病院内の心停止は、防げる話
病院の中で心停止が起きる。
「病院にいるのに?」と思う人もいるかもしれない。でも実際には、病棟でも検査室でも、院内で心停止は起きる。
では、防げるのか。
6時間前から、サインがある。
病院内における心停止は、6時間前から予兆があると言われている。呼吸数の変化、意識レベルの低下、脈の異常——何かが少しずつ変わっていく。
言い方を変えれば、その6時間の変化を誰かが捉えられれば、心停止を防げる可能性がある。
そのための仕組みが、RRSだ。
RRS(院内迅速対応システム)は、患者の状態変化に対して専門チームが迅速に対応するシステムだ。心停止が起きてから動くのではなく、心停止になる前に介入することを目的としている。
起動基準は、「何かがおかしい」でいい。
RRSには起動基準がある。心拍数、呼吸数、血圧などの数値基準だ。しかしほとんどの病院の基準には、こんな項目が含まれている。
「スタッフが心配している」
数字を計測できない状況でも、モニターがなくても、言語化できない違和感があるだけでいい。「何かがおかしい」と感じた時点で、要請していい。
これがRRSの本質だと思っている。
「呼んでよかったのか」と悩まなくていい。
オーバートリアージ(必要がなかった要請)は、理念上は誰にも責められない。むしろ要請した人の勇気が、患者の命をつないでいる。
新人でも、ベテランでも、医師でも、検査技師でも——「おかしい」と思ったら呼ぶ。それだけでいい。
RRSの起動基準や、DNARとの関係、現場でのリアルな話はParamedic Study Labにまとめています。
