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惜しくも7~8月の10選から漏れた素敵なアルバム

どうも。

今回、かなりいきなりやってしまったアルバム10選ですが、牡鹿っったアルバムも声、相当数あるんですよ、これが!これもいつものように紹介したいと思います。

こんな感じです。

では行きましょう。

まずはタイラー・ザ・クリエイターのニュー・アルバム「Don't Tap The Glass」から。これ、前作から10ヶ月という実に短いタイミングで突如出たアルバム。それでも1位とってたから流石なんですけど。これ、すごくフィールグッドな「ゴキゲン」という言葉がはまりそうな70s風味のディスコ・ダンス・アルバムで最初は僕もすごくそそって「いいじゃん!」となっていたんですけど、問題がありまして。速攻で飽きてしまった(笑)。まあ、タイラー、楽しいアルバム作りたかったのかもしれないですが、ファンが求めてたのはこれじゃなかった気はします。これだったらEPの方が効果あったかもしれません。


続いてはR&Bシンガー、ギヴィオンのアルバム「Beloved」。このアルバム、待ってたんですけど、とにかく時間がかかった!前作から約5年ぶり。まだR&B/ヒップホップの申請への期待値が高い時期でネクストブレイカーの最右翼的な見られ方してたんですけど、ネオソウル系がことごとく次作リリースに時間がかかることを、わずかアルバム2枚にしてこの人も踏襲してしまった感じもあります。サウンドの方は今時珍しいくらいまでに60s〜70sのソウルを真正面から、90sの頃のヒップホップ・ソウル的手法も踏襲しながらやる感じですね。ソウルをちゃんと歌歌うという気概は感じるし、嫌いには決してなれないタイプですね。

続いてはイギリスの若いバンドです。ロイストン・クラブのセカンド・アルバム「Songs For The Spine」。ここ最近、イギリスにはThe K'sだったりレイトンズだったり、地元の人しか知らないんだけど、なぜか全英チャートでトップ取りかねないくらい人気のアルバムどいたりするものなんですが、それの最新の勢力がこのウェールズのバンドで、最高位は4位でしたが中間発表まで1位を取りそうな勢いあったんですよね。まだ批評的に食いついてるメディアも少ないんですけど、ただ、そういうバンドにしてはロックンロールにキレがあり、テンポが小気味良い感じで好感持てるんですよね。イメージよりも実践に強いタイプというか。球速よりもはるかに打ちにくい球を投げるピッチャーみたいな感じというか。ちょっと次も期待して聞いてみたい気になりましたね。

続いては8月29日にデビュー・アルバムを出したばかりのバルー・ブリガーダ。ニュージーランド出身の兄弟デュオですが、ニューヨークで活動しています。彼らのことは夏前くらいから耳にはしてて。「インディ界隈でちょっっとバズってるバンドがあって、アメリカのレイトナイト・ショーにも出る」という情報を掴んで聞いてみましたけど、これがなかなかよくできてるんですよね。サウンド的には10年くらい前からいがちというか、ポストパンクにサイケデリックな要素を混ぜたタイプなんですけど、サウンド・プロダクションそのものがかなりしっかりしていて、曲のつかみがいいからこれまた実践向けタイプなんですよね。新鮮味はないんですけど、その範囲内で良い曲が書けてるというか。バズる曲が1曲でてくれば、それだけで聞かれる機会がぐっと増えそうなポテンシャルあると踏みました。

続いてはコナン・グレイのアルバム「Wishbone」。4枚目のアルバムにして全英2位、全米3位と、過去最高を大きく更新した出世作になっってます。彼の場合、最初の売りだし方がショーン・メンデスっぽかったこともあり、それでためらって聞くの遅れたとこがあったんですけど、音楽の趣味的にはむしろハリー・スタイルズとか、それよりもむしろインディ・ロックっぽいことも知って期待するようにはなってたんですけど、それがようやく実を結んだ感じがしましたね。エセル・ケインにも通じるファンタジックなドリームポップ路線というか、ようやく自分にしっくりくるサウンド・イメージを固めることができつつある感じがしましたね。


