ばし癖が大発動し、依頼を受けてから半年以上経ち、ようやく実行するに至りました。
大変申し訳ございませんⅡ
香水「蘭奢待(RAN JA TAI)」

こちらがいただいた香水です。
名前は蘭奢待。読み方はランジャタイ。
和風で綺麗なビジュアル…!
ランジャタイというと、私の頭にはお笑い芸人が浮かびます。

考えたことなかったけど……ランジャタイって…なんだ…?
パッケージに商品ページのQRが載っていたので読み込んでみました。
どうやら蘭奢待とは「織田信長が愛した伝説の香木」らしい…。
気になってさらにホームページを読み進めたところ、以下の情報が得られました。
・正倉院で千年眠る秘宝
・重量あたりで現代の金価格をはるかに上回る希少性
・嗅ぐだけで心を奪われる、比類なき魅力を持つ
・足利義政、織田信長、明治天皇 天下人だけが手にした禁断の香木
・蘭奢待は単なる香木ではなく、権力、教養、そして美意識の象徴
chatgptにも聞いてみたところ、香木界のモナリザとも言えるぐらい希少価値が高いと‥。
実物を見ることはできるのか?と思いこれも調べてみたところ、なんと今年の10/25-11/10まで奈良で行われる「第77回 正倉院展」にて展示されるらしい。
蘭奢待が一般人の前に出てくるのはとてつもなく珍しいことらしく、14年ぶりの公開だとか‥。
そんな伝説の香木の香りの香水を送っていただき、そしてそれがもうすぐ訪れる私の誕生日10/25に14年ぶりに人々に公開される。
蘭奢待運命でしょうか?この香水をつけて奈良へ迎えと神から言われている?
うおおぉおぉおおお。
一旦私の妄想はさておき、なぜ依頼者様が数ある香りの中から「蘭奢待」をチョイスしたのか気になってきました。
蘭奢待を香りとして選んだ理由
元々香水が大好きで、ある時香水の本を買った際、蘭奢待が紹介されているのを見て気になったのが始まりだそう。
また「日本の香り」をテーマにした香水があまりないと感じた事から、日本的で重厚感のある香りを作ろうと考え、蘭奢待にしようと決めたそうです。
そこから蘭奢待に纏わる論文などを読み漁り、香りのイメージを着想して商品化まで至ったとのこと。
またその他の理由として、ご親族が戦国武将の子孫の秘書をされており、「戦国関係」のものに普段から着想を得やすかったのもあるとか。
香水の本を読み、ましてや論文まで読むなんて、私の人生では絶対に通ることのない道だなと思いました。
実は私も戦国武将の子孫なので武将には縁がありますが、私は全く戦国時代に興味がありません。先祖についてのドラマやゲームはたくさんありますが、それらも1度も観た事がありません。
同じ言葉を聞いても興味を持つか持たないか、そこから何を考えるか何も考えないか、人間ってほんと人それぞれだなと思いました。
なぜそこまで香りに興味を持つのか
私は香りにそこまで深くなぜ?なぜ?と問いが湧き出た事がないので、なぜ香水を自作したいと思うほどに「香り」にこだわりがあるのか気になりました。
ホームページをみたところ、依頼者様のことが非常によくわかる丁寧な文章が書かれていました。
中学生の頃から香水を集め始め、気づいたら部屋の棚がボトルで埋め尽くされていたそう。
その光景を見て「自分は香りそのものが好きなんだ」と気づいたとか。
好きとは理屈ではないのだなと思いました。
子供の頃から本能的に好きなものを深掘り、それを仕事にするってとても素敵だと思いました。
いざワンプッシュ
それではご依頼の「匂いを嗅ぐ」をやっていきたいと思います。

普段つけないのでどうするのが正解かよくわかりませんが、手首にワンプッシュしてみました。
うおおお。
ウッディー!!!!!!!!!!!!!
これは確実に木から香ってるものだと瞬時にわかりました。普段香水を全くつけない私にもわかりました。
また「日本的で重厚感のある香り」にしたかったという依頼者様の意図、伝わりました。
物凄く日本的だし、本当に重み感じます。
とても落ち着く香りです。フルーティー系のさっぱりはじける風ではなく、「静」のイメージです。
織田信長が座敷で蘭奢待の香木を焚き、細く立ち上る煙と共に1人静かに香りを嗜んでいる姿、見えます。
戦にいくぞ!!天下を統一するぞ!!という激しいイメージではなく、天下統一した者が、天下統一した者にしか知り得ない感情と1人静かに対話しているような…そんなイメージが湧いてくるのです。
またそのイメージからなのか、どちらかというと男性的な香りだと感じました。
男性がこの香水をつけていたら、または男性の部屋がこの蘭奢待の香りだったら、一緒にいる人も落ち着くだろうなと思いました。
芯の通った人、頼り甲斐のある人、責任感のある人、そんな人から香っていそうな気がします。
蘭奢待が天下人たちに愛されてきた理由がわかります。
依頼者様のホームページを見たところ、ウッディ系の香りには科学的にも以下のような効果があると嗅いてありました。
「テストステロンの分泌に影響し、自信と安定感を向上させます。重要な場面でのパフォーマンス向上に。」
科学的にも男性的な効果があるって…ますます蘭奢待と天下人たちの繋がりが感じられて面白いなと思いました。
香水のストーリーを知る素晴らしさ
私はこれまで、香水の香りを嗅いでも「あ、好きだな」「好きじゃないな」ぐらいしか感想を持ったことがありませんでした。
しかし今回、依頼者様から香水をいただき、パッケージやホームページを読んだり、ご本人に色々ヒアリングしてから嗅いだため、物凄く色々想像を膨らませながら香りの世界に浸ることができました。
その香水が作られたバックグラウンド、こめられた思い、そして科学的エビデンスのある効果を知った上で嗅ぐと、香水ってこんなに面白いものなのかという発見がありました。
自分が今所持している香水、それぞれのストーリーが気になってきました。
といっても私が持ってる香水、これだけですが。

何年も前に買ったTacitと試供品たちオンリー。
試しにTacitのストーリーを検索してみました。
しかし「バジルグランベールとさわやかなシトラスノートが贅沢に香る、活気に満ちた非常に現代的な香り。」ぐらいしか書かれていませんでした。
改めて、あらゆる方面からストーリーを感じさせてくれる依頼者様の蘭奢待の凄さに気付かされました。
こりゃあ売れる!!!!(誰)
実際初回ロットは売り切れ間近、各種メディアにも取り上げられているとのこと。
納得です!!
終わりに
香水の匂いを嗅いで欲しいって、シンプルな依頼だなあと思っていましたが、香水自体がかなり奥深く、ただ嗅いで感想を書くだけでは終われない、とても勉強になった回となりました。
ありがとうございます。
レンタル人間、これで最後にしようと思ってましたが、こうやって未知のものに出会えるのは楽しいから、やっぱり続けたいな…とかも思いました。
この件についてはおいおい考えていきたいです。
記念すべき最後(仮)のご依頼がこちらのご依頼で良かったです!!
依頼者様の香水ブランドのホームページ、興味深いので皆様見てみてください。
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