働く男の相棒「BOSS」に裏切られた件
つい先日の webニュースです。
日本コカ・コーラ社の「ジョージア・ブラック500ml PET」を購入したところ、自販機ダミー(見本のモック)には「コーヒー」と書かれているのに、出てきた商品は「コーヒー飲料」だった!という内容です。
この3月に同社ジョージア主要商品のリニューアルがあり、当該商品の規格が「コーヒー」から「コーヒー飲料」に変更(格下げ?)されているにも関わらず、自販機のダミー交換作業が追い付かず(商品はリニューアル後のものを補充)、結果としてダミーと違う種別の商品が提供されてしまったという経緯ですね。

筆者は10年以上前に飲料自販機のコールセンターに携わっていた経験があり、実際に小規模な自販機管理業者では、メーカーからダミーの納品が遅かったり足りなかったりで苦労されている実態は存じ上げているものの、3/7リニューアルの商品ダミーが 5/7時点で差し代わっていないのはマズイかなぁと(商品は既に切り替わっている点がミソ)感じました。
もちろん管理業者による「羊頭狗肉」とも取られかねない「景表法違反」の観点もあるものの、それよりも製造販売元である日本コカ・コーラ社が人気商品の規格をシレッと変更した事実が話題になってしまいました。
種別が「コーヒー」か「コーヒー飲料」かでは、使用する原料コーヒー豆の分量が異なるのです。
(1) 「コーヒー」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で5g以上のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
(2) 「コーヒー飲料」:内容量100gにコーヒー生豆換算で2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
(3) 「コーヒー入り清涼飲料」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で1g以上2.5g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
世界的にコーヒー生豆やカカオ豆の取引価格が高騰するご時勢で、少しでも原価を低減させたい製造者の思惑は切実です。
ところが今回のリニューアルの背景について、日本コカ・コーラ社の広報はこのように説明しています。
今回のリニューアルで、お客様が近年のPETボトルコーヒーに求める『よりすっきりとした味わい』『ゴクゴク飲める、飲みやすさ』を一層追求しました。その結果、『コーヒー』から『コーヒー飲料』へ変更となりました。
因みに、もう20年ほど昔になりますが、缶コーヒーのサイズの主流(ショート缶)が 190gから 185gに五月雨式に切り替わっていった時期に、筆者が大手飲料メーカーにお尋ねした折のコメントですが…
缶コーヒーを愛飲されているお客様の飲み応えや満足度を調査した結果、最適と考えられるサイズに変更しました。
これらを「詭弁」と捉えるかどうかは消費者次第なのでしょうが…
さて、タイトルのお話しに戻しましょう。
38年間もサラリーマン稼業していますので上司に裏切られることも多々ありましたが(苦笑)、一方的に信頼を置いていた「缶コーヒーBOSS」に裏切られてしまったほろ苦いお話しです。

職場にSUNTORY社の飲料自販機が設置されているので日常的に缶コーヒーを飲んでいます。現在の職場では Nespressoのカプセル抽出マシンを持ち込んでいますので、朝からホットコーヒーをいただき、午後は自販機の缶コーヒーです。
毎日のことなので糖分の摂り過ぎはイカンなぁと思い、いっとき BLACKに切り替えましたが、慢性的なストレス性胃炎を患っていることもあり やや胃に厳しいので、ここ最近は「微糖」と書かれたものを選びます。
※「微糖」タイプに含まれる人口甘味料による健康影響云々のご意見は一旦置いておきます。

さて、自販機でいつもの「PREMIUM BOSS」か「贅沢微糖」のボタンを押そうとすると、なにやら見掛けないBOSS缶が…
缶には「BOSS 土俵際の底力~両国ブレンド~」と書かれており、どうやら日本相撲協会との公式コラボ商品のようです。
商品名の下に大きく「微糖」と表記してあるので、即購入!
ところがデスクで一気に飲んでみると、いつものコクがない?
「PREMIUM BOSS」に及ばずとも「贅沢微糖」と比べても明らかに苦味が弱い。こんなもんかなぁと思いつつ改めて缶を眺めていると、なんと「微糖」の左に「コーヒー飲料」の文字が…!
してやられました。

これを「ステルス値上げ」とは呼びたくないが、「PREMIUM BOSS」と同価格というのは納得し難い…
1992年以来、「働く男の相棒」というコンセプトで、建設現場や長距離ドライバーに焦点をあててきたBOSSも、今や 350mlや 500mlPETでリキャップ(再栓)可能となりました。フレーバーティー類もラインナップに加え、オフィスワーカーからオフタイムにも愛されるブランドに変化・進化しています。
それはそれで良しとして、私のような旧来のファンに向けてはしっかり濃い目の、コーヒー感がガツンと前面にくるような缶コーヒーは作り続けて欲しいと心から願っています。

※BOSSの商品コンセプトは発売当初より「働く男の相棒」でしたが、現在は「働く人の相棒」に変更されています。
※「コーヒー」と「コーヒー飲料」の話を書くと、その延長で「牛乳」と「乳飲料」、「アイスクリーム」と「ラクトアイス」等の区別も書きたくなるわけですが、既に文字数が 2,000文字を優に超過していますので機会を改めて…
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