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上智生の日常|ノスタルジーを探して。流鉄流山線で過ごす、昭和レトロなとある日の日常

みなさん、こんにちは!
ふとした瞬間に、どこか懐かしい風景に出会いたくなることってありませんか?

今回は、そんな「心のノスタルジー」を満たすため、千葉県を走るミニ・ローカル線流鉄流山線へとカメラを片手に小旅行に行ってきました。東京からほんの少し足を延ばすだけで、そこにはまるで時間が昭和のまま止まってしまったかのような、温かくてノスタルジックな世界が広がっていました。


始まりは、ICカードの使えないローカル駅の洗礼から

流山線の終点であり、今回の旅のスタート地点でもある流山駅。駅に一歩足を踏み入れた瞬間から、現代の日常とは違う「異界感」が始まります。なぜなら、この令和の時代にあって、今どき珍しく「PASMOやSuicaなどのICカードが一切使えない」から。自動改札機はなく、券売機で「カチャン」と音を立てて出てくる昔ながらの硬い紙の切符を購入します。

単線の路線

駅員さんに切符を見せて改札を通る。効率化された現代では消えつつあるこの小さな「ひと手間」こそが、旅の始まりをぐっと引き立ててくれます。駅舎の佇まいも実に素晴らしい雰囲気。木造の温かみが残る空間はどこを切り取っても絵になり、ファインダーを覗く手が早くも止まらなくなります。

模型の世界が現実に?車庫に眠る「国鉄211系」の謎を深掘り

元JR東海211系5000番台

流山駅のすぐ隣には、この路線の心臓部とも言える車両工場(車庫)が隣接しています。細い路地に沿って敷地をぐるっと一周散策してみると、平日にもかかわらず、大きな三脚と本格的なカメラを担いだシニアの鉄道ファンの方々が熱心にシャッターを切っていました。彼らの視線の先にあるのが、今回の旅の大きな目的でもある新顔の車両です。車庫の奥に、まるでおもちゃ箱から取り出したようにポンポンと置かれていたのは、「銀色の車体が眩しい211系5000番台」。

ちょっとディープな鉄道解説:流山線にやってきた211系とは?

元・西武新101系の流鉄5000形

実はこれ、つい最近までJR東海(名古屋地区など)で活躍していた2両編成の車両です。流山線で現在走っている「流馬」や「さくら」といったカラフルな現行車両(元・西武新101系)を置き換えるために、はるばる譲渡されてきました。まだ営業運転に向けての本格的な改造・整備が始まる前ということもあり、その雑多に置かれた様子は、まるで「鉄道模型(Nゲージ)ファンの作業部屋」をそのまま巨大化させたかのよう!

静かな車庫に佇む車両からは、時折「コトコトコト…」とコンプレッサー(空気圧縮機)が息を吐く音が響いてきます。その機械の音を聞いていると、ただの鉄の塊ではなく「この電車は今も生きているんだな」と、なんだか愛おしい気持ちになります。

ちなみにこの211系5000番台は、国鉄のデザインを引き継ぎながらも、国鉄分割民営化後にJR東海によって設計・製造されたため、「国鉄の遺伝子を持ちながら、国鉄を知らない国鉄型車両」という、ちょっと数奇な歴史を持った車両。これから流山線カラーに染まっていく(かも?)この“すっぴん”の姿を見られたのは本当に貴重な体験でした。

ジオラマの中を歩くように。沿線で見つけた「奇跡のアングル」

流鉄5000形と踏切

車庫をあとにし、住宅街の間を縫うように走る線路沿いの小道をのんびり歩いてみることにしました。大手の私鉄やJRだと、高い防音壁や厳重なフェンスに阻まれて線路が遠く感じることが多いですよね。でも、流山線は違うんです。線路との物理的な距離がとにかく近い!

単線をいく流鉄5000形

バラスト(線路に敷き詰められた砂利)も驚くほど綺麗に整えられていて、ローカル線でありながら、地域や会社からとても大切に手入れされていることがひしひしと伝わってきます。このミニマムで美しい空気感は、鉄道ファンでなくても「あぁ、ミニチュアのジオラマの世界に入り込んじゃったみたいだな」とワクワクしてしまうはず。しばらく歩いていると、線路脇に色鮮やかなお花がたくさん咲いている特等席を見つけました。

流鉄5000形と花畑

「ここから狙えば、花と電車のコラボが綺麗に撮れるかもしれない」そう直感してカメラを構えて待つこと数分。遠くから踏切のカンカンという音が響き、やってきたのはピンク色の車体が愛らしい!「さくら号」!味わい深い小規模な踏切、レトロなピンクの車体、そして可憐に咲く花々。すべてが奇跡的なバランスで調和した、大満足の1枚を収めることができました。

少年時代の記憶の断片、そして旅の終わりへ

実は、今回の散策には自分の中の個人的なテーマもありました。私ごとですが、小学生の頃に1年間だけ、この近く(南流山エリア)に住んでいたことがあるんです。当時は当たり前すぎて気に留めていなかった街並み。でも、こうして大人になってから歩いてみると、小中学校の頃の記憶の引き出しが次々と開いていきます。「あ、この公園は見覚えがあるぞ」「ここにあいつの家があったっけ…」10年以上が経っても、驚くほど当時のままの姿で残ってくれている街の風景に、胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じました。

水面に映る流鉄5000形

散策の締めくくりとして、川にかかる橋の近くへ。今回のタイムスリップのような散策は幕を閉じました。再びレトロな車内に乗り込み、ゴトゴトと揺られること数キロ。JR常磐線との接続駅である、終点の馬橋駅に到着です。文明の利器である自動改札機と、見慣れたJRの緑の看板が見えたとき、なんだか長い夢から覚めたような不思議な感覚に陥りました。

おわりに

流鉄5000形

総延長わずか5.7キロ、駅数にして6駅だけの小さな路線、流鉄流山線。たった数時間の滞在でしたが、どこか懐かしい風に吹かれながら、自分の原点に触れるような、そして新しい電車の歴史の幕開けに立ち会うような、中身の詰まった素敵な時間を過ごすことができました。スマホの画面から目を離し、きっぷを片手にノスタルジーを探す小さな旅。みなさんも次の週末、お出かけしてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次回の日常 Vlog でお会いしましょう!バイバイ!

(メトロ)

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