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令和7年度中小企業診断士一次試験難易度アンケート結果&TACデータリサーチ速報を講師がまとめてみた

受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした!

長期間にわたる勉強、本当によく頑張った!
心から労いたい。

毎日毎日、たくさんのことを覚え、理解し、問題を解き続けるのは、想像以上に大変だったはず。プレッシャーや不安もあっただろうし、時には心が折れそうになったこともあったことだろう。それでも諦めずに努力し続けたあなたは、本当に素晴らしい!

さて、この記事では、TAC講師のわたしが2025年8月上旬に実施した独自アンケートと、TACデータリサーチの速報値を突き合わせながら、今年度一次試験の“難易度体感”を徹底解説する。


難易度アンケートの結果

近年情報収集の手段が多様化しているので受験生からの回答も集まりにくい
母数が少ないが、参考になれば幸いだ

受験科目数

7科目受験が約4割だ

7科目受験が圧倒的に多く(40.2%)、次いで5科目受験(16.1%)となっている。7科目受験は、①初学者②2次試験リベンジ組③来年に向けての保険受験者だ。

難易度ランキング

なんと財務・会計が6割近くを占めている

最も難しいと感じた科目は、財務・会計」が圧倒的に高い割合(59.8%)を占めていることがわかる。次に、「経済学・経済政策」が2位で11.5%となっており、財務・会計との差が大きいのが特徴的だ。

易しい科目1位の割合が半数近く占めるのは珍しいケースだ

最も易しいと感じた科目は、「中小企業経営・中小企業政策」が1位で47.1%を占めている。得意科目は人それぞれのため、通常は易しい科目1位の回答がここまで特定の科目に集中することはない。

この「中小企業経営・中小企業政策」が科目免除だった受験生にとっては、やや痛手だった可能性もある。

注目すべき点は、最も難しい科目1位だった「財務・会計」が、今回は回答者が全くいない(0%)ということだ。

まとめると、今年は「財務・会計が爆弾科目」「中小企業経営・政策はエンジェル科目」という声が多数だったということになる。

後述するTACデータリサーチ速報値では、全体平均は昨年▲0.11点と“ほぼ例年並み”。ただし科目間で明暗がクッキリわかれている。

コメントで見えた “生声” ダイジェスト

独自の難易度アンケートでは、率直な感想や思いも数多く寄せてもらっている(もちろん、全てのコメントに目を通している)。

それらを、ネガポジ両面で、AIに分析・抽出してもらった。

🔵 ネガティブ・ボイス

わかりみがすぎる

🟢 ポジティブ・ボイス

報われてよかった!

受験生の体感トレンドまとめ

今年の一次試験を一言で表すなら、「財務爆弾 × 中小エンジェル」の真っ二つ。

「財務・会計」では、理論問題が長文化し、時間切れとなる事態が発生。

一方、「中小企業経営・政策」は、白書・政策条文のストレートな出題が多く、暗記型の受験生がごっそり点を稼ぐ“追い風科目”となった。

さらに、「企業経営理論」は、昨年の得点祭りから一転、解答しやすい問題が減少。「昨年ボーナス→今年冷や水」と嘆く声が複数あった。

「運営管理」や「経営情報システム」でも、計算系の初見問題など“作問テイストの変化”が目立ち、初見殺しとの悲鳴が集まった。

とはいえ、ポジティブコメントを精査すると「結局は、基本論点をどれだけ確実に押さえたかで勝負がついた」という証言が多数。学習スタイルの成熟度が点差を左右した試験だったと言えるだろう。

TACデータリサーチ速報値

下表は、TAC公式Xで公開された速報値だ。

TAC公式Xより
未入力の方はこちらからお願いします!

TACデータリサーチR7年の平均点を高い順にランキング表にまとめた。

差異にも着目!

