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自然体で居られる、安心安全な場を提供したい。THE COACH ICP コースリード 早川 滋

これまでの人生で、コーチングの考え方が何度も自分を助けてくれたと話す早川 滋さん。アスレティックトレーナーとしてトップアスリートをサポートしていたときも、鍼灸師として人の身体を診ていたときも、会社で社員の心や身体の悩みに向き合っていたときも、困ったときにヒントを与えてくれたのはコーチングでした。

さまざまな環境でコーチングのパワフルさを体感した早川さんは、現在THE COACH ICPで、受講生にコーチングの可能性を伝えています。

今回は、早川さんがコーチングをどのように活用してきたのか、そして今受講生に何を伝えようとしているのか、話を聞きました。


コーチングに助けられてきた人生

——コーチングと出会ったきっかけを教えてください。

僕のキャリアにおいて、コーチングに接する機会が何度もあり、最初はアスレティックトレーナーをしていたときでした。今では人の心に触れるコーチの仕事をしていますが、社会人になったばかりの僕は、人の身体をケアするトレーナーで。アスリートの健康管理や、怪我の予防、処置、リハビリなどのサポートが僕の役割でした。

まだ若かった僕はトップレベルのアスリートとの信頼関係を構築することができず、なかなか自分の話を受け入れてもらえなかったんです。「朝にはこれを食べて、こんなセルフケアをした方が良い」と理想の状態を伝えても、自分の身体が何よりの資本であるトップアスリートは、信頼関係ができていない相手の言うことは受け取ってくれない。なぜ実行してくれないのか分からないまま、僕の意見を一方的に伝えていました。

そんな風に困っていたとき、助けてくれたのがコーチングの考え方でした。信頼関係が構築できていない中で、僕の中の正解を押しつけても伝わるはずがない。まずは相手の生活習慣を把握し尊重したうえで、関係性をつくり始める必要があるんだ。独学でコーチングを学んだことで、アスリートとの関わり方を改めるようになりました。

その後、20代半ばになりもっとサポートできる幅を広げていきたいと思うようになり、社会人学生を経験。国家資格である鍼灸師の免許を取得しました。鍼灸師として働き始めてからも、コーチングスキルのひとつである傾聴や、人の感情の奥には願いがあるというコーチングの考え方が役に立ちました。

実は、鍼灸師とコーチが人の痛みや辛さを見ていくプロセスは少し似ています。鍼灸師として施術をする際に、患者さんが首の痛みを訴えているからといって、そのまますぐに首に鍼を打つということはしません。まずは、ここに至るまでにはどんな経緯があったのか、どのようなライフスタイルで日々を過ごしているのかなど、痛みが発生したプロセスを注意深く聴いていく必要があります。

またその人の痛みの奥には、「もっと仕事をしたい」「遠くへ旅行に行きたい」など、痛みを和らげた先にある願いが隠れています。コーチングを学んでいたからこそ、その人の人生において、痛みの有無がどんな影響を与えるのかを聴き切ってから、治療を始めるのが望ましいと考えていました。

——トレーナーや鍼灸師を経て、コーチを志そうと思ったきっかけはありましたか。

身体の専門家としての知見を活かし、事業会社でウェルネス事業部の立ち上げに参画したのがきっかけです。

そこでは鍼灸師としての活動以外にも、店舗の立ち上げや組織マネジメント、健康経営的な観点での社員に向けたヘルスリテラシー向上の取り組み、社内コーチなどに多岐に渡ってチャレンジさせてもらいました。

働く人の「心と身体の健康」は日々のパフォーマンスに直結します。

社内でさまざまな方をサポートをさせていただく中で、社内に限らずより多くの人に心と身体の健康を届けていきたい。そう思うようになり独立を決めました。

——なぜコーチングの時間が増えていったと思いますか。

非科学的かもしれませんが、コーチングに“呼ばれている感覚”があったからだと思います。社内コーチにチャレンジしたことは自分にとって大変大きな挑戦であり、コーチングに触れる時間が大幅に増えたきっかけになりました。

当時社内でコーチングを学び実践している人がほとんどいなかった中で、コーチングの効果や重要性を語り理解してもらい、制度として進めていったプロセスは今の自分を作ってくれたとても大切な経験です。

この挑戦の過程には、私の可能性を信じてサポートしていただいたコーチの存在もあります。

新しい挑戦をするにあたり、コーチの存在がどれだけ自分にとって大切かを知っていたので、そんな安心して挑戦していける場を僕自身も作れたらと思い、コーチングに没頭していきました。

