【BTS】ARMYはチャートでメッセージを送る【ファンダム文化】
楽曲を介して支援を表明するファンダム
BTSの巨大ファンダム「ARMY」には、珍しい習慣があります。
バンタンに大きな出来事があり、ARMYが「傍にいるよ」とメッセージを送りたい時、特定の曲を選んでビルボードやiTunesチャートを逆走させ、上位に露出させるんです。
一回チャートから落ちた曲が、RemixやMVなどの発表に従いチャート復帰するという短期的なものではなく、古い曲でもメッセージ性の合致するものが選ばれるのが特徴です。
私がハマってからの2年半でも何回か見かけており、ファンダム文化として根付いていることが察せられます。人員の多さと連帯する意思の強さを感じさせられますね!
最近も行われたので、この機会に振り返ってみました。
ARMYが送った2大メッセージ
軍白期の開始:『Spring Day』『Outro : Tear』他
特に大きかったチャート逆走は、最後のメンバーが兵役を開始し、7人全員が軍隊に入って活動を停止した時だと思います。
所属事務所のBIGHIT MUSICによると、『Spring Day』(2017)、『Outro : Tear』(2018)、デビュー曲『No More Dream』(2013)は、メンバーたちが入隊した直後である今月13日から15日まで、全世界のiTunes「トップ・ソングチャートで順番に1位を記録した。
さらに3曲はアメリカ・ビルボードのデジタル・ソング・セールスチャートにも初登場した。
また、アンソロジーアルバム「Proof」のタイトル曲『Yet To Come』(2022)のMVは今月に入って、YouTubeの再生回数が前月比で20%以上急増し、19日にYouTube再生回数2億回を超えた。

『Spring Day』は再会を待ち焦がれる想い、『Outro : Tear』は別れに引き裂かれる心、そして始まりの日を忘れない『No More Dream』……それを選びバンタンへ送ったARMYの気持ちを思うと、今でも胸が痛くなります。
BTSによる復活予告:『Run BTS』
バンタンからの新年メッセージで、カムバックの日付が明かされた時です。嬉しすぎるお年玉でしたね……!
BTSが2022年6月にリリースしたアンソロジーアルバム「Proof」の収録曲『Run BTS』が、2日午前6時までにブラジル、フィンランド、メキシコ、ギリシャなど、計61の国と地域のiTunesトップソングチャートで1位を記録した。
世界中のARMYは2026年を迎え、自主的に『Run BTS』のストリーミングを実施。これがグローバルチャート首位という成果につながった。
ファンが『Run BTS』を集中して再生した背景には、曲に込められたメッセージが大きく関係している。この曲は、お互いを励まし合いながら変わらず走り続けるという誓いが込められている。BTS特有の覇気とチームワークを感じることができ、グループのアイデンティティを最も鮮明に表しているトラックの一つだ。
今回の逆走行の裏には、3月20日に新譜をリリースする7人のメンバーと共に走りたいというARMYたちの想いがある。
嵐の中でも、私たちは一緒にいる
バンタンはしばしば内心を吐露し、ARMYと共有してくれます。
しかし内容によっては、否定的に捉えた報道がクローズアップされてしまうことや、誹謗中傷が湧き起こることもあります。
世論が荒れ、推しやファンダムが巻き込まれるような状況の時も、ARMYからの「BIGGEST VOICE」が届けられます。
それは気持ちとして寄り添うだけでなく、アーティストとしての数字を確立させることで二重に推しを守る、「盾」として機能します。
ユンギに贈られた『The Last』『Polar Night』……そして『HOME』
ユンギが嵐のような批判に晒された2024年8月にはAgust D名義のソロ曲たちが、そして彼がついに招集解除となりすべてのメンバーが一般人に戻った日には『HOME』が、それぞれARMYから贈られました。