この表から、中小企業経営・政策が圧倒的に高得点(68.09点)で1位となり、前年比+14.27点の大幅上昇を記録していることがわかる。一方、経営情報システムが最も低い50.87点と、科目間の点数格差が大きいのが特徴的だ。

詳しくは、TAC の1次本試験分析会動画をご覧いただきたいのだが、科目別所感を簡潔にまとめてみた。

経済学・経済政策
統計 3 問構成が定着し平均点は微増。マクロ・ミクロの配分はバランス良好だが、統計で取りこぼすと即失点に。

財務・会計
理論が重く、計算量も平成後期レベルに逆戻りし、時間切れ者が続出。

企業経営理論
昨年の得点インフレの反動で A/B ランク問題が激減。読解と選択肢比較の精度が試された。

運営管理
I E分野&在庫管理が激減。ジョンソン法ほか初見計算が多く、平均▲3 点。タイムマネジメント勝負。

経営法務
商標・下請法など王道+英文契約の捻り。昨年比+1.3 点で「救済科目」の声も。

経営情報システム
基本寄りだが SQL や機械学習指標など難解な問題あり。平均微減で二極化。

中小企業経営・政策
統計表など白書掲載の既存データ(2次データ)をそのまま問う素直な問題が多く、平均点が前年より+14点と大幅アップ。

独自難易度アンケート×TACデータリサーチ速報値を深掘り

わたしが独自で実施した難易度アンケートは、受験生の感覚に依存したもので、それはそれで貴重なデータだ。一方で、TACデータリサーチ速報値は数字が確固たる根拠として示されるものである。

この2つのデータを統合化して分析してみた。まず、難易度アンケートとTACデータリサーチ速報値の共通点と相違点だ。

共通点・相違点の比較表

上表より、受験生の主観的な難易度認識とTACデータリサーチデータが概ね一致していることが明らかになった。

最も顕著な共通点は、企業経営理論の大幅な難化(前年比▲9.02点)と中小企業経営・政策の大幅な易化(前年比+14.27点)。受験生アンケートでも企業経営理論は「ショック」として、中小企業経営・政策は「白書に忠実」として対照的に評価されており、両データが明確な二極化現象を裏付けている。

一方で、主な相違点は全体難易度の認識だ。TACデータリサーチでは全体平均点が前年比▲0.11点で「前年並み」と評価される一方、受験者の体感では各科目の難化が強く印象に残っていて、統計と体感に温度差が見られる。

また、「経営情報システム」では受験生の何人かが「素直」とポジティブに評価したものの、実際の平均点は微減、主観と客観の乖離も確認た。全体として、受験者の生の声と統計データは高い相関性を示しつつも、完全一致ではない結果となった。

総合的な傾向

主観と客観にズレが生じるのは例年どおりだ

まとめ:アンケート×速報値で読む『本当の難易度』

受験者の体感と実際の数値データが密接に関連していることがわかる。特に「財務・会計」と「中小企業経営・政策」では、体感と数値が明確に一致し、受験生の感覚が統計的にも裏付けられていることが確認できる。

1次試験は通過点にすぎない。本丸は2次筆記試験だ!

当たり前のことだが、1次突破がゴールではない。真に合格を決めるのは、ペーパーコンサルティングが要求される 2次筆記試験だ。ここで安心している猶予はない。

残り約80日しかない!
答案作成プロセスを身体に染み込ませるにはギリギリの期間だ。

科目別強化策が必須!
事例Ⅰ〜Ⅳで問われる切り口はバラバラ。早期に“型”を確立した者が強い。

1次貯金はリセット!
2次では全員横一線。暗記偏重型はここで苦戦しがちなので要注意だ。

合格の鍵は “正しい理解” × “トレーニング量”だ。

残念ながら、自己採点では合格点に到達しなかった皆さんも、この時期はぜひ気持ちを切り替えて2次対策に取り組むことをおすすめする。なぜならば、来年の合格に向けてリベンジするにしても、2次対策を経験した上で行うのとそうでないのとでは、雲泥の差だからだ(ただし、勉強時間が月間50時間未満など、少ない場合は除く)。

最後に、宣伝。

TAC名古屋校のライブミニ講義に無料で参加できるのだ!

自分で言うのもなんだが、わたしは2次対策を教えるのが大得意だ。
再現答案分析も、毎年綿密に行なっている。

残念ながらオンライン配信はないのだが、ぜひ会場に足を運んでほしい。

セミナー参加申し込みはこちらから

遠隔地の方には、こちらがおすすめ。毎年TAC生のみならず、独学者にも人気の講座だ。

それでは、健闘を祈る!!

おもしろかったら、“スキ”や“シェア”、お待ちしています!

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