受講生が自然体で居られる、安心安全な場を提供したい

——現在早川さんは、コーチとして活動しながらTHE COACH ICPでコースリード(講師)もしています。自身をどんなコースリードだと捉えていますか。

受講生の皆さんやクラスの中に、学びを深めるリソースが必ず存在している、と信じているコースリードでしょうか。たとえば受講生全員が集まる全体対話の時間では、ある受講生の悩みについて、僕は自分の経験をすぐにはお話ししません。

受講生同士で話し合っていると、「私がコーチングを受けたときは、こんな関わり方をされて嬉しかったよ」と、過去の話が飛び出してくることもあります。コースリードだけでなく、ほかの受講生や、もちろん自身の中にもリソースが必ずあるので、それを信じて仲間と一緒にコーチングを探究してほしいと考えています。

また、僕は自然体で居るコースリードだと思っています。こちらがピリッとした雰囲気で授業をしても、受講生の皆さんも肩肘張ってしまいますからね。お互い自然体で対話ができるよう、安心安全な学びの場を提供したいと考えています。

——THE COACH ICPには、基礎・応用AB・インテグレーションとコースが4つあります。その中でお気に入りのコースはありますか。

基礎コースが好きです。基礎コースでは、あり方・マインド・パートナーシップ・スタンス・スキルと、コーチングが機能するための型を用いて学習を進めます。

基礎コースを受ける受講生の皆さんを見ていると、期待と不安が入り混じった状態でコーチングの入口にいるのが分かります。そわそわしていてまだ口数が少ない人、バリバリのビジネスモードで来ている人、「分からない」「できない」と腑に落ちていない人。

いろいろな人がいる中、多くの人がコースを進めていくにつれて明らかな変化が見られます。ただそれは、もともとその人に備わっていた自分らしさが育まれ、表に出てきただけだと思っています。そんな受講生がコーチングの入口に立っている様子を見られる基礎コースが好きですし、コースを経てどんな一面が表れるのかを追っていくのも楽しみのひとつです。

——基礎コースを通じて、どんなことを持ち帰ってもらいたいですか。

THE COACHが「コーチングマインドを社会に広げる」をミッションとしているように、多くの人にコーチングマインドのパワフルさを知ってほしいです。相手の無限の可能性を心から信じるマインドは、初対面の人に対しては持ちやすいかもしれません。しかし、すでに関係性がある人と接する場合はなかなか難しいものです。

たとえば、上司は部下の意見に対して素直にYESと言えず、すでに上司の中に答えがあって、部下を誘導してしまうことがあると思います。おそらくその人は、コーチングマインドに触れてすぐに、その答えありきのコミュニケーションを手放し、相手に全力で好奇心を向けて話を聞けるようにはなりません。基礎コースで学んだことは、じわじわと効いてくるはずです。

——仮に、部下を信じられない受講生がいる場合、早川さんはどんな声をかけますか。

無理にコーチングマインドを押しつけたくないので、まず僕は、その人が部下を信じられない理由に意識を向け、「何があなたをそうさせている?」と聞くと思います。それによって、その人自身の恐れや願いに向き合ってもらうようにしていますね。

僕個人としては、コーチングマインドを持っていない人はいないと考えているので、「今は抵抗があるかもしれないけれど、いずれは相手を信じられる」と願って、受講生に声をかけています。

辛さの奥にある、真の願いを探しに行ける

——早川さんが考える、インテグレーション・コーチングとは?

人生に豊かさをもたらしてくれるものです。THE COACHでは、ヒーローズ・ジャーニーを参考にし、人の人生を、日常→旅立ち→拒絶→出会い→試練→成長→帰還→日常と巡る旅路だと考えています。新しい何かと出会う楽しい時期もあれば、試練を課される辛い時期もある。辛いときこそ、インテグレーション・コーチングが背中を押してくれると思っています。

自分が感じている辛さの奥には願いがあり、自分の世界を広げてくれるチャンスがあります。その奥地を探しに行けるのが、インテグレーション・コーチングの良さです。楽しい時期も辛い時期も乗り越えて、人はより豊かになっていくと僕は考えています。

——最後に、THE COACH ICPの受講を検討している方へメッセージをお願いします。

コーチングスキルを学べて、コーチングができるようになるスクールではありますが、それだけに留まらない場所だと思っています。仲間とのつながりや、人生の豊かさを育む術も得られる場所だと思うので、お待ちしています。



THE COACH ICPでは、体系的にコーチングを学べる4つのコースを開講しています。ご興味のある方は、ぜひ下記リンクからオンライン体験会にご参加ください。