アートボード_1

第7話「うん、いいじょー。」 -絵本から曲を作るバンドになったワースレス-

今週は、双子担当とニジノ絵本屋アヤさんとの出会いによって生まれた熱を、丸投げされた私ミスターがどう思ったかを記していきますが、

その前に先週の記事を見逃した方はこちらをどうぞ。

第6話「荷物がめちゃくちゃ多い人」-ニジノ絵本屋との出会い-|ワースレス



【ワースレスに舞い込んで来た、アヤさんという名のいしいあや。】

「絵本屋さんをやってる人と会って来たよー。お店のガレージで面白い事やっていいんだってさー。あとよろしく!」

そんな寝耳に水、いや、通常運転な報告を双子から聞き、「そうなんだ。」と冷静に返した、と思う。

何か足りない。

ワースレスの活動中、ずーっと心の奥にいた気持ちは、中田くん&トートンの加入以降もまだ家賃も払わず心の奥に住みついていた。

どんな場所でも、僕たちが賑やかしをすれば、街行く人達が足を止めてくれて、写真をお願いされ、ご家族ですか?と声を掛けて頂ける。(ハッピーファミリーだなそれはそれは…)と、
一日の終わりに活動への満足感はあったのだが、「次」が訪れる気配がなかった。僕はいつも「次」を待っている。今思えば、双子からの報告がまさに「次」だった。

ワースレスが絵本屋さんのガレージで賑やかし

珍妙奇天烈なバンドが絵本を使ったパフォーマンス。良いじゃないか。それで絵本が売れたら万々歳だ。でも、読み聞かせをするだけで良いのだろうか?トートンどうするんだ?

頭の中が期待と不安で一杯になった。そんな時に自分が取る行動は決まっていた。飛び込む。まずやってみる。それだけのこと。

とは言え、まだ面白い仕掛けやアイディアはなく自分がのめり込む程の熱量を生み出せていなかった。

そんなある日のこと、ニジノ絵本屋さんとの約束の日に読む絵本を事前に聞いていたので目を通す。
「はらぺこめがね『すきやき』」ふむふむ、なるほど、へー…

…なんだこの絵本は!お腹空いてきた!そうだ!双子担当が夕飯を作っている間に僕は曲を作ろう!

食材を並べるように言葉を探し、切り揃えるように歌詞をまとめ、味付けをするようにメロディをうたい、盛り付けるようにアレンジした。

15分くらいすると「すきやき食べたい」という曲が出来た。すぐに双子担当に味見をしてもらった。(ちなみにその日の夕飯はハンバーグでした。)

まさに絵本からパワーをもらった瞬間だった。絵本そのものや、作者さんから肉汁が溢れ出していた。走り書きしたノートは今見返してもその時の味を思い出させてくれています。

ニジノ音楽会 vol.1

「曲を作りました。」

ニジノ絵本屋アヤさんとの最初の会話は、自分が思っていたよりかなりサッパリしていた。会った瞬間に、あ、この人は同じ星の人だ。と感じたからだ。
そらそうだ、地球だわ。

終演後、

「今後も読ませてもらう絵本の曲を、毎回作ります。とりあえず6冊やらせて下さい。」

「うん、いいじょー。」

会話こそ少なかったが、僕はもう、のめり込むだけの熱量を「次=絵本=アヤさん」から受け取っていた。アヤさんの返答に、きっとこの人もとりあえず動いちゃう人なんだなぁと思ったし、語尾に「じょー」って付ける人なんだなぁと思ったし、頭の中を見せてもいい人なんだなと思えた。

絵本から曲を作るバンド、ワースレスの誕生である。

絵本から曲を作るということ。読み聞かせにBGMを付けること。そのこだわりや面白さはまた後日、記したいと思います。


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