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「全力をつくす」とは、どういう意味か。


「あぶないです。全力をつくしなさい」


全力をつくさないと、
どうやら私はあぶないらしい。

今年はFP2級に合格する!

そう意気込んだ矢先、
神様からド直球なメッセージが飛んできた。

初詣で引いたおみくじ。

「学問」の欄には
「あぶないです。全力をつくしなさい」
と書いてあった。


……え?


おみくじの言葉って、こんなに圧強かったっけ。

普通、
「努力すれば夢叶う」とか
「励みなさい」とか
りきむな」とか…。

そんな程度じゃない?

「あぶない」って。


どんだけ私は
「あぶない」んだろう。

ちょっと想像してみた。


試験当日、
「これ、見たことある!…けどなんだっけ?」

茂木健一郎よろしく
強制的「アハ体験」を強いられるかもしれない。

もしくは
時間配分をミスってヒーヒー言ってるかもしれない。

いや、それ以前に
試験会場で急にプレッシャーを感じて
頭が真っ白になってたりして。


「終わった……。」
みたいな顔している私。


いけない。

ありありと絶望してる自分の姿が目に浮かんでしまう!!


全力か。
全力をつくせば、
未来の私を助けることができるのか。

でも
「全力をつくす」って、なに?

睡眠を削る?
家事育児を放棄して机にかじりつく?
修行僧みたいにFPのテキストだけ見て過ごす?

……いや、こんなの
「死んでしまうぞ、杏寿郎!」
案件である。

責務を全うする前に倒れてしまう。


「全力」と「無茶」
はき違えてはいけないのだ。

…じゃあ何をもって
「全力をつくす」と言うのだろうか?


「全力」と「無茶」の違い

寝なければいい。
詰め込めばいい。
気合と根性で、ねじ伏せればいい…。


全力投資と思って
フルスロットルでアクセルを踏むと
一気に「あぶない側」に転落する。


寝不足で頭が動かなくなって、
家の空気が乱れて、自分も疲れる。

そして、
燃え尽きて三日坊主で終わってしまう。


心身を疲弊させてしまうってことは
「全力」じゃなくて「無茶」
 してるに過ぎないんですよね。

無茶のゴールはいつだって同じ。

「あれだけ頑張ったのに、結局できなかった」
という最悪の後味を残すんです。



じゃぁ、「全力をつくす」とは?

睡眠をしっかりとって、脳を疲れさせないこと。
生活を壊さずに、続けられるラインを守ること。

そして、
焦らず積み上げる覚悟をもつこと…。

全力は、今の自分をすり減らさない。

その代わり、未来の自分をじわじわ救う。


今日の10分は、明日の10分とつながって、
気づけば思わぬ場所まで運んでくれる。

全力は「積み重なる」。
無茶は「崩れる」

ここに、決定的な違いがあるんです。


無茶をすると、
いつも最後に出てくるのは「後悔」です。

「あのとき無理しなきゃよかった」
「結局続けられなかった」
「あの疲れはなんだったんだ」

そんな感情ばかりが積み上がる。

逆に、全力は結果がどうであれ、
最後にちゃんと「自分への信頼」が残る。

「今日も進めた」
「続けてる私、えらい!」
「積み重なってる実感がある」

努力のあとに残るのが、
罪悪感ではなく自己肯定感です。

無茶の先にあるのは「後悔」、
全力の先にあるのは「自信」。


もしも、
明日の自分が「今日も頑張ろう」と言うのなら、それは「全力」だし。
明日の自分が「もうやめたい」と言うのなら、それは「無茶」

私はそう思っています。


「1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」

何か大きなことを始めるとき、
どうしてこんなにもプレッシャーを感じるんだろう。

やる!って言ったのに、できなかったらどうしよう。
いまさら変われるわけがない。
この歳になって、もう手遅れだよ…。


心配。
不安。
恐怖。


大きな壁を前に、
ネガティブ新生児たちがポンポンと産まれてくるよう。


でも、こんな言葉があります。

「人は1年でできることを過大評価し、
10年でできることを過小評価する」

トニー・ロビンス

今日はこれやろう!!

って思っても、
1日でできることって、びっくりするほど少ないです。

FPの動画1本しか見れなかった。
テキスト1ページしか進まなかった。
note投稿できなかった。
子どもの寝かしつけで気絶して終わった。


本当。
やりたいことの半分もできなくて、泣けてくる。

要領が悪いとか、
どんくさいとか。

自分を責めたくなってしまうのだけれど。

でも、そんなもんなんですよね。
1日にできることって。

だから
たとえ5分でも1回でも。

本当に少しだったとしても
「前に進めた」ってことをもっと誇っていいのだと思います。

この「少ししかできない自分」こそが、
10年後の未来をつくる主役になってくれるのだから。


積み重ねのパワーを信じよう

1回の量は小さくても、
それを毎日積み重ねたら、
1か月後には「できることの塊」になる。

動画30本。
問題集100問。
note100記事。
1万文字の言葉。

こうして
「未来の財産」 が静かに増えていく。

不思議なのは、
この「財産の積み上がり」は、
やっている最中は見えないこと。

「今日もあんまりできなかった…」

って思う日ばかりなのに、
ある日突然、こう感じる瞬間がくる。

「あれ?
 前よりできるようになってる。」

気づいたときには、
もう想像以上のところまで来ていたりして。


1年ではたどり着けないかもしれない。
でも10年後の自分はきっと想像できないくらい遠くにいる。


遠い未来は先が見えなくて不安だけれど。

でも、そこにたどり着く力は誰にでもあるんだって。
もっと信じていいんだと思う。


「全力をつくす」とは、未来を信じること

もしかすると、
神様が言った「あぶない」は、
「試験に落ちるかもしれないよ」
という意味ではなかったのかもしれない。

「その頑張り方だと、そのうち心と体が危ういぞ」
そう伝えたかったんじゃないだろうか。

睡眠を削って、
家のことを全部後回しにして、
気合と根性で自分を追い立てて…。

そんなふうに走り続けたら、
合格より先に倒れてしまう。

だからこそ神様は、
あえて「全力をつくしなさい」
と言ったのかもしれない。

全力とは、
無茶ではなく積み重ねのこと。

削るのではなく整えること。

心がすり減るほど頑張るのではなく、
今日の一歩を大事にできるように。

続けられる形で前に進めるように。

そんな願いが、
あの一文に込められていたのかもしれない。

もし今、
プレッシャーの中で頑張りすぎてしまっている人がいたら、
その背中をそっと撫でてあげたい。

そんなに気を張らなくても大丈夫。
今日のあなたは、もう十分やっているから。

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