こうしたチャート再浮上は、決して偶然ではない。『HOME』が1位を獲得したのは、SUGAが兵役から復帰したまさにその時期だった。6年前の曲が、まさに絶妙なタイミングで新たな命を吹き込まれたのだ。
これらのストリーミング再生回数は、ARMYからBTSへのメッセージだ。世界中が待ち望むカムバックのプレッシャー、そして一部では失敗を願う声もある中で、これらのチャートの動きは決して偶然ではない。これらはコミュニケーションなのだ。
あなたは私たちの『Anpanman』
2025/12/6のナムさん配信を受けてチャートを駆け上がったのは、『Anpanman』。傷だらけになっても君のために飛び立つ等身大なヒーローの歌でした。
BTS(防弾少年団)の楽曲『Anpanman』が、リリースから約7年7ヶ月を経て、グローバル主要チャートの1位に輝いた。
『Anpanman』は、2018年5月にリリースされたアルバム「LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear'」の収録曲である。
同楽曲は、16日に米音楽専門メディア・ビルボードが発表したワールドデジタルソングセールス最新チャート(12月20日付)に1位で再登場した。また、デジタルソングセールスでも7位にチャートインし、再び大きな注目を集めている。
『Anpanman』は9日までに、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、メキシコなど、計75ヶ国・地域のiTunesトップソングチャートで1位を記録し、世界各地で巻き起こる“チャート逆走”の熱風の始まりを告げた。
さらに、13日に発表された英オフィシャルチャートでは、オフィシャルシングルダウンロード12位、オフィシャルシングルセールス24位にランクインし、その存在感を示した。
グクへの『Please Don’t Change』『Still with you』他
2026/2/26のグクによるライブ配信の後も、彼のソロ曲が次々チャートを駆け上りました。『Please Don’t Change』が筆頭だったところにグッと来ましたね……!
『Please Don’t Change』は、2023年11月にリリースされた1stソロフルアルバム『GOLDEN』の収録曲だ。リリースからかなり経った楽曲が、再び最上位に君臨した。
(中略)
同日、JUNG KOOKの自作曲『Still with you』も、国別のiTunesチャートで多数の国のチャートにチャートインした。ソロディスコグラフィー全般が同時に上昇しているようだ。
太陽は東から昇る、と宣言した『Aliens』
直近だと『Aliens』ですね!
購入はもう終わったと思いますが、楽曲が持つ強烈なカウンターアタックの威力を、推しへの支持に変えるARMY、大好きです( *´艸`)
31日、歌謡界によると、BTSの5集収録曲「Aliens」がファンダム「ARMY」によるストリーミング応援に支えられ、世界78地域のiTunes「トップソング」チャートでサプライズの1位を獲得した。
この曲は、BTSのメンバーが世界の舞台で韓国人として歩み出す中で抱えたアイデンティティの葛藤と抱負を、宇宙人または異邦人を意味する語に仮託して表現した楽曲である。
歌詞には、他人が定めた物差しに縛られず自分たちだけの道を切り開くという固い決意と、他者と異なる独創性こそが自分たちの最大の武器だという核心メッセージが込められている。
曲は誰が決めているのか
ARMYには代表者的な人はいないのですが、チャート情報や応援などをまとめてくれるアカウントは多くあります。
今まで見て来た中だと、自然発生的に提案されたものがそういうアカウントの元で絞られ、共有・伝播していって行動に移る感じですが、その流れは非常にスピーディです。プロだなw
우리 아티의 결정을 지지하며..
— 번역하는 레전드⁷⊙⊝⊜ :🆂🆆🅸🅼 (@BeautifulSoulB7) July 29, 2026
전 세계 아미는 "Aliens 아이튠즈 차트인" 프로젝트를 시작했습니다
🇰🇷아미님들도 많이 참여해 주시길..
🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥 pic.twitter.com/gFGmzYy0z1
曲自体はメッセージ性が最優先で選ばれるようです。色んなシチュエーションにピッタリくる曲が、毎回出てくるところが凄いと思います。
元々BTSはメッセージ色の強い歌を歌いますし、ARMYは「BTSの歌詞世界が好き」な層も多いので、楽曲を介しての意思疎通は私たちにとって自然な方法なのかもしれません。
チャートインは一斉購入・ストリーミングで行われるため、「この曲は前に使ったから既に購入している人が多く、伸びにくいかもしれない」などの戦略的分析も行われており、ARMY有能だなって思いましたw
そのためか、日本語曲『Lights』もチャート逆走曲になったことがあるようです。確かにそれは穴馬だわ。
ちなみにこういった後押しにはハッシュタグも併用されます。
今の『Aliens』なら「#ARMYStandsWithBTS」「#WeStandWithBTS」がメインタグです。
この文化はいつから始まったのか
ファンが一丸となってチャートを押し上げる行動自体は、超競争社会である韓国から生まれたK-POPの「チャートはファンが上げるもの」という考え方がベースになっていると思います。
検索したところ、K-POP初期(第1世代)からファンによる一斉応援(総攻)がありました。
また、類似の案件としては2000年代当初のイギリスでの件がヒットしましたが、こちらは応援というより抗議を含む「チャートジャック」の側面が強かったようです。
過去楽曲のチャートインをもってしてアーティストへのメッセージとする文化がいつからできたのかは不明ですが、私が調べたARMY案件の中で一番古いのは2018年の『2! 3!』でした。
BTSにとって困難な時期であっても、彼らの有名なファンベースであるARMYは、様々な方法でこのK-POPスーパースターグループを支えていることを証明している。
BTSが過去に原爆Tシャツを着ていた写真や、 バンドがナチス関連のイメージで描かれているという見出しが話題になった週の後、世界中のファンがBTSの曲『2! 3!』を購入してストリーミング再生することで、7人組への連帯を示しました。
この曲は、もともとBTSの2016年のアルバム「Wings」に収録されており、バンドにビルボード200で初のトップ40入りをもたらしました。この曲は、ARMYに捧げられた曲として広く認識されています。
こういったチャート押し上げによる応援方法は、他のファンダムでも事例があるようです。
K-POPファンダム以外でも、レディー・ガガの「ARTPOP」やテイラー・スウィフトの「Cruel Summer」などがありました。

ただ、自分が調べた範囲では、ARMYほど頻繁に送っている例は他に見当たりませんでした。
アーティスト生命の分岐点のような危機だけでなく、互いにとって重要だと感じる瞬間が訪れた時にすぐ過去曲をチャートへ送り込める機動力が凄いと思います。
別の側面から見れば、皆が走っているチャートの上で、いきなり推しへのラブレターを書き始めるのがARMYということなので、周りはビックリするかもしれませんがw
色んな意味で、何かあると「BTSにはARMYがいます」とでっかい看板を立てていく状態ですから、そりゃ有名になるなと思いました(*ノωノ)
ストリーミングはARMYの声
何故ARMYはこんなに素早く連帯できるでしょうか。
そこにあるのは、楽曲を介した、非常にユニークなコミュニケーションだと感じます。
私たちARMYは選ばれた楽曲を通じ、そこに示されているメッセージを言語に寄らず受け止めることができます。
また日頃の応援活動を通じて、チャートが動く時そこで何が起きているのかを理解しているので、何かの曲が逆走してきた時、呼びかけポストを目にしていなくても状況を察することができます。
BTS楽曲が持つ高いメッセージ性と、実際にチャートを動かすだけの規模と連帯力を持ったファンダムが結びついた結果、ファンが物理的な声を持ち、それを自らの文化として根付かせたと言えるのではないでしょうか。
非常に高度なコンテキストの共有だと思いますし、それを育てたのはバンタンがファンに預けた信頼だったように感じられます。
もちろん、ファンの中にも色んな意見の人がいますから、これを総意だとは言えません。
それでも、ARMYの想いを乗せてチャートを逆走していく過去曲たちを見る度、私は感動を覚えます。
バンタンの声を世界に届けるのは自分達であるという自負を持つファンダムと、それを「OUR BIGGEST VOICE」と呼び感謝を尽くすアーティスト。
例えいさかいや対立があったとしても、それらを飲み込んでチャートを席巻していく最大の感情は、愛なのだと感じるからです。
私たちの声が常に愛と信頼に満ち、バンタンに寄り添う盾であり続けられるよう、祈らずにいられません。
the way BTS built a fandom that brings together people of every age, race, gender, culture, and corner of the world yeah, that's an impact you simply cannot fake the diversity of ARMYs will always be one of bangtan's most beautiful legacies. pic.twitter.com/3MgKXfLcoI
— afrin⁷ 🪭 (@skjnition) July 31, 2026
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