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「相手の矢印を見る」──サッカーの本とキングダムから学んだ、人を感じる力

相手の矢印を見る

サッカーの技術書を読んでいたはずなのに、心がふるえるような「人を見る力」に出会いました。

『サッカー止める蹴る解剖図鑑』
という本の中にあった、こんな一節。

「相手の矢印を見る」

パスを出すとき、受けるとき。
これまでのわたしは、味方とのスペースをどうつくるかばかり気にしていました。
でも、この言葉に出会って気づいたんです。

相手のヒザの向きや体の向きから、
「次にどう動こうとしているか」
が読み取れる。

それを感じとることで、こちらの動きにも余白が生まれる。

「もっと早く知りたかった」
心の中で、そう何度もつぶやいていました。
もっとサッカーが上達できたと思うし、何よりもより楽しくなったと思うから。

そしてこの感覚に浸っているときに、あるマンガのワンシーンがリンクしました。


キングダムで気になった「起こり」という話

それは、わたしが大好きな『キングダム』の中のひとコマ。

舞台は朱海平原。
秦の王翦軍と趙の李牧軍が激突する大戦の中、王翦がなぜ李牧軍を崩せないのか──その“カラクリ”に気づく場面があります。

「ものをつかむ時、手を動かす。
だが、ほぼ同時だがわずかに先に肩が動く。
もっと言うと対になる腰に先に力が発している。それが“起こり”だ」

出典:キングダム606話 著者:原泰久 出版社:集英社

武を極めると、この“起こり”を感じ取り、相手の動きを読むことができる。

軍全体にも“起こり”があり、それを見抜いた王翦は反撃のきっかけをつかみます。

この“起こり”という概念が、「相手の矢印を見る」というサッカーの感覚と、ぴたりと重なったのです。

ただの技術じゃない。
これはきっと、「人を感じる」ための、深い観察の話なんだと思いました。


シェアタイムで大事にしていること

この気づきは、ピッチの上だけの話にはとどまりませんでした。

わたしが日頃大切にしている、グループワークのシェアタイムにも自然とつながっていきました。

わたしの場合、相手の話を聞くときに意識しているのは、
言葉の内容や表情よりも、その人の“リズム”を感じること。

声のトーンの上がり下がり。
ふと生まれる沈黙の間。
言葉にできない“何か”が、そこにふっと浮かび上がってくる瞬間があります。

それに気づくようになってから、相手の想いを以前よりも感じ取れるようになりました。
だから、わたしはこの時間が、ますます好きになりました。

リズムって、目には見えないけれど、たしかに存在する“矢印”なのかもしれません。


もっと早く知りたかったことはありますか?

「もっと早く知りたかった」
そう思ったこの感覚は、きっとこれから先、いろんな場面でわたしを支えてくれるはずです。

もし今、誰かとの関係にちょっとしたズレを感じているとしたら……
それは、まだその人の“矢印”に気づけていないだけなのかもしれません。

今日も、誰かの“矢印”を感じ取れる自分でありたい。
そんなことを思わせてくれた、一冊と一場面に感謝をこめて。

そして改めて思ったのは、
どんなジャンルの本でも、アンテナさえ張っていれば、日常に役立つヒントは必ずあるということ。

わたしが今回この気づきを得られたのも、
アウトプットが速い人は、インプットの仕方がちがうらしい。
という昨日の記事でも書いたように、
「これは日常にどう活かせるだろう?」という前提でインプットしているからこそ。

学びは、いつもわたしたちのすぐそばにある。
そう思える、ワクワクする出合いでした。



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