続いては、出たばかりのザ・ハイヴスのアルバム「The Hives Forever Forever The Hives」。前作で11年ぶりの復活を果たしたハイヴスではありましたが、今度は2年と、これまでの彼らのリリース歴から考えると短いスパンで出てきました。今回は曲がひらめいたのか、躊躇一切なしの全力疾走のパンキッシュなロックンロールをこれでもかと並べたものとなりました。ある意味、彼らのファンが初期から出すことを望んでいたタイプのアルバムをようやく作ってくれたというか、2000年代の一番売れてた時期にこれ出して欲しかったですね。そういうこともあり、ファンの満足度はこれ、かなり高いと思います。あとは時代とうまく合致すればスポットも当たりやすいと思います。

そして、ここでサブリナ・カーペンターの大ヒット中のアルバム「Man's Best Friend」です。早かったですけどね。前作の「Short 'N Sweet」がまさに去年の同じタイミングに出て、まだチャートから落ちてないうちに出たわけですから。前作かは彼女を、これまでの典型的なアイドル・ダンス・ポッピカラ脱却させて、ポスト・ハリー・スタイルズ時代のメソッドに則ったポップ・ロック色の濃い作風に大変身して大出世した作品でしたけど、今回も基本線はまんま同じながらも、主導権をジャック・アントノフにより絞る形で、今の時代のハイパーな洋楽歌謡曲な世界を突き詰めてますね。なんか聞いてて、松本たかしと筒美京平が手がけていた頃の太田裕美みたいというか。彼女が、クレイロとかビーバドゥービートかとも仲良しですけど、そこも歌謡曲とニュー・ミュージックの曖昧な境界で独自の世界を築いていたお太田裕美っぽいなというか。ポプティズムの良き見本ではあると思います。

と残りは3枚。まず一つ目はノーリッシュト・バイ・タイムのアルバム「The Passionate Ones」。ボルチモアを拠点とする黒人男性アーティスト、マーカス・エリオット・ブラウンの泥・プロジェクトで兼ねてから年間ベストなどで登場する人でもあったので気にはしてたんですけど、これは僕ですね、自分の趣味的にまずは刺さりましたね。すごいコード進行とかメロディがトッド・ラングレンとかThe 1975みたいなソフィスティケーションがあって。特にシンセの使い方が80年代の前半のトッド・ラングレンみたいでツボなんですよね。今、黒人アーティストって、スティーヴ・レイシー以降、あるいはその前のフランク・オーシャンからそうかもしれませんけど、オルタナティヴな感覚、求められてますよね?そこの需要には応えられるポテンシャルはすごくあると思います。ただ、まだちょっと粗くてこじんまりまとまってるところがあるのでもう少し時間かかるかもしれませんが、僕は好きです。

続いてはQuadecaのアルバム「Vanisher, Horizon Scraper」。このアルバムはネット界隈の音楽ファンからの支持がすごく熱く、今年のベストアルバムにあげる人も結構見ます。以前彼は、インディのラッパーのイメージではあったんですが、このアルバムではベッドルーム世代のバロックポップというかフォークロックというか。聞いててすごく90s後半の質感なんですよね。その当時のれでぃおへっど、ベック、ビヨークが表現してたような、デジタル感覚が隠せない人工的なアナログ感覚というか。それを25年後にヴァージョン・アップさせた感じですね。今まで「ネット先行」のイメージが強くはあったんですけど、これはそういうとこだけでとどめておくには惜しいなあと思ってたんですけど、チャート確認するとまだ少し距離があるのが残念というか。何か破るべき均衡があるということなのでしょうかねえ。

そしてラストはパラモアのヘイリー・ウイリアムズのソロ・アルバムい。これは彼女のサイトで最初解禁されて、そのあとに8月下旬から配信も始まってるんですけど、えらく評判いいですね。もちろん僕は彼女の大ファンなので音源だけで嬉しくはあるんですけど、ダウナーなフォーク路線、慣れてない人は驚くのかな。ソロ2枚目でもやってるし、パラモアの「This Is Why」の後半も言ってしまえばまんまこの路線ではあるし、特に驚かなかったんですけどね。もちろん曲のレベルと充実度は高いんですけどね。ただ僕としては、ソロで分散しないでパラモアで成果発揮して欲しいんですけどねえ。「パラモア」という名で旧来に作ったブランド・イメージはあるとは思うんですけど、そこをなんとか調整できないものかとは思うんですけどね